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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

鳥居。

鳥居を奉納したい。

 そんな話が持ち上がり、ネットでいろいろと調べてみました。

 鳥居は稲荷鳥居と神明鳥居に分けられますが、実の所どんな素材でも形に細かな指定は無いのだそうです。

 それでも、一応、木製で作るときにも石で作る時でも柱と貫の寸法の比とか、笠木の反りとかその辺りには決まりと言うか、先人たちがたどり着いたバランスの良い形になる為の寸法の決め方があります。
柱脚の内法と貫の下端までの寸法は同じで正方形がそこに収まる(実際には柱が内側に倒れるので入らないですが)ようなバランスになっています。
柱の太さもこの正方形の辺の長さに対しての割合が決まっていますから、地面から貫の下端の高さを決めるか、柱脚の内法寸法を決めるとすべてが決まるようになっているのです。

稲荷鳥居も神明鳥居も、全体のバランスのとり方は変わらないのですが、手元の資料によれば、柱が寸胴なのが稲荷鳥居で、神明鳥居は上の方を少し細くするようです。
台輪の有り無し、柱脚の根包は神明鳥居の場合だけにあるようです。
また笠木の上端が山になっているか平らになっているかという違いもあるようです。
ま、大まかにはこんな感じという位で捉えておくことにします。

 その一方で、鳥居はその素材、形(鳥居としての大まかな形は決まっている)は奉納する人任せのようで、例えば鉄骨のアングルやフラットバー(平板)で作ったような線の細い鳥居なんてのも実際にあるようです。

 とは言っても、境内内にある他の鳥居とのバランスもあるし、そもそも地域の神社でそんなおしゃれな雰囲気でもないので、極端なものは避けたい。
他の鳥居と同じような形で納めたいというご意向もあり、木製で作ろうと。
木製で作るのであれば、先に書いたようなバランスの物が良いなと。

 ネット上で製造販売している所を探してみると、ありました。

 考えている大きさは、地面から貫下端が2m程度のもの。
そのお値段は、6尺の物しか記載がありませんでしたが、170万円とあります。

『!!』

 結構するものです。
この他に送料、建込費用、消費税となると250万円くらいにはなってしまうのでしょうか。
考えどころです。
実際に見積を依頼したわけではないのですが、その位かかってしまうのであれば、作ってみようかと。
こんな機会はきっとこの先ないだろうから、折角だからと。

 そういう事で、図面を引いてみます。
内法下端の寸法を決めて、柱の大きさ、貫の太さ、笠木の大きさ、反り等々。

 資料にある手順に従い線を引いていきます。

図面を描くのは資料があるので割と簡単です。
CADのお陰で、マウスとキーボードですらすらと描く事が出来ます。

 柱は、既存の物に比べて太くなり過ぎたので、既存に倣って細くしてそれに合わせて他の部材の断面も決めていきます。
それでも描いていると、疑問点が出てきますので、実際にある鳥居を見てみようと市内の神社を見て回りました。

 鴻巣と言えば、最近盛り返している鴻神社。
本殿を回収し、神楽殿を新築し、ライトアップしたりとさまざまな取り組みをしています。
桜の頃のライトアップは見事ですし、境内にある大きなイチョウが色づく秋の頃も素晴らしいものです。

 ここのメインの鳥居は石造りでした。
また、末社の鳥居は硬質塩ビのものでした。
硬質塩ビの場合、笠木の反りは表現されていないので、木製と石製の間位の印象でしょうか。
重厚さとか、美しさと言うのは鳥居の事を考えている事もあり、私には感じられませんでした。

 そうして見て回ると神社のメインの鳥居は石造りが多く、石造りは柱、貫、笠木とも円柱で作ってあるものもあれば、木製のデザインを再現したようなものもあります。
しかし、木製ではなくてはと市中から田舎へと範囲を広げて移動しました。
地域の小さめの神社は木製のものが多く、手元にある資料に倣ったような作りになっているものもあれば、地域の大工が見よう見まねで作ったのだろうなという少し抜けた雰囲気のものも多くあります。
 市内に、大野神社という昨年末に活動休止にはいった嵐のリーダーのファンがお参りに訪れる神社の鳥居が意外にも木製で、袖柱(設置環境の為片側のみ)のある割と立派なものでした。
直してそれ程年数が経過していないのか、朱色に塗られたその表面には、木製でしたがヒビはありません。
平鉋で削り出したようで、よく見ると完全な円柱ではなく細い面が見えます。
また、笠木の上に瓦が葺いてあり、作ろうとしていた物も屋根を掛けようと思っていたのでとても参考になりました。
手持ちの資料は笠木までなので。

