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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

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新年のご挨拶。

2015年となりました。
今年もよろしくお願いいたします。

 今年は、遅ればせながら弊社も高気密高断熱住宅にシフトし、省エネで快適な住宅を提供していきます。

 『高気密高断熱』という工法が世に出た当時、様々な人や関連メーカーが『窒息する』息苦しい家だと言いました。
恥ずかしいことに、私も『高気密』という言葉のイメージに騙され同意してしまったのですが、個人的に寒いのは嫌いですから、常々暖かい家を考えていました。

 暖かい家であれば少々乱暴になりますが、『高断熱』にすればよいのです。
断熱材の厚みを厚くして壁や床下、天井裏に入れてあげればよいんです、とても簡単な事です。
 しかし、実際には効果が薄いんですね。
単純に断熱材を厚くしても、断熱材の性能を引き出せる施工が出来ていないと、ほとんど機能しないのです。
断熱材を厚くし、更に壁内、床下、小屋裏等を含む建物内部の空気の動きをコントロールできないと、暖かく快適な家にはならないことがわかりました。

 『高断熱』にすることで、冬はいいけど夏はどうなの?って話になります。
『高気密高断熱』は、北海道で生まれた工法ですから主に冬の暖房エネルギーの削減に重きを置いてあります。
そのままの建物を温暖地域に持ってきたら、夏は暑いでしょう。
そうしたら、エアコンで冷やす!・・・なんて乱暴なことはせずに、その地域の風土を読み取って自然の力を上手に使い、夏の熱気を屋外に排出できる設計で十分にカバーできます。
 日中の太陽の日射を遮り、夜間の内外の温度差を利用して通風したりと。

 『ゼロエネ』住宅が、大手メーカーから発売されています。
これは、年間の消費エネルギー(一次エネルギー)が、太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用で概ね『0』になる住宅のことを言っています。
 極端な話をすると、そこそこの断熱性能(と言っても最低基準は設定されていますが)に大規模な発電パネルを載せると『ゼロエネ』住宅が出来上がります。
確かにトータルゼロですが、大量のエネルギーを使って、大量のエネルギーを作ってというのは、どうなのでしょう。
 もっと、住宅の基本的な性能を高めてあげれば、使うエネルギーを減らすことができ、大規模な発電パネルも必要なくトータルゼロになります。
当然、ゼロではなくマイナスにすることも、十分にできるのです。
その為には、省エネ家電や発電パネルなどの寿命の短めの設備に頼る前に、基本的な住宅の性能に注目するべきなのです。
そうして、消費エネルギーを抑えて上げられれば、光熱費も削減でき、設備も小型、小容量のもので間に合い過剰な設備投資も抑えることが出来るのです。

 『高気密高断熱』にする為には、多少なりとも今までの住宅よりも当然コストがかかりますが、弊社では高性能グラスウール(GW)を使用した工法で断熱工事を行ってまいります。
GWは、プラスティックのボード状断熱材と同等の性能を得ようとすると厚くなりますが、その反面コストは安くなります。
 また、GWは、不燃材であるという事は大切なポイントです。
火事の際、自ら燃えることはありません。
ウレタンなどの断熱材は、難燃加工を施されていますが、加熱し続けると発火し燃えてしまいます。
ボード状の断熱材を使って外断熱工法で建てられる住宅は多くありますが、万が一の火事の際はどうなるのか、心配になります。

 GWは吸湿して構造体を腐らせるなんて事が言われます。
確かに、きちんとした施工方法が確立していなかった時代の建物の中には、そういったものがありますが、現在では湿気対策も施されており10年程度経過した建物でも断熱材も構造体も乾燥状態である事が確認されています。
 また、外壁通気工法が広く普及した現在、結露により吸湿してしまったとしても、通気により速やかに乾燥が進み、構造体を腐らせる心配は減りました。
 さて、何故GWは吸湿してしまったのでしょうか。
答えは、住宅内部や床下で発生した水蒸気が壁の中に入り込み、冷やされ結露した結果です。
通気工法で乾燥が進むことは先に書きましたが、それと同時にこの壁の中に侵入する水蒸気を減らすことが出来たなら、吸湿することも少なります。
そこで必要になるのが『高気密』なのです。
水蒸気をコントロールし、壁体内の結露を防止するのが『高気密』の目的なのです。

 『高断熱』と『高気密』と二つの話をしましたが、もう一つ重要な事があります。
それが『気流止め』です。
断熱材を厚くして、水蒸気を壁内に入れないようにしてもそれだけでは暖かい家にはならないのです。
どうしてかというと、壁の中の空気が温められると上昇し床下から小屋裏へと移動してしまいます。
この空気の移動をさせないために、壁の上下の部分を塞ぐ工事を行いますが、これが『通気止め』の作業です。
今までの家は、この『気流止め』が施されていなかったために、断熱材を入れてもその性能が発揮されることがなかったと言っても過言じゃありません。
断熱材の入っている外壁だけでなく、断熱材の入っていない屋内の間仕切壁の中を床下から風が吹く抜けていくので、寒いのです。
 逆に言えば、『気流止め』を、現在の家に適切に施工出来たら、今より暖かな家になります。
同時に断熱材と開口部の断熱改修を行えば、最新のまでとは言いませんが、暖かで省エネな住宅にすることも出来るのです。

