今年は、地元の神社の改修工事を5月末から行っています。
工期は年内いっぱいですが、工事の為にご移動いただいた神様を、改修後の本殿にお戻りいただかなければいけないので、実際には12月の初旬には完成させなければなりません。
今回の工事で主な工事は、基礎の交換がありました。
もともとは大谷石【おおやいし・・宇都宮が産地として有名】でしたので、風化して凸凹になってしまっており、また高さも低かったために土と土台が接触している部分もありました。
そういった部分は腐朽していたり、蟻害があったりしたので基礎を大谷石からRC造の布基礎に変更しました。
この工事は6月の梅雨の時期に行っていたので、今年は梅雨らしい梅雨で雨が続き工事が進まないという事もありました。
瓦の葺き替えも行いました。
基礎の交換前に瓦を下ろし、基礎交換後に屋根下地を直して屋根を葺きました。
屋根下地は8月のお盆前に行いました。
暑くて暑くて、価格の安くなった空調服を導入してみました。
暑いのは暑いのですが、動き続けることが出来るのと、休憩時の回復が早いという事が実感でき、効果を十分に感じることが出来ました。
外壁は、もともと真壁で、杉板を縦張りしてジョイント部分に押し縁が取り付けたありましたが、基礎工事の際にあちこちを撤去してしまいましたので、ほぼ全面を張り替えます。
しかし、もともとの軸材(土台、柱)の劣化も進んでいましたので、真壁から大壁に変更。
張り方も鎧張りで、ささら子の押し縁押さえとしました
柱を保護するという目的から、出隅【ですみ・・建物の出っぱっている角】にはL字型のコーナーを取り付けることとしました。
神社の工事をしていると、お参りに来る方々が神様のいない本殿に向かい柏手を打ったり、お辞儀をしたりします。
作業していると恥ずかしいものです。
現在は内装工事が終盤です。
あちこち杉材を扱い、久しぶりに鉋が大活躍の現場で楽しく作業をしています。
あと、3週間程度で完成させる予定です。