 弊社の先代が若い頃に本殿を新築した馬室地区にある愛宕神社には、袖柱のあるケヤキで作られた立派な鳥居がありました。
袖柱が大きいなという印象でしたが、資料によると、その通りのようでした。
こちらは無塗装でした。
木目が見えるので、柱頭と笠木の間に入れる台輪をどう作るかという疑問が解けました。

 この2ヵ所の鳥居は大変参考になりました。

 次に考えるのは、どう加工するか。
特に笠木の反りと、断面形状。
反りは当然、材を曲げて・・なんて事は出来ませんから、反りまで含めた寸法の材料から切り出す事になります。
島木の断面は逆台形で、笠木は5角形。

笠木は端に向かって太く、反り上がります。
柱の間は平らではなくて、少し垂れています。
また、島木と笠木の2つの部材を重ねて笠木は出来ていますから、上手くくっつくように反り台の鉋を作って仕上げないといけないなと。

 柱は当然円柱。
丸太を削るか、ロータリーで加工してもらうか。
今回は稲荷鳥居なので、柱の上下で太さは変えなくても良いみたいだし。
素性の良い丸太を削っても良いし、角材を治具を作って8角形、16角形と電気鉋で丸い断面に近づけ、最後は鉋で仕上げていこうかとか。

割れるだろうなとか。
背割りを入れるのも良いが、それが正解なのかと。
何年も乾燥させた材料が手に入れば良いなとか。
表面のヒビはパテ処理して、朱色で塗ってしまうので良いのではないかとか。

 建てる時には、柱と貫を組んで建ててその後に笠木を載せるのだろう。
そうすると柱頭のホゾは、鉛直に加工するのだろうとか。
台輪は単純に貫通させるだけで良いのだろうかとか。
台輪で高さを微調整するのだろうとか。

 島木と笠木は柱のホゾで貫くだけで良いのか。
それとも、所々にダボとか入れた方が良いのかとか。

 足元は地面に埋め込むが、直接土に入れるのは避けたい。
コンクリートで基礎を作り、鳥居を建て込んだ後にコンクリートを充填し、上端はモルタルで盛り上げて埋めればよいかと。
それとも、水抜けを考えて砕石を少し入れてからコンクリートか。
それだと土中から水が入って来てしまうだろうから、水が入らないように密閉する様に基礎を作るかとか。

 既設の鳥居は300mm位の高さの根巻がしてあるからそれに合わせた方が良いだろうとか。
最終的に柱は倒れているので基礎に開けておく穴はどのくらいにするのか。
それを決めるには、柱はどれくらいの長さ埋めるのかとか。
埋めた部分の柱の腐れをなるべく防ぐ為の方法とか。
ネット状には柱脚に銅板を2重に巻いた施工例があったなとか。

 そういった事を考えているのは、楽しい時間です。

 それでも、最終的には硬質塩ビの鳥居に決定してしまったのですが。

『ガーン』

少し落ち込んでいます。

 ここまで考えたのだから、スケールダウンした鳥居を個人的に作ってみようかなとか。
そんな事を考えています。
多分、作らないと思いますが。
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省エネな住宅を再度考えてみる。

省エネの住宅を求めるように政策がなっているのは、地球温暖化の進行スピードを鈍らせる為。
2050年までに排出する温室効果ガスを、実質0にするゾと、世界に約束したので、より一層省エネ住宅を求めていく事になります。


 それで、省エネ法がどんどん強化されて、今年の4月以降は小規模な住宅でも、建てる住宅が省エネであるかないか、そうでない場合はどうすれば省エネになるかという事を説明する事になりました。
これにより、省エネ住宅が増えていく事が期待されています。


 弊社も高断熱高気密住宅に取り組み、省エネ法の基準を大きく上回るQ-1.0住宅の建築をしています。


 しかし、省エネ住宅とは、生活をするの際に消費するエネルギーを減らす、ランニングコストを抑えられる高気密高断熱であれば良いのか?


