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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

消費税の自動計算2。

見積書や請求書を作るのにマイクロソフトのエクセルを利用しています。
前回も同じ書き出しで書きましたが、結果自動計算に挫折をしたのです。

消費税の自動計算。

先日、助成金の申請で見積書を出したところ、表紙の総工事金額の下に書いてある消費税金額と、各工事を合計して諸経費やら雑工事やらを合算して値引きを起こす内訳書の消費税額が違うと指摘されました。
差額は1円で、助成金の計算はどこかの段階で千円未満切り捨てにされる上、要求されているのは見積書の写しであり、この内容でお客様が納得していれば別に問題ないレベルと思うのですが、まあ、それはそれ。

 いずれにしても、違っているのは気持ちが悪いという事で、対策に乗り出すことにしました。

 明細の部分は、希望見積(請求)金額処理の関数から導き出せれた消費税額で、表紙の場合は単純に総工事金額(税込)から消費税を計算して得た消費税額でした。
計算方法が異なる為に、結果に違いが発生してしまったという事になります。
 まず、単純に考えれば明細書の消費税額をから参照してあげれば、数値が違うという結果は回避できますが、電卓をはじいて消費税額を計算したところ、表紙の方が正解という事になりました(汗)
 という事は、希望見積(請求)金額を計算する方法が悪いという事になります。
round、rounddown、roundup関数を試した結果、rounddown関数を採用した関数を埋め込んでありますが、金額によったは補正の「-1」を手入力しないと希望した金額にならないので、完ぺきではない事は分かっていました。
 つまりは、この方法ではダメという事実を受け止めざる負えなくなりました。

 そこで考えたのは、希望見積(請求)金額を入力した場合と、端数をそのまま残す場合はIF関数を利用し別の計算ルートを採用するという事です。
値引きなしの端数そのままの時は、工事金額に消費税率をかけて結果を得ます。
希望金額に丸める場合は、希望金額から希望金額の税抜きを金額小数点以下をきれいにして引いて、消費税を計算する形にしました。
逆算する形です。
 エクセルの仕様上、小数点以下は丸めなくとも表示を整数部分に出来るので無理にround関数で丸めなくてもいいなと、問題なく計算されるのでこれでいいなと思っていたら、表紙から見積の消費税と、請求の消費税を合算して表示するとこの小数点以下が邪魔をして、1円違う額になることが起こるのです。
仕方がないので、消費税額の計算部分はround関数を使いました。
計算結果が両方ともに、**.5なんて事になるとまた1円変わるのですが、それは現状よりは稀でしょうから、この方法を採用しました。

 とにかく、手動補正することはこれでなくなりましたので、シートの見た目もすっきりしました。
一つ問題が解決したので、役所の職員に感謝せねばなりません。
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沈下の形跡。


ご近所の分譲地の写真です。
この一帯外壁の塗り替えを行った物件がちらほら見えますから、10~15年位経過した物件でしょうか。
雨樋交換で足場をかけてぐるりと点検中、鼻隠板が垂れているのに気付き、外壁側も眺めてみたら
見事に垂れてしまっています。
軒天材と共に外壁も垂れているので、明らかに建築後に垂れたことが伺えます。
地盤に何らかの問題があったという事が言えるでしょう。

 私が仕事を始めた後に建てられた最近の物件で見られたこの現象は、衝撃的でした。

新年のご挨拶。

2015年となりました。
今年もよろしくお願いいたします。

 今年は、遅ればせながら弊社も高気密高断熱住宅にシフトし、省エネで快適な住宅を提供していきます。

 『高気密高断熱』という工法が世に出た当時、様々な人や関連メーカーが『窒息する』息苦しい家だと言いました。
恥ずかしいことに、私も『高気密』という言葉のイメージに騙され同意してしまったのですが、個人的に寒いのは嫌いですから、常々暖かい家を考えていました。

 暖かい家であれば少々乱暴になりますが、『高断熱』にすればよいのです。
断熱材の厚みを厚くして壁や床下、天井裏に入れてあげればよいんです、とても簡単な事です。
 しかし、実際には効果が薄いんですね。
単純に断熱材を厚くしても、断熱材の性能を引き出せる施工が出来ていないと、ほとんど機能しないのです。
断熱材を厚くし、更に壁内、床下、小屋裏等を含む建物内部の空気の動きをコントロールできないと、暖かく快適な家にはならないことがわかりました。

