さて。
GWを使った断熱工事で一番の難関が天井です。
毎度どうしたものかと頭をひねる部分です。
新築であれば迷うことなく吹込みGWにします。
きっちりと充填出来ますから。
リフォームなどの小規模だと自分でどうにか、したいと。
原則、複数枚のGWを重ねて施工します。
天井用に袋入りの155mm厚というものがありますが、天井は袋入りを使うと隙間だらけですし、凸凹も多くて上手く施工できないことは目に見えています。
今回は、2種類の方法を試してみました。
上から105mm(野縁受上) + 50mm(野縁受) + 50mm(野縁)という構成。
50mmのGWを使うので野縁と野縁受は45mm角を採用しています。
施工手順は、野縁をとりあえず@910mmで入れ、野縁受は@955mmで入れていきます。
吊木で吊って、まずは野縁受間に50mmを入れながら、その上に105mmを載せていきます。 直交させずに半分ずらして平行に施工します。
次が問題の野縁間のGW施工。
支えるものが野縁との摩擦だけなので、落ちてくることもあるのです。
そこで今回は、透湿防水シート(タイベック)を100mm幅にしたものを野縁下に野縁に直交するように張り、GWが載るようにして施工しました。
もう一つの施工方法は、100mm + 100mmです。
野縁と野縁受間の断熱材を2枚ではなく、100mm1枚で施工する方法です。
【画像手前のタイベックがない範囲が100mm + 100mm】
野縁間隔は分かっていますから、事前に野縁の位置にカッターで切り込みを入れておき、それを野縁の上に置いていきます。 するとGWが落ちてくることもないですし、切り込みも入れてあるのできっちりと野縁間に充填されます。
副資材も少なくて済み、上の施工方法よりは省施工です。
後は防湿フィルムを張り、板野縁を取り付けて天井を仕上げて完成です。
