自宅の床にカーペットを張ったのと合わせて、廊下にあるFIX窓にも対策を施しました。
1階の廊下の突き当り、北側にある階段の上り口にある上が半円のおよそ900mmの高さ、幅780mmのFIX窓。
勿論、単板(1枚)ガラス。
しかも、上の方は丸いので窓枠を入れる事をせずに壁厚をサッシの厚さに合わせてあるので、薄くなっています。
全体的には土壁が施工してありますが、この薄い部分だけは恐らく無断熱でしょう。
ずっと、寒いなと思ってたw
1階の廊下の床面が寒いのは、主にこの窓から冷気が供給されているという事は分かってたw
という事で、対策を施しました。
内窓の設置です。
内窓を付けようとすると、大手サッシメーカーの樹脂製の内窓という選択肢を選ぶことが多いです。
それは、窓を開けるという必要性がある為です。
ここ数年はポイントが貰えるので、証明書が出るという理由もあるかもしれません。
引違いの内窓を採用する事が圧倒的ですが、引違い窓というのは構造上、隙間が多く気密性が低い開閉方法とされています。
その為にメーカー製のものは隙間を塞ぐ工夫が施してあって、引違い窓でも断熱性能が高いのです。
これを建具屋さんに作ってくれと言っても、かなり難しい。
形はそれなりに出来る物の、気密性能はまずコストに見合わないです。
しかし、今回はFIX窓への施工なので、気密は遥かに取りやすい構造になっています。
枠は木製で、上は溝を突いた枠板で、左右下は押縁というガラスの向こうとこちら側に棒を打ち付けてガラスを挟むという方法にしました。
施工のしやすさと、今後のメンテナンスも考えて。
枠に当たる押縁は、木材(杉)で、樹脂よりも熱伝導抵抗は高いのです。
ガラスは熱伝導率が1.0位です。
これはアルミやコンクリートに比べても、かなり熱が伝わり辛いと言えますが、厚みは3~5mm程度で使われる材料なので断熱性能は期待できません。
一介の大工がガラスを扱うのは難しいので、樹脂板を探します。
樹脂板の場合、まず候補に挙がるのは透明度の高いアクリル樹脂板です。
樹脂ガラスと言えば、アクリル樹脂。
熱伝導率は0.19で、ガラスよりもはるかに断熱性能が高い!
因みに木材は、0.12で、空気は0.024です。
空気って熱を伝えづらいものなんですよ、動かなければ。
しかし、同じ透明の板と言うと塩ビもあります。
こちらは、熱伝導率が0.17とわずかにアクリルよりも低い(コストも低い)ので、こちらを採用しました。
塩ビの表面温度は、周りの壁にかなり近づきました。
工事直後はそれ程大きな変化は感じないのですが、何日か経過すると暖かくなったことが分かります。
新築住宅は、しばらくは寒いと言われるように室温が安定するまで、少し時間がかかります。
これは、各部分の材料が熱を吸収している為に起こるのですが、我が家でも床のカーペットとその下地材の温度が上がるのにやはり少々時間がかかったという事になるのでしょう。
次はどこを弄ろうかと考えています。