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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

シェアでんきとニチガス。

 アポ電話の時には言っていなかったニチガスの営業マンが一緒にやって来たのには理由がありました。
エコキュート(ヒートポンプ給湯器)とエコジョーズ(高効率ガス給湯器)を合体させたエコワン(ハイブリッド給湯器)の売り込みでした。
ガス供給会社の手前、エコキュート単体を大々的に売り込むことは出来ませんが、エコキュートにガス給湯器がくっついたので売り込みに来たのですね。
それ以前は、そのような省エネ設備というと都市ガスから電気を作るエネファーム(燃料電池)でしたから。
高価なのに、発電する電気量は少なく、余っても売ることは出来ず、同時にお湯が出来ちゃうといういまひとつ魅力に欠けるという。
 エコワンは、エコキュートの省エネ性能とエコジョーズの使い勝手を合わせたものと言えるでしょう。
エネルギー効率は、エコワンが一番優れているそうです。
 エコワンの良いところは。
 ・ヒートポンプは高温のお湯を作ろうとすると効率が落ちるので、50度程度のお湯を作るエコワンの方が効率が良い。
 ・低い温度のお湯は沸き上げるのに時間が短くて済み、使用電力量が少ない。
 ・低い温度なので保温も省エネ。
 ・エコジョーズのバックアップがあるので、湯切れの心配もなくタンクも小さくて済む。
 あちこち、エコワンのカタログや説明書、メーカーサイトを移動しましたが、一番効果が出るのは、現在LPGの従来型給湯器を使用しているご家庭です。
50%超削減とリンナイが謳っているのはそういう条件ですが、意味がある比較であるかはよく分かりません。
 都市ガスでエコジョーズの場合は、コスト削減は出来ますが、目を見張るほどの光熱費削減効果は見つけられませんでした。
月2,000円削減どうでしょう。
将来の電気代、ガス代がどのように変動していくかという事は分かりませんが、これらが大幅に下がるなんてことは想像しづらいです。
太陽光パネルを設置するなら、エコワンという選択肢は良いと思います。
 しかし、太陽光パネル+エコワンという組み合わせを考えると、建物以外に200万円程度の予算が必要になるでしょうか。
積載荷重も増えますから、プランによっては、建物の構造部分も割高になる可能性もあります。
 資金不足で太陽光パネルや高効率給湯設備を諦めざる負えない状況でも、初期投資0円のシェアでんきで15年後に期待するのは良いと思います。
その頃には、太陽光パネルなどの再エネ設備が義務化されていても不思議ではなく(2025年から東京都では太陽光パネルが義務化されることが決まっています)、設置していない方には今以上の再エネ賦課金が転嫁されていくか、それ以外の対策が施されるでしょう。
なので、給湯設備はとりあえずエコジョーズでも良いと思います。
大量にお湯が必要であれば、その対策としてエコワン、エコキュートは外せなくなりますが、設備の更新が10~15年程度となると、慎重に考えるべきと思います。
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プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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