 『高断熱』にすることで、冬はいいけど夏はどうなの?って話になります。
『高気密高断熱』は、北海道で生まれた工法ですから主に冬の暖房エネルギーの削減に重きを置いてあります。
そのままの建物を温暖地域に持ってきたら、夏は暑いでしょう。
そうしたら、エアコンで冷やす!・・・なんて乱暴なことはせずに、その地域の風土を読み取って自然の力を上手に使い、夏の熱気を屋外に排出できる設計で十分にカバーできます。
 日中の太陽の日射を遮り、夜間の内外の温度差を利用して通風したりと。

 『ゼロエネ』住宅が、大手メーカーから発売されています。
これは、年間の消費エネルギー(一次エネルギー)が、太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用で概ね『0』になる住宅のことを言っています。
 極端な話をすると、そこそこの断熱性能(と言っても最低基準は設定されていますが)に大規模な発電パネルを載せると『ゼロエネ』住宅が出来上がります。
確かにトータルゼロですが、大量のエネルギーを使って、大量のエネルギーを作ってというのは、どうなのでしょう。
 もっと、住宅の基本的な性能を高めてあげれば、使うエネルギーを減らすことができ、大規模な発電パネルも必要なくトータルゼロになります。
当然、ゼロではなくマイナスにすることも、十分にできるのです。
その為には、省エネ家電や発電パネルなどの寿命の短めの設備に頼る前に、基本的な住宅の性能に注目するべきなのです。
そうして、消費エネルギーを抑えて上げられれば、光熱費も削減でき、設備も小型、小容量のもので間に合い過剰な設備投資も抑えることが出来るのです。

 『高気密高断熱』にする為には、多少なりとも今までの住宅よりも当然コストがかかりますが、弊社では高性能グラスウール(GW)を使用した工法で断熱工事を行ってまいります。
GWは、プラスティックのボード状断熱材と同等の性能を得ようとすると厚くなりますが、その反面コストは安くなります。
 また、GWは、不燃材であるという事は大切なポイントです。
火事の際、自ら燃えることはありません。
ウレタンなどの断熱材は、難燃加工を施されていますが、加熱し続けると発火し燃えてしまいます。
ボード状の断熱材を使って外断熱工法で建てられる住宅は多くありますが、万が一の火事の際はどうなるのか、心配になります。

 GWは吸湿して構造体を腐らせるなんて事が言われます。
確かに、きちんとした施工方法が確立していなかった時代の建物の中には、そういったものがありますが、現在では湿気対策も施されており10年程度経過した建物でも断熱材も構造体も乾燥状態である事が確認されています。
 また、外壁通気工法が広く普及した現在、結露により吸湿してしまったとしても、通気により速やかに乾燥が進み、構造体を腐らせる心配は減りました。
 さて、何故GWは吸湿してしまったのでしょうか。
答えは、住宅内部や床下で発生した水蒸気が壁の中に入り込み、冷やされ結露した結果です。
通気工法で乾燥が進むことは先に書きましたが、それと同時にこの壁の中に侵入する水蒸気を減らすことが出来たなら、吸湿することも少なります。
そこで必要になるのが『高気密』なのです。
水蒸気をコントロールし、壁体内の結露を防止するのが『高気密』の目的なのです。

 『高断熱』と『高気密』と二つの話をしましたが、もう一つ重要な事があります。
それが『気流止め』です。
断熱材を厚くして、水蒸気を壁内に入れないようにしてもそれだけでは暖かい家にはならないのです。
どうしてかというと、壁の中の空気が温められると上昇し床下から小屋裏へと移動してしまいます。
この空気の移動をさせないために、壁の上下の部分を塞ぐ工事を行いますが、これが『通気止め』の作業です。
今までの家は、この『気流止め』が施されていなかったために、断熱材を入れてもその性能が発揮されることがなかったと言っても過言じゃありません。
断熱材の入っている外壁だけでなく、断熱材の入っていない屋内の間仕切壁の中を床下から風が吹く抜けていくので、寒いのです。
 逆に言えば、『気流止め』を、現在の家に適切に施工出来たら、今より暖かな家になります。
同時に断熱材と開口部の断熱改修を行えば、最新のまでとは言いませんが、暖かで省エネな住宅にすることも出来るのです。

 ながながと煩雑に書いてまいりましたが、弊社では今後、『高気密高断熱』に取り組み『Q1(キューワン)』住宅を目指していきます。
今年一年が、皆様に良い年でありますよう祈念いたします。
有限会社カトウ工務店
代表取締役 加藤茂貴
平成27年1月9日

