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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

工作機械の相次ぐトラブル。