 そんなことも考えていかないといけないなと、つくづく思っています。
 地球環境の事にそれ程興味が無くても、ランニングコスト(光熱費、修繕費等)を抑えるという事であれば、しっくりくると思います。


 住宅はいろいろな部品によって作られています。
この部品は、それぞれの原料を加工して作られますが、その加工する時にもエネルギーを消費します。

 その部品が出来るまでに消費されるエネルギーや、解体して処分する際のエネルギー、更新サイクルなど、いろいろな事を考えると、天然素材を使うと言うのは省エネなのだなと改めて思います。

 木と言う素材は、英語で言うと"made of"なんですよね。
樹木とか製材とか角材とか板材とか、多少形が変わったところで、みんな”木”であることは変わらないのです。

コンクリート(セメント)や、鉄は、原材料に熱を加えて溶かしたり、化学変化をさせたりする素材で、英語で言うと"made from"なんです。
石灰石とセメントは、全く違うものですよね。
鉄鉱石と鉄骨材も、違います。
途中の過程があって変化をしている材料なのです。

 made fromの材料は、その過程でmade ofの材料よりも多くのエネルギーを使います。
極端な話、木は、切り出したままでも柱にも梁にも使えますが、石灰石や鉄鉱石はそのままでは何にも使えません。
そういう事も考えると、木造と言うものは、そもそも省エネな建物なんです。


 もっと、省エネな住宅にしたい。


 木造住宅一筋ですから、今更他の構造の住宅を作る気はないですが、木造でもっと省エネには出来ないかと。

 例えば、外壁材。
現在は窯業系サイディングが、花盛りで多くの住宅で採用されています。
窯業系サイディングはセメント製品です。
オートクレープという高圧、高温、高湿の釜で養生する事で強固に結晶化させて薄くても丈夫な板にしています。
それでも、再塗装やシール部分のサイクルは10年程度です。
最近は、メーカーでももっと商品寿命の長いものを作っていますが、シール部分が問題になる事が多いですね。
こちらも長寿命のものがあるのですが、従来の物で施工されてしまったら折角外壁材は長寿命のものなのに、シールの寿命でメンテナンスのサイクルが決まってしまいます。

 もし、木の板で外壁を作ったらより省エネになるに決まっています。
耐久年数も(外壁としての性能を保持しているという意味で)十分にありますし、材料がないなんて事はありませんし、交換するコストも抑えられるでしょう。


 あ、外壁としての性能をうんたらって、コロニアルの再塗装をKMEWが推奨しない理由と一緒ですね。
メーカーとしては永らく再塗装は必要ないという立場なのですよ、塗装が剥がれても屋根材としての性能は劣化しないという理由で。
現在はどういう考えか分かりませんが、数年前は『再塗装はしなくても大丈夫です。それでも再塗装したいというご要望が多い為、弊社でも再塗装用の塗料を用意しました』というスタンスになったんだと思われる記述がありました。
それ以前は塗料の用意も、推奨する塗料メーカーの塗料も無かったんです。
 私は、コロニアルの塗装が剥げると、コケが生えて、味があるとかそういうレベルではない、ただただ『みすぼらしい』と思うので、メーカーの考えを伝えた上で、やはり再塗装をお薦めしていました。

『見た目も性能の内だ』という事で。

 それなのに、似たようなケースで味があると言って、表面の変化を肯定するという立場になった事は少し居心地の悪い思いですが、木材は、削れば綺麗ですが変化していくのが当たり前の材料です。
最初の状態が、その材料の本来の姿であるわけではないのです。
木は、変化・変色して初めて本来の姿になるという材料なのだと考えています。
それが、工業製品が台頭して表面の変化がない事が当たり前になってしまって、変化する事が許せなくなってしまった、そう感じています。
これも、made ofの材料と、made fromの材料の違いなのでしょう。


 はい、戻ります。


 例えば、内装材。
床も壁も天井も、全部無垢の板にしてしまえば。
それも国産材を積極利用したい。
無垢の木材は、再加工していろいろなところに使いまわす事ができて、捨てる部分を減らす事が出来ます。
この辺は、made ofな材料の強みです。
例えば、床に使った材料が余ったので、収納の棚とか背板とか、壁のアクセントに使うとか。

 また、加工の際、出てくるおがくずや木っ端も単純に燃やして処分するだけだは無く、弊社では地域の方に無料で提供しています。
木っ端はDIYや燃料として、おがくずは畑と土と混ぜたり、肥料と混ぜたりして使うそうです。

