今年はとにかく新型コロナの年でした。
年明けしばらくして、中国で発生しロックダウンという衝撃的な施策が行われました。
それで、収束するのかなと他人事でしたが、やがて世界の各国に感染者が出て日本にも出ました。
ダイヤモンド号の一軒も衝撃的でした。
これを機に建築の様々寸法や規定が変わるのだろうなと考えています。
特に商業施設については、㎡当たりの座席数は変わります、まず間違いなく。
それに伴い、今までとは違うデザインが生まれることでしょう。
もしかしたら必要とされる換気量というのも見直されるかもしれません。
換気は省エネを考える時に重要な要因になりますから、今後は吸排気とも機械で行う第1種換気でさらに熱交換式の換気扇の採用が推奨されるようになるのでしょう。
そうなると、断熱性能の向上は当然のことながら、気密性能も要求されるようになります。
気密性能はC値で表されます。
これは、延べ床面積1㎡当たりにどれだけの隙間があるかを表すものですが、これが1.0cm2/m2以下にならないと第1種換気の意味はないからです。
それもできれば0,5cm2/m2以下にしたいところなのですが、そのためには現場の職人の正しい知識と技術が要求されます。
この点は大手、中堅のメーカーよりも地場の意識の高い工務店に軍配が上がります。
少ない棟数をこなしていますから、職人の人数は少なくて済みます。
それは、意識の高い職人を必要人数確保し易いという事が言えるのです。
同時に、メーカーの開発室でマニュアル化された施工方法をこなすのとは違い、工務店を職人が考えを持ち寄りより良い施工方法を生み出すことにも役立つのです。
高断熱高気密住宅のジャンルで大手メーカーのトップでも、C値は0.59でしかないのです。
それでもとても頑張ったと思います。
様々な職人がいる大手でこの数値はある意味驚きではあるのです。
C値2.0なんてメーカーも当たり前にあるようですから。
と、話がそれました。
求められる換気量が変わると第1種換気が推奨されるという意図は、一般的な自然給気で機械で排気する第3種換気は汚染された室内の空気を排出するとともに、熱を捨ててしまうのです。
その割合は現在でもかなりのものなのですが、これがさらに増えるとなると益々省エネから遠ざかってしまいます。
そう考えると、高気密にして計画通りの換気経路を確保して、第1種換気、全熱交換を採用し熱を無駄に捨てないというのが今後のスタンダードになっていくのだろうと思います。
弊社の今年は、事務所の改修工事と神社の改修工事がメインとなり、新型コロナの影響はほぼ受けずに済みましたが、裏を返せば、一般のお客様の仕事が例年よりも少なかった感はあります。
それでも、会社のある鴻巣市の近隣市町村を営業範囲で運営していますから、新規のお客様もそれほど警戒されることもなく、お付き合いのあるお客様からもお仕事をいただきそこそこに忙しくさせていただきました。
ありがとうございます。
今後も感染対策を施しながら、地元に密着していきますので、御用の際にはお気軽にお声がけいただきますようお願いいたします。
ちなみに、仕事納めは、現場は本日28日でした。
29日と30日は作業場と倉庫の片づけをしようと思っています。
それでは、よいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。