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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

ききかた。改訂版。

今年の夏は終わったのでしょうか。
お盆前までは確かに暑かったはずなのですが、お盆直前から雨が降り続けてたまに晴れながらも、概ね雨の日が続いています。
10月の陽気とか。

 昨年はお盆前から急激に暑くなり、お盆明けも暑かったような気がします。

 空調服ってありますが、今年は暑くなる前にTVでも話題になっていたようですが、弊社では昨年のお盆頃に屋根の上の工事があって、とても暑すぎて動けないので探し回り手に入れましたが、当時はどこも品切れだったことを覚えています。
恐らくその反省からか、今年は早い時期から店頭にあふれていました。

空調服って外気を服の中に取り入れて、強制換気するものです。
機械給気の自然排気なので、住宅ではまずお目にかからない第2種換気ですね。
空調って聞くとどうもエアコンのイメージが付きまとい冷却してくれるものと思ってしまうのは私だけかもしれませんが、どうやらそうでもなくて着ていると『涼しいの?』と良く聴かれます。

 私としては、ちょっと困るのですね。
涼しいかと言われると、そういう場面もあるし、そうでない場面もあるのです。
yesだしnoでもあるのです。
なので、『体は楽ですよ』と言う風に答える事が多いです。

 空調服の実態は換気服なのですが、ネーミングで売り上げが大きく変わる事を考えると、換気服で売るよりも、空調服の方がより涼しそうです。

 換気服なので冷却機能はなくて、ただただ、服内の空気を入れ替えるものです。
外気が体温よりも低ければ寒いほどに冷えますし、体温に近かったり同じだと涼しいとは感じられない事もあります。
それでも、体が楽なのは体から出た熱を外部へ放出してくれるからなのです。

 人の体の周りには薄い水蒸気の幕があります。
体から放出された水蒸気は、熱を含んでいて幕を作る事で保温する役割も持っています。
そこへ風が吹くとこの幕が取れ除かれて、体に直接新鮮な空気が触れて体温を奪う事で涼しく感じたり、寒く感じたりします。
これは、外気温が体温より低いので外気自体も体温を奪ってくれるからそう感じます。
外気温が高いと外気自体は温度を奪えませんから涼しくは感じないのですが、保温をしてしまう水蒸気を取り除くことは体温の上昇を抑える効果があり、涼しく感じなくても『体が楽』なのです。
 ただ、外気が高温で更に高湿だと効果は無くなってしまうはずなので、作業環境によっては役に立たない場合があります。
温度も湿度も高い方から低い方へ移動しますから、その辺を考えて着るか着ないかを考えると良いと思います。


 先日、NHKのサッカー関連の番組で名波監督が出てて、サッカー選手の育成に言葉の専門家を招いているという事を話題にしていました。
その言葉の専門家の女性も出演していました。
 サッカーは試合中にフィールド上に散っていて、選手同士が話をするのはとても少なく、全員が集まって話をするとなると前後半の間の休憩時間に限られています。
ボールが外に出たり、得点の直後、ファールの直後などの短い時間で話をして効果を得るのはとても難しい。

 日本人はもともと空気を読んで行動するのが得意ですが、それでは正確に伝わる事は難しいでしょうし、KYだなんて言葉が過去に流行りましたが、空気を読む能力も人それぞれです。
試合中はもっと短い時間で的確に伝わる方法を考えなければいけません。

 積極的に言葉に出すことで、コミュニケーションが円滑になり初見の間でもまとまる事が出来るのだそうです。
その点は外国人の方が得意で、初見同士のチームでも意見をどんどんかわす事でどんどん打ち解けていく事が出来るそうです。
日本人は、言わずもがなですね。

 その番組の中で、マスコミ嫌いの中田選手の本当の話をしていました。
当時の記者達は試合後の選手たちにこう質問します。
『今日の試合、どうでしたか?』
色々な場面で良く聴く言葉ですよね、『どうでしたか?』
試合の感想を聞こうという意図は分かるのですが、受けた方は印象に残っている事は様々ですし、その事を話すにも状況や背景を説明しない事には伝わらない内容もあるのです。
聴く側は、こちら側はこういった背景が分かっている事を前置きする事で、何を聞きたいのかを明確にするべし。
選手から話を聞き出すのが仕事であるのならなおさら、プロ意識をもってこれにあたるべし。
と言う事で、中田選手は怒り、マスコミ嫌いと言われるようになったと言います。

『今日の試合、後半で追いつかれましたが何が原因だと思いますか?』とか、
『前回の試合とポジションが変わりましたが?』とか。
『今日の試合の結果を受けて、次回のスタメンはどのように考えていますか?』とか。
話題の的を絞るべきだと。
確かにその通りだなと。