 そういえば、先日、竹に浸食された耕作放棄の山で、白子タケノコ(現代農業のHPに記事があります)というおいしいタケノコを栽培している方の話がTVで紹介されていた。
不要な竹を伐採してチップにし、その場に敷均しすことで、地上に出る前のタケノコを大きく育てる事が出来るという話。
1年目は竹チップと共に窒素を添加していたものが、3年目ともなると竹チップの中にカブトムシの幼虫がいて耕し、糞を出して窒素を供給するようになり、自然に循環するような環境になってきているといいます。
それとこれとは違うかもしれませんが、土と混ぜ合わせれば、良い土壌になるのでしょうね。
昨年度は神社の加工で、本当に大量のおがくずが出ましたが全て焼却処分場に持ち込むことなく、地域の方々に引き取っていただきました。
 因みに、弊社では注入材を使う事はとても稀ですし、使っても小さな増築等の土台暗いですので、おがくずも多く出ませんし、混入しないようにしています。
 添加物不使用(という事になると思います)のおがくずですので安心して畑に入れる事が出来ると思います。

 さて、続きです。
シート貼りの造作材では、そういう訳にはいきません。
シート材の枠とか、床(突板も含む)とか。
築年数が進むと、浴室の出入口とか、窓枠の下の方とか端の方で浮いて剥がれてしまったり、床材も直射日光が良く当たる南側で表面があれて、剥がれてしまったり。
見掛ると残念な気持ちになってしまうのです。
これを直すとなると、枠ごて交換するか、カバー工法に頼る事になります。
床に至っては、上に重ねるか、リペア職人にお願いする事も出来ますが費用がややかかります。
 一方木材であれば、腐れが出ていなければ表面を研磨して再塗装で処置する事が出来ます。

 木材は耐火、防火性能の兼ね合いで採用できない場合もありますが、採用できる部分には積極的に採用したいものです。

リフォームすると気になるのは。

リフォーム工事を行うと気になってしまうことがあります。
必ず。

 それは、リフォームしていない部分。

 例えば、外装の塗り替えは、基本的に外部の各部分をすべて塗りますが、お客様によっては雨樋は塗らないとか、戸袋の鏡板は塗るけども雨戸は台風が来た時にしか閉めないから塗らないとか。
軒天の汚れが気になるから軒天だけとか、破風板と鼻隠し板が木の場合に塗装がはがれてみっともないからここだけ塗るとか。
そういった場合、塗らなかった部分の汚れが引き立ってしまうのです。

 屋内だと、LDKの内装をきれいにしたら隣接する部屋の汚れが気になるとか、兎に角、工事を行わなかった部分が気になるのです。

 エアコンや、照明器具、スイッチとかコンセントとか。
そういった汚れも気になります。

 また見た目だけでなく、今回の我が家のように、廊下の温熱環境(床の表面温度)は改善して楽になった反面、トイレの寒さが際立ってしまったとか、脱衣場の床の冷たさと言ったら・・とか。
そういうことが気になってしまうのです。

 温熱環境の場合、全体の改修が理想ですが予算によっては部分的になります。
その際は、普段の生活パターンを考えて改修部分を考えましょう。

はめ殺し窓。

自宅の床にカーペットを張ったのと合わせて、廊下にあるFIX窓にも対策を施しました。

 1階の廊下の突き当り、北側にある階段の上り口にある上が半円のおよそ900mmの高さ、幅780mmのFIX窓。
勿論、単板(1枚)ガラス。
しかも、上の方は丸いので窓枠を入れる事をせずに壁厚をサッシの厚さに合わせてあるので、薄くなっています。
全体的には土壁が施工してありますが、この薄い部分だけは恐らく無断熱でしょう。

 ずっと、寒いなと思ってたw

 1階の廊下の床面が寒いのは、主にこの窓から冷気が供給されているという事は分かってたw

 という事で、対策を施しました。
内窓の設置です。

 内窓を付けようとすると、大手サッシメーカーの樹脂製の内窓という選択肢を選ぶことが多いです。
それは、窓を開けるという必要性がある為です。
ここ数年はポイントが貰えるので、証明書が出るという理由もあるかもしれません。

引違いの内窓を採用する事が圧倒的ですが、引違い窓というのは構造上、隙間が多く気密性が低い開閉方法とされています。
その為にメーカー製のものは隙間を塞ぐ工夫が施してあって、引違い窓でも断熱性能が高いのです。
これを建具屋さんに作ってくれと言っても、かなり難しい。
形はそれなりに出来る物の、気密性能はまずコストに見合わないです。

 しかし、今回はFIX窓への施工なので、気密は遥かに取りやすい構造になっています。
枠は木製で、上は溝を突いた枠板で、左右下は押縁というガラスの向こうとこちら側に棒を打ち付けてガラスを挟むという方法にしました。
施工のしやすさと、今後のメンテナンスも考えて。

