今回は少々混乱してますので、その点ご容赦ねがいますww
『オール電化』が始まった頃、それに対抗するためにガス会社は『燃料電池』を謳っていました。
しかし、その実用化は遅々として進まず、電力会社はヒートポンプのエコキュートを手にして一気に『オール電化』を推進しました。
その後かなり遅れて、『エネファーム』が発売されましたが、導入コストが高いのと排熱利用を考えすぎる(床暖房等)と補助熱源のガス給湯器を使うことになってしまう為ランニングコストが高くなってしまうという事があるようです。
電力会社の電気は使う場所と発電場所が遠く離れており、利用できない排熱や送電ロスを考えると発電に使った一次エネルギーの約4割程度しか使えていない。よって、贅沢なエネルギーだとガス会社は言っていました。
燃料電池は、水素を空気中の酸素と反応させ電気を得るものです。
この水素を取り出すのに二酸化炭素が少なくて済む(ここも重要です)燃料が、天然ガスです。
この天然ガスから水素を取り出し発電しますが、発電場所と使用場所が同じなので送電ロスがなく、約4割を電気で使うことが出来ます。
ん?
じゃ、電力会社と同じじゃないかと思われますが、発電場所と使用場所が同じな為、発電時に発生する排熱を利用することが出来るので、給湯等に排熱を利用することにより8割を超える高効率を達成します。
さて、燃料電池を搭載した自動車がトヨタから市販され、来年以降にホンダも市販するようです。
水素スタンドが整備されていない為、購入できるのはインフラの環境が整った地域の人に、しばらくらくは限定されますが、ガソリンエンジン同様の使用感で走行距離も長く今後普及することが期待できます。
そうなると、電気自動車や、プラグインハイブリットは今後どうなるのかと、考えました。
何故そんなことを考えるかというと、ガレージやカーポート周りに充電用の電源が関係してくるためです。
確かに100Vでも充電できますが、200Vの方が短時間で充電できます。
その為には200Vの配線が必要ですし、専用のコンセントの設置も考えたいものです。
燃料電池車は、充電用の電源はいらないだろうな~と思っているんですが。
少し混同しそうな内容ですね。
前半の燃料電池の話は、一次エネルギー(化石燃料)から発電した電気の効率の話で、発電に伴う排熱までを考えています。
後半の自動車は、既に取り出された二次エネルギーの水素を利用します。
自動車の効率を考えると、さてさて、どれだけ効率的なんでしょうか。
走行時には確かに水しか発生しませんが、燃料の水素はどこから来たのか。
空気中の水素を単純に集めたなんてことは、誰も考えないと思います。
様々な研究が行われているようですが、化石燃料、水、バイオガスなどから取り出せますが、一次エネルギーから精製までにかかわるエネルギーや二酸化炭素の発生量を考えると、どの方法を使って取り出した水素を使う燃料電池自動車は、ガソリン車やディーゼル車に比べてまだまだ地球にやさしいとは言えないようです。
ま、これからの燃料ですし技術ですから、今後ますます研究開発が進みピカイチのエコなエネルギーになってくれることを期待しましょう。
水素が一般的になると、将来は現在のガスのような扱いになるかもしれないですね。
LPGのようにボンベで供給するか、天然ガスのように配管での供給か。
そのいずれかの方法で供給された水素を使って、発電し家電を動かし、排熱を給湯や暖房に利用する。
問題になるのは、やはり排熱でしょうか。
発電時の発熱をどれだけ抑える(利用)出来るかが鍵になりそうです。
また、今まで電力会社の電力が必要で実現できなかった『オールガス』。
燃料電池自動車が移動式の発電所になるわけですから、『オール水素』は実現できるかもしれませんね。