 そうなる為の訓練も紹介していました。

 問答ゲーム(?)というそれは、相手の感想に対してどうしてそう思ったのか、原因や根拠を考えて説明させるものでした。
日本人はゲームにすると食いつきが良いそうです。
1枚の絵を見させて、ストーリーを付けさせる。
その絵は、海が見える小窓がある建物の中の絵で、建物の中には季節家電が無造作に置かれていたり、椅子が立てかけてあったりと『物置』を連想させるものでした。
回答者の2人は『物置』と決めつけてその根拠を示さずにストーリーを組み立てますが、言葉の専門家はなぜ『物置』だと思ったのかと問いかけたりします。
そう聞かれると、なんとなく物の配置などからそう思い込んでいる事に気が付かされます。
 また、普通に話をしている中でも、『どうして?』『なんでそう思ったの?』『これこれはどいうものなの?』と聞いて相手に説明を促します。

 根拠や原因を意識しながら話す事で、短い時間で効率的な会話が出来るのだそうです。
試合中のあの場面で、なにが悪かったのかどうすれば良いか、どうしたいかと言うのは、普段からそういう意識で話を重ねているので、僅かなやり取りで理解が出来るのだそうです。

『私は、これこれこうだからこう思う。』
そういうことを意識して、話をしていこうと思います。
それを意識する事は、質問をする時にも役に立つのですよね。

 それでは、最初に戻ります。
『それ、涼しい?』という質問は、自分では使った事がなくて効果が分からないものについての質問なので、ついついそう聞いてしまうのでしょうが、条件を提示して範囲を限定してくれればお互い有意義な受け答えが出来るのだろうなと思います。
折角、見ず知らずの得体の知れない職人風の風体の人間に、話しかけてくれたのですから。

 例えば『農作業で使いたいと思っているのだけど、それ着れば涼しいの?』と聞いたりしてくれればこちらも、農作業だと炎天下だろうと想像が出来ますので『炎天下だと涼しさはそれ程感じられないかもしれませんが、着ないよりは長い時間作業が出来ますよ』とか、『炎天下は大して変わりませんが、日陰に入ると涼しいですよ』とか。
『脱穀とかホコリっぽい所で使うと、ファンが吸い込んで服が埃だらけになりますよ』とか。

また、『裏地にアルミの処理がされたものが、このお店では扱い無いですけどネットで売られています。それだと、輻射熱を反射してくれるので炎天下でもいくらか涼しく感じるみたいですよ』なんて情報を提供したりできるんですけどね。


 普段の生活で、『どうする?』みたいな相手に丸投げな質問を安易に聞いてしまう場面は多いものですよね、今後は気をつけたいです。

『今日は、何食べたい?』

 奥さんに聞かれて答えに困る質問ベスト1ですが、これはどうでしょう。
 これ、奥さんの救難信号なのですが、上手に受け答えできてます?

聞く側は毎日1~3食以上の献立を少しはバランスを考慮しながら決めなければならず、料理がすっごい好きという訳でなければ、レパートリーやアイディアもそんなに豊富でもないので大変な事です。
また、食べさせる相手のなるべく満足するものを提供したいと考えている筈です。
それでも体調不良やなんやらで考えたくない事もあります。
 その反面、聞かれる側は出されたものをただ食べる位にしか考えていないので、漠然と質問されてもついつい『なんでもいい』なんて答えになってしまいます。

 なので、例えば、
『昨日はお魚だったし、今日のお昼はトマトソースのパスタ。夜は、何が食べたい?』とか、
『ここの所、お野菜を食べる機会が少なかったから、お野菜も食べたいよね?』とか。
恐らく、『今日jは、何食べたい?』と聞くまでにはこれまでの献立を反芻していいる筈なんです。
そういったいろいろな事を考えてもまとまらず、『今日は、何食べたい?』となった訳ですから。
なので、その辺りを少し説明してあげる事で、相手も答えやすくなるのだと思います。
いつも一緒に料理を作るなんて仲良し同士なら、いきなり『今日の夕飯何にする?』で良いのですよね。
『冷蔵庫にこの間いただいた、肉があったからあれを出そう』とか。
『この間あそこのお店でお肉に合いそうな、気になるワインを見つけたから買っていきましょ』とか。
話も弾むでしょうが、大抵の場合、今日の献立を考える事は無いでしょうからある程度の状況説明は必要と思います。

 長年一緒にいるんだから分かれよ!一緒に考えろよ!というのも分かりますが。
うっ、胸がいたい・・ww
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プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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