枠に当たる押縁は、木材(杉)で、樹脂よりも熱伝導抵抗は高いのです。
ガラスは熱伝導率が1.0位です。
これはアルミやコンクリートに比べても、かなり熱が伝わり辛いと言えますが、厚みは3~5mm程度で使われる材料なので断熱性能は期待できません。
一介の大工がガラスを扱うのは難しいので、樹脂板を探します。

 樹脂板の場合、まず候補に挙がるのは透明度の高いアクリル樹脂板です。
樹脂ガラスと言えば、アクリル樹脂。
熱伝導率は0.19で、ガラスよりもはるかに断熱性能が高い!
因みに木材は、0.12で、空気は0.024です。
空気って熱を伝えづらいものなんですよ、動かなければ。

 しかし、同じ透明の板と言うと塩ビもあります。
こちらは、熱伝導率が0.17とわずかにアクリルよりも低い(コストも低い)ので、こちらを採用しました。

 塩ビの表面温度は、周りの壁にかなり近づきました。

 工事直後はそれ程大きな変化は感じないのですが、何日か経過すると暖かくなったことが分かります。
新築住宅は、しばらくは寒いと言われるように室温が安定するまで、少し時間がかかります。
これは、各部分の材料が熱を吸収している為に起こるのですが、我が家でも床のカーペットとその下地材の温度が上がるのにやはり少々時間がかかったという事になるのでしょう。

 次はどこを弄ろうかと考えています。

床のカーペット。

我が家は、残念ながら築44年のほぼ無暖房な住まいです。
それでも2階の天井には、250mm程度の高性能グラスウールを入れ、開口部は内窓のインプラスや、真空ガラスを採用したりしています。
因みに、真空ガラスは確かに断熱性能は高いのですが、サッシの枠が古いまま(アルミ製)だと効果はあまり感じられないかもしれません。
それよりも樹脂のサッシで内窓を付けた方が、操作性は難有りですが断熱性の効果は高いです。

 天井に断熱材を入れたことで、確かに暖かくなったと思いますが、床面近くの冷気は断熱性能の低いテラスドアや、真空ガラスをいれたアルミサッシの枠など、断熱性能の低い部分から供給さえて、床面に溜まり表面温度は低くなってしまいます。

 暖房している部屋内はまだ良いのですが、廊下、それも1階の廊下に至っては氷の様に冷たく感じます。
階段を下りていくと、下から5段目くらいに差し掛かる頃から、ひんやりとしています。

 1階の床には当然断熱材は入っていません。
いままでは我慢していましたが、流石に年々辛くなってきたので、床にカーペットを施工する事にしました。

 幸いにして床板に使われている合板製のフロアは、フワフワしていないのでこの上に大建工業の床コンビボードというインシュレーションボードを置き、タイルカーペットを施工しました。

 別にカーペットにしたから体感温度が劇的に上昇する訳ではなく、足裏から逃げていく熱を減らす事で、床の冷たさを緩和するという狙いです。
 体感温度は内装の表面温度と室温の和をで割った数値になりますので、床面の表面温度が少し上がれば、体感温度もほんのちょっとだけ、ほんのちょっとだけしか上がりません。
それよりも、体が直接触れる床材を、熱伝導率の低い素材(熱が伝わりにくい。この場合は合板製の床板よりもカーペット。)に替える事で冷たさを減らすと、寒さと言うのは和らぐのです。

 熱伝導率の高い床に素足で立つと、熱は高い方から低い方へ流れますから、体から床へと流れていきます。
熱伝導率の高い床に流れた熱は、すぐに床全体へと散って行ってしまい、足が触れている床面はなかなか温かくはならず、相変わらず熱を奪い続けます。
一方、熱伝導率の低い床の場合は、最初は同じように体から床へ熱が流れますが、床に流れた熱はなかなか全体へと散っていかずに足と触れている床面に留まり、しばらくすると自分の体温で温められた床が温かく感じるようになります。

ボソッ【こういう熱が流れにくい話をする場合は、熱伝導率よりも熱伝導抵抗と言った方が良いのですね。すみません。】ボソッ

 足先は心臓から一番遠いところですから、ここで血液が冷たくなると足先から心臓までの間の大静脈によって体の内部からも冷やされてしまうのです。
室温が高くても、床の熱伝導率が高いと頭ばかりがポッポポッポとして、足元は寒いという状況になってしまいます。

 カーペットは温かくて良いのですが、将来的には汚れが気になる素材です。
廃棄するにもコストが掛かったり・・。
新築ではあまりお薦めしないですが、現在の取敢えずの対策としてはかなり有効です。

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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