平屋の矩計【かなばかり・・高さ方向の各部材の納まりを考えていまして、どうにかこうにかまとまりました。
今回のテーマは、省施工と断熱性能の両立とでも言いましょうか。
あれとこの部材を兼用したり、梁の断面を小さくする事を考えたり、現場でのゴミの発生を減らす事を考えてみました。
例えば、ゴミの処分にもお金がかかります。
それならば、ゴミを出さなければ余計な費用は掛かりませんし、資材の加工も減るのです。
加工が減るのは省施工という事です。
建築費用の中で人件費と言うのは大きな割合を占めますから、省施工というのはコストの削減に繋がるのです。
省施工で、高い断熱性能を維持する事も合わせて考えます。
複雑な施工方法では性能のバラつきを抑えるのは難しいものですし、職人によって変わってしまいます。
もっと、単純で簡単な方法を考えないといけません。
その上で高性能です。
今後省エネについて新たな技術が開発されて、新たな設備が投入されるようになるでしょう。
それでも今やるべきは、基本性能を高めた住宅と思うのです。
断熱性能を高めておけば、使用エネルギーを減らす事が出来、使用エネルギーの大部分である電気を発電する太陽光パネルも少なくて済み、地産地消の為の蓄電池も小さくて済みます。
少しのエネルギーで家中を快適な温度に保つことが出来、体に優しい環境がつくれます。
耐震性能を高める事で、将来高い確率で発生する震災にあっても住み続けられる。
耐火性能を高めておけば、万が一火事が発生しても燃え広がる事を防ぐことも、もらい火も防ぐ事も出来、財産の消失を防ぐ事も、命も守る事が出来ます。
気密性能を高めれば、漏気が減り計画通りに換気が出来、全熱交換の換気設備を採用できます。
また、給気口も特定できるのでここに高性能フィルターを設置する事で花粉やPM2.5の侵入を防ぐ事も容易です。
そんな事を考えています。