シフト。

遅ればせながら、弊社でも今後は高気密高断熱の住宅にシフトします。
高断熱化は、丁寧な工事を行えば外断熱、充填断熱、現場発泡、高性能グラスウールなど、性能に違いはありません。
逆に言えば、どんなに優れた断熱材でも施工方法が間違っていれば、その性能は発揮されないばかりか、建物にダメージを与える危険性があります。
 弊社では、コストが安く今後よりレベルの高い断熱性能も得やすい高性能なグラスウールによる充填断熱を基本に行います。

 また、断熱性能だけでなく四季によって変わる太陽の光と熱、風等を取り込んだり、遮ったりして自然と上手に付き合っていける住宅を、お客様と一緒に作っていきたいと考えています。

電気自動車。

今回は少々混乱してますので、その点ご容赦ねがいますww

 『オール電化』が始まった頃、それに対抗するためにガス会社は『燃料電池』を謳っていました。
しかし、その実用化は遅々として進まず、電力会社はヒートポンプのエコキュートを手にして一気に『オール電化』を推進しました。
その後かなり遅れて、『エネファーム』が発売されましたが、導入コストが高いのと排熱利用を考えすぎる(床暖房等)と補助熱源のガス給湯器を使うことになってしまう為ランニングコストが高くなってしまうという事があるようです。

 電力会社の電気は使う場所と発電場所が遠く離れており、利用できない排熱や送電ロスを考えると発電に使った一次エネルギーの約4割程度しか使えていない。よって、贅沢なエネルギーだとガス会社は言っていました。
燃料電池は、水素を空気中の酸素と反応させ電気を得るものです。
この水素を取り出すのに二酸化炭素が少なくて済む(ここも重要です)燃料が、天然ガスです。
この天然ガスから水素を取り出し発電しますが、発電場所と使用場所が同じなので送電ロスがなく、約4割を電気で使うことが出来ます。
ん?
じゃ、電力会社と同じじゃないかと思われますが、発電場所と使用場所が同じな為、発電時に発生する排熱を利用することが出来るので、給湯等に排熱を利用することにより8割を超える高効率を達成します。

 さて、燃料電池を搭載した自動車がトヨタから市販され、来年以降にホンダも市販するようです。
水素スタンドが整備されていない為、購入できるのはインフラの環境が整った地域の人に、しばらくらくは限定されますが、ガソリンエンジン同様の使用感で走行距離も長く今後普及することが期待できます。
そうなると、電気自動車や、プラグインハイブリットは今後どうなるのかと、考えました。
何故そんなことを考えるかというと、ガレージやカーポート周りに充電用の電源が関係してくるためです。
確かに100Vでも充電できますが、200Vの方が短時間で充電できます。
その為には200Vの配線が必要ですし、専用のコンセントの設置も考えたいものです。
燃料電池車は、充電用の電源はいらないだろうな~と思っているんですが。

 少し混同しそうな内容ですね。
前半の燃料電池の話は、一次エネルギー(化石燃料)から発電した電気の効率の話で、発電に伴う排熱までを考えています。
後半の自動車は、既に取り出された二次エネルギーの水素を利用します。
 自動車の効率を考えると、さてさて、どれだけ効率的なんでしょうか。
走行時には確かに水しか発生しませんが、燃料の水素はどこから来たのか。
空気中の水素を単純に集めたなんてことは、誰も考えないと思います。
 様々な研究が行われているようですが、化石燃料、水、バイオガスなどから取り出せますが、一次エネルギーから精製までにかかわるエネルギーや二酸化炭素の発生量を考えると、どの方法を使って取り出した水素を使う燃料電池自動車は、ガソリン車やディーゼル車に比べてまだまだ地球にやさしいとは言えないようです。
 ま、これからの燃料ですし技術ですから、今後ますます研究開発が進みピカイチのエコなエネルギーになってくれることを期待しましょう。

 水素が一般的になると、将来は現在のガスのような扱いになるかもしれないですね。
LPGのようにボンベで供給するか、天然ガスのように配管での供給か。
そのいずれかの方法で供給された水素を使って、発電し家電を動かし、排熱を給湯や暖房に利用する。
問題になるのは、やはり排熱でしょうか。
発電時の発熱をどれだけ抑える(利用)出来るかが鍵になりそうです。
 また、今まで電力会社の電力が必要で実現できなかった『オールガス』。
燃料電池自動車が移動式の発電所になるわけですから、『オール水素』は実現できるかもしれませんね。

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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