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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

給湯管。

現在の給水・給湯配管というと架橋ポリ管で行われることが主流となりましたが、それ以前は銅管が使われていました。
その銅管の前は、鉄管でしょうか。その時代は、ちょっと知りませんw。


 さて、いつも思うのですが弊社にご依頼いただく仕事で、修理等は全く関係のない別のところから同時期に複数出る事が良くあります。

 昨年末に、漏水が2件ありました。

 一つは脱衣場の2階へのパイプスペースの足元からの漏水。
もう一つは1階トイレの照明の配線穴からの漏水。

 結果を言うと両方ともに、銅管の給湯配管からの漏水でした。
配管の漏水というと、エルボとかチーズなどの継手での漏水と思われるでしょうが、実際は直管部で発生します。

 銅管は被覆材があるのでどこに穴が開いたかは分かりません。
被覆が剥がれている継手付近に出てきて漏水が判明しますが、継手から先のどこに穴があるのかは分からないのです。
ですから、今後の事も考えて出来る限りの範囲の銅配管を架橋ポリ管に換装して修理を終えます。

 一昨年でしたか、自宅でも銅管に穴が開きました。
洗濯機の水栓への配管でしたが、洗濯にお湯を使う事が殆どなかったので、そちらの配管を廃止して対処しました。
和室を改修したので、荒床の上に配管が通っているので下からではどうにもならなかったので、配管の交換は出来ませんでしたから、いずれ他で漏水が発生してしまうかもしれません。


 銅管はたしか、錆びないから半永久的に使えるというような事が言われていた記憶があるのですが、どうだったでしょうか。

 現在主流の架橋ポリ管は果たしてどうなのでしょうか。
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R5_11の耐震診断。

耐震診断に行ってきました。
鴻巣市の補助金対応案件なので、旧耐震基準のお宅です。

 今回は耐力壁(筋交い)の位置を示す図面の提供がなかったため、しっかりと見てこなければなりません。

 事前に診断用の図面を作ります。

 いただいた平面図のコピーを取ってそれに記入していく方法もあるでしょうが、もともと情報が記入されていたりして見づらくなってしまうので、診断用の調査では専用の図面を作ります。

基礎伏図や小屋伏図などの6枚と、提供していただいた平面図及び立面図のコピーを用意して当日に臨みます。

 潜りながら記入していくので、A4サイズに1面ずつ。

 今回の物件は、全体的に丁寧なつくりなのだと感じました。
和室の天井も野縁だけでなくて野縁受があったので乗ることが出来ましたし、筋交いの取り合いも手間がかかっていました。
雲筋違もたくさん入っていましたし。
火打ち梁が鋼製で、しかも今もありますがオメガという公庫のZ金物(当時あったのかは不明)よりも大仰な製品が奢られていました。

 意識の高い大工の仕事だなと感じます。

一部屋断熱。

11月に入っても夏日って、ことしは夏日の日数が多いですね。
『四季』ではなくて『二季』になるー、なんてことを言う人もいます。

 春と秋は、温熱環境的には中間期と言われていて、冷暖房が必要ない期間に当たります。
この二つの季節がなくなってしまうと、一年中冷暖房が必要になるという事になってしまいます。

 そうなると、光熱費が心配になってきます。

かといって、夏にエアコンを使わないことは熱中症の危険性が高まりますし、冬の暖房を我慢する事は様々な影響が体に起こります。


 我慢することなく光熱費を節約できるような住まいにするには、やはり断熱改修です。


『子供たちは外に自分の家を持っていて、この家には誰も入らないから、最低限だけやってそんなにお金を掛けたくない。』


 であれば、まずはリビングや寝室から断熱改修をしてみませんか。

 裸になる浴室や脱衣室も、ヒートショックを考えると重要ですが、多くの時間を過ごす部屋と、寝る部屋は、やはりとても重要ですから。


 一日を通して気温が下がるのは、夜明け直前です。
この時間帯は、大抵の場合は暖房を止めてあるでしょうから、就寝前の気温を如何に保温出来るかが重要になります。


 保温するには断熱改修です。


 2018年にWHOが、冬季の住宅の室温を『18度以上』にするべきと勧告しました。
かといって、就寝中も暖房をガンガンに行えば18度以上を達成できるでしょうが、光熱費もかかりますし、環境の事を鑑みてもお勧めできません。

新築住宅でも暖房を止めて、翌朝18度以上の室温という事を謳っているメーカーはありますが、まだまだ少ないです。

出来なくはないですが、そこまで需要が盛り上がっていないのでコストもかかるという事でしょうか。


 既設の住宅にそのレベルの性能を求めるとすると、一度骨組みまでにしてから仕上直さなければなりません。

 そこまでは求めていないけども、もう少し快適に生活したいということでしたら、1部屋、2部屋の断熱改修はいかがでしょうか。

 18度以上とはいかなくとも、今より室温を上げられれば、コレステロール値、心電図の異常、高血圧、夜間頻尿、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの症状が改善が期待できることが分かってきています。


 暖かな部屋で、健康に暮らしてみませんか?


 また、断熱改修は暖房性能を上げるだけではありません。 夏の冷房期間にも効果はあります。 光熱費を気にしてエアコン使用を控えることなく生活する事が出来るようになります。


 涼しい部屋で、健康に暮らしてみませんか?

