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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

平屋の設計。

平屋の矩計【かなばかり・・高さ方向の各部材の納まりを考えていまして、どうにかこうにかまとまりました。

 今回のテーマは、省施工と断熱性能の両立とでも言いましょうか。
あれとこの部材を兼用したり、梁の断面を小さくする事を考えたり、現場でのゴミの発生を減らす事を考えてみました。

 例えば、ゴミの処分にもお金がかかります。

それならば、ゴミを出さなければ余計な費用は掛かりませんし、資材の加工も減るのです。
加工が減るのは省施工という事です。
建築費用の中で人件費と言うのは大きな割合を占めますから、省施工というのはコストの削減に繋がるのです。

 省施工で、高い断熱性能を維持する事も合わせて考えます。
複雑な施工方法では性能のバラつきを抑えるのは難しいものですし、職人によって変わってしまいます。
もっと、単純で簡単な方法を考えないといけません。
その上で高性能です。


 今後省エネについて新たな技術が開発されて、新たな設備が投入されるようになるでしょう。
それでも今やるべきは、基本性能を高めた住宅と思うのです。

 断熱性能を高めておけば、使用エネルギーを減らす事が出来、使用エネルギーの大部分である電気を発電する太陽光パネルも少なくて済み、地産地消の為の蓄電池も小さくて済みます。
少しのエネルギーで家中を快適な温度に保つことが出来、体に優しい環境がつくれます。

 耐震性能を高める事で、将来高い確率で発生する震災にあっても住み続けられる。

 耐火性能を高めておけば、万が一火事が発生しても燃え広がる事を防ぐことも、もらい火も防ぐ事も出来、財産の消失を防ぐ事も、命も守る事が出来ます。

 気密性能を高めれば、漏気が減り計画通りに換気が出来、全熱交換の換気設備を採用できます。
また、給気口も特定できるのでここに高性能フィルターを設置する事で花粉やPM2.5の侵入を防ぐ事も容易です。

 そんな事を考えています。
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自立循環型住宅。

3月20日(火)、都内の建築会館ホールにて行われた一般財団法人 建築環境:省エネルギー機構(IBEC)主催の『自立循環型住宅設計講習会 改修版』へ参加してきました。

 この自立循環型住宅設計の講習会で配布されるテキスト、『自立循環型型住宅への設計ガイドライン エネルギー消費50%削減を目指す住宅設計』はこの講習会に参加しないと入手できないものです。
これまでに入門編、蒸暑地版、準寒冷地版、温暖地版がありまして、新築対象のテキストでした。
今回は改修版、つまり既存住宅の改修を対象としたガイドラインが出来たのでその初めての講習会でした。
既存住宅用のガイドラインは以前にもあったのですが、断熱・気密の改修方法をまとめてあるだけで省エネルギーの効果については言及されておらず、今回は新築版にある風や光、設備なども含め改修前後と、計画時点での効果の推計方法も含めて盛り込んであります。

 高断熱の勉強を始めた頃に、このテキストがどうしても欲しくて秋田まで受講しに行ったことがあります。
まずは、入門編の基本講義を受講しないと、温暖地版やその他の地域の講義が受けられないようになっていましたので、近々の日程で行ける範囲となると秋田の横手まで、有名な横手焼きそば、それも発祥と言われるお店の焼きそばを食すついでに、行ってきたのでした。
 その時と、温暖地版と、今回で3回目の自立循環型住宅講習会でした。

 改修版の今回は、実際にある建物を現在よりも快適で、省エネなものに改修する為の工法や材料の性能だけではなく、現状調査の方法から改修後の確認調査までをフォローしてありまして、これまでの新築対象のテキスト内容とデータは一緒ですが、内容が異なり、断熱一辺倒な私の頭には、改めてなるほどなと思う所も多々ありまして、良い講習会でした。

 家に戻って早速インデックスをペタペタと張りまして、活用していきたいと思います。

シフト。

遅ればせながら、弊社でも今後は高気密高断熱の住宅にシフトします。
高断熱化は、丁寧な工事を行えば外断熱、充填断熱、現場発泡、高性能グラスウールなど、性能に違いはありません。
逆に言えば、どんなに優れた断熱材でも施工方法が間違っていれば、その性能は発揮されないばかりか、建物にダメージを与える危険性があります。
 弊社では、コストが安く今後よりレベルの高い断熱性能も得やすい高性能なグラスウールによる充填断熱を基本に行います。

 また、断熱性能だけでなく四季によって変わる太陽の光と熱、風等を取り込んだり、遮ったりして自然と上手に付き合っていける住宅を、お客様と一緒に作っていきたいと考えています。

基本的な考え方。

 プランを作る上で、気を付けているのは可変性と耐震性を両立するようなシンプルな構造計画と、住む方の模様替えにも対応するようにシンプルな仕上。
忘れがちな収納を充分に設定。

 プラン通りに梁を組んでいくと、トイレや浴室廻りの梁は細くなり、将来間取りを変更しようとした場合に、梁の補強が必要になります。
もっと大きなスパンの構造として考えておけば、そんな将来の変化においても対応できるはずです。

 部屋の内部は、シンプルが良いと思っています。
住む方のその時々の好みによって、家具や装飾は変化するでしょうから、あまり仕上自体に主張があるものはお勧めしません。
将来、壁の仕上までも含めて、模様替えをコーディネートしたいお客様にはご相談ください。

 収納は、必要な場所に必要なだけを心がけています。
3尺の奥行きの押入は、布団を仕舞うのには必要ですが、他の物を仕舞うには奥行きが深すぎたり。
例えば、季節家電(扇風機や温風ヒーター等)は、450mm程度の奥行きがあれば十分収納できます。
また、さまざまな収納部材があるので、布団を入れる押入は中段と枕棚、他の収納の中は枕棚とパイプ位としています。
 ご希望とあれば、大工造作の家具を作る事もできますので、御相談ください。

有限会社カトウ工務店 加藤茂貴

土台。


 基礎に建物の重量を伝える土台。
土台には、標準で国産桧の乾燥材を採用しています。
軸組みの標準は4寸【120mm】としていますので、4寸角の桧材です。

 防腐・防蟻処理は現場塗付としていますが、桧材自体に防蟻性能が備わっていますので、薬剤注入などはしません。

 写真は、作業場に材料を搬入してもらった直後です。
裏に見える はしのえみ のカレンダーがアレですが、ま、職人の作業場ですから。

 墨付の作業は、この土台から始まります。
有限会社カトウ工務店 加藤茂貴

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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