 ながながと煩雑に書いてまいりましたが、弊社では今後、『高気密高断熱』に取り組み『Q1(キューワン)』住宅を目指していきます。
今年一年が、皆様に良い年でありますよう祈念いたします。
有限会社カトウ工務店
代表取締役 加藤茂貴
平成27年1月9日
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端材の行方。

小屋
 事務所とは別の場所に作業場があるのですが、その作業場の片隅にこんな小屋が建っています。
設置して、3~4年は経つでしょうか。
(草取りをした後の写真が見つかりませんでした・・)

 当社では、建物のほとんどをこの作業場で墨付けし、刻みます。
また、和室の鴨居や敷居の内法材、廻り縁、洋室の窓枠や場合によっては、巾木と廻り縁、見切部材等の造作材も、ここで加工しています。
その作業で発生する端材をどうするかが、結構な問題だったんです。
それまでは、処分場へ持ち込んでいたのですが、処分代がかかるうえに焼却処分だったのです。

エコではないですよね。

 ある日、大型ホームセンターへ行ったならば、当社では端材扱いの(ホームセンターでも端材でしょうが)ものを、売っているんですよ。
これは、販売している位だから欲しい人がいるのだろうと。
そういえば、有る時期になると作業場へ小学生が端材を貰いに来る事があるんです。
学校の工作で使うのだと。

 私たちにとっては端材でも、人によっては利用価値のある材料になるのだと気付き、無償で差し上げる事にしたのです。
その置き場がこの小屋になっています。
最初は、置いたものがなかなか無くならなかったのですが、この頃はあっという間になくなってしまいます。


 そして、今年はもうひとつ処理に困っていたものも欲しい人がいる事が分かりました。
それは『おが屑』です。

 『おが屑』は、市の指定の業務用の専用袋に入れて、焼却場へ持ち込んで処分するのですが、翌日に運ぼうかと作業場の入口の所に何袋か積んでおいたんです。
そうしたら、翌日作業場へ1本の電話がかかってきまして、その積んであるおが屑が欲しいと言うのです。
そして、おが屑を取りにいらしたそのご夫婦は、家庭菜園で家畜のふんと混ぜ合わせて肥料を作るのとの事。
化学肥料でより、有機肥料の方がおいしい野菜が取れるのだそうです。

 そんな事があったので、もしかしたらと、試しに小屋の中に何袋かおが屑の袋を入れておいたら、翌朝には綺麗になくなってしまいました。
そんなこんなで、いつもトラックに山積みにして焼却場へ運んでいたのですが、数日で全ての袋が無くなりました。

 お陰さまで、作業場の中もおが屑の袋がたまる事が無くなり、広く、またより綺麗になりました。
皆さまのお役にたて、地球にもやさしく、当社にもやさしく。
我ながらよいアイディアだったと感心しています。


 ちなみに、今年からこの小屋に掲示板を取り付けました。
写真でも分かりますが、左側面にくっついています。
この掲示板も、端材と引き揚げてきた硝子を再利用して作りました。
皆さまに有用な情報の提供の場となる様に、定期的な記事の貼替えをしていますので、ご覧頂けると幸いです。

ブログの開設。

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 初めまして。
埼玉県鴻巣市で工務店を営んでいます、有限会社 カトウ工務店 の 加藤茂貴です。

 この度、ブログを開設する事となりましたので、ご報告と書き込みの試験を兼ねて1つ目の記事を書いています。



 有限会社 カトウ工務店は、創業40年を迎えました。
地元のお客様に支えられての40年。
これも一重に、皆さまのお陰と感謝に堪えません。

 弊社の創業者は、私の父で社長の、加藤貞夫 になります。
昔堅気の人間で、ぶっきらぼうですが人情に厚く、各職の面倒見が良く慕われています。

 私、加藤茂貴は、設計、施工、監理、現場管理、営業等など、色々な事を行っています。
資格は、一級建築士、一級建築施工管理技士、増改築相談員など。
発生しないのが良いのですが、万が一の災害時に建物の安全性を判断する、応急危険度判断士の登録もしています。

 昔ながらの職人の社長ですので、特にこれと言った宣伝活動を行わずに地道に営業してきました。
しかしながら、これからの時代それではいけないと、二代目の私は一念発起、遅ればせながらインターネットの世界に情報を発信する事としました。

 とは言っても、いきなり見栄えのする煌びやかなHPを作るというのも難しいので、管理や、記事の投稿が簡単なブログを使い、弊社の営業内容、お客様に有益な情報、プロの知恵、日々の出来事、個人的な話などなど、書き連ねて行きますので、どうぞお付き合い下さいますよう、よろしくお願いします。

 

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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