シェアでんきとニチガス。

 アポ電話の時には言っていなかったニチガスの営業マンが一緒にやって来たのには理由がありました。
エコキュート(ヒートポンプ給湯器)とエコジョーズ(高効率ガス給湯器)を合体させたエコワン(ハイブリッド給湯器)の売り込みでした。
ガス供給会社の手前、エコキュート単体を大々的に売り込むことは出来ませんが、エコキュートにガス給湯器がくっついたので売り込みに来たのですね。
それ以前は、そのような省エネ設備というと都市ガスから電気を作るエネファーム(燃料電池)でしたから。
高価なのに、発電する電気量は少なく、余っても売ることは出来ず、同時にお湯が出来ちゃうといういまひとつ魅力に欠けるという。
 エコワンは、エコキュートの省エネ性能とエコジョーズの使い勝手を合わせたものと言えるでしょう。
エネルギー効率は、エコワンが一番優れているそうです。
 エコワンの良いところは。
 ・ヒートポンプは高温のお湯を作ろうとすると効率が落ちるので、50度程度のお湯を作るエコワンの方が効率が良い。
 ・低い温度のお湯は沸き上げるのに時間が短くて済み、使用電力量が少ない。
 ・低い温度なので保温も省エネ。
 ・エコジョーズのバックアップがあるので、湯切れの心配もなくタンクも小さくて済む。
 あちこち、エコワンのカタログや説明書、メーカーサイトを移動しましたが、一番効果が出るのは、現在LPGの従来型給湯器を使用しているご家庭です。
50%超削減とリンナイが謳っているのはそういう条件ですが、意味がある比較であるかはよく分かりません。
 都市ガスでエコジョーズの場合は、コスト削減は出来ますが、目を見張るほどの光熱費削減効果は見つけられませんでした。
月2,000円削減どうでしょう。
将来の電気代、ガス代がどのように変動していくかという事は分かりませんが、これらが大幅に下がるなんてことは想像しづらいです。
太陽光パネルを設置するなら、エコワンという選択肢は良いと思います。
 しかし、太陽光パネル+エコワンという組み合わせを考えると、建物以外に200万円程度の予算が必要になるでしょうか。
積載荷重も増えますから、プランによっては、建物の構造部分も割高になる可能性もあります。
 資金不足で太陽光パネルや高効率給湯設備を諦めざる負えない状況でも、初期投資0円のシェアでんきで15年後に期待するのは良いと思います。
その頃には、太陽光パネルなどの再エネ設備が義務化されていても不思議ではなく(2025年から東京都では太陽光パネルが義務化されることが決まっています)、設置していない方には今以上の再エネ賦課金が転嫁されていくか、それ以外の対策が施されるでしょう。
なので、給湯設備はとりあえずエコジョーズでも良いと思います。
大量にお湯が必要であれば、その対策としてエコワン、エコキュートは外せなくなりますが、設備の更新が10~15年程度となると、慎重に考えるべきと思います。

シェアでんきというもの。2

先に結論を書いておきます。
太陽光パネルは載せておきましょう。
給湯設備はエコジョーズでも。
 シェアでんきの営業マンが、道路事情のせいで20分遅れで来社しました。
何故かニチガスの営業マンらしい人も一緒に。
 ビジネスモデルとしては『屋根貸し』という、シェアでんきが契約者の屋根を借りて発電し、売電して収入を得るというもの。
発電した電気の一部を、東電などの電気供給会社よりも安価で契約者に供給するというもの。
 契約内容は毎年変化をしているそうで、創業から5年程度で毎年変わっており、今年は15年契約で、22~30円/kW。
過去には、契約から半年電気料金無料とか、契約期間10年とかあったそうです。
将来も初期費用0円で継続するものの、契約年数が20年に延びたり、電気料金が上昇したりする可能性は否定できないそうです。
 契約するなら、早い方がよいのかも。
既設住宅でも契約できるそうですが、新耐震基準以前の建物は原則NGです。
 東電の従量電灯B、使用量400kWh/月、22円/kWh、総使用量の30%をシェアでんきで賄った場合で、約2,400円/月おとくになるそうです。
 電気料金を22円/kWhで使用するには、4.0kWのパネルを載せる必要はあるようです。
載せるパネルの枚数によって電気料金は変動します。
 発電量をモニタするのは、HEMSではなくてクラウド上でスマホ等で行います(契約期間満了後も利用可能)。
 初期費用は用意できないが、15年入ってこない売電収入はローン返済と考えれば良いのかもしれません。
契約期間中の設備の故障や、雨漏りなどもシェアでんきで対応してくれますから、契約満了前(出来たら直前)にパワコンの交換が発生してくれると、満了後も設備更新の経費が掛かることなく設備を利用出来て、売電収入が発生します。
 シェアでんきの試算ですと、月の使用量が400kWhとなっています。
Q1.0住宅では、少々乱暴ですが半分と考える事が出来ます。
パネルの搭載量は多くて使用量が少なければ、売電収入が増えて、シェアでんき的にはウハウハですね。
今後、住宅の性能は上がっていきますから、性能に応じて割引がかかるような契約になると良いと思います。
 もしくは、屋根に目一杯載せる契約にして、満了後の売電収入に期待するというのも大丈夫だと言います。
その場合でも、初期費用は0円。
それはそうですよね、1カ所当たりの発電量は多い方がシェアでんきも効率がいいですから。
設備容量が10kW超えると産業用になりますが、設備容量はパネルの総発電量と、パワコンの容量の小さい方で決まるので、例えば15kWのパネルを載せて、パワコンを9kWとすると、設備容量は9kWとなって住宅用になります。
将来、契約期間が切れた後にパワコンを10kWを超える物にして産業用に切り替えるのも良いですし、そのままで、発電量を十分に確保して売電収入を安定させるのもありとのことです。(曇天などで発電量が少なくても、パネルが多い方が設備全体の発電量は多い。)
そういう考え方もあるんですね。
太陽光パネルの分野は、少々苦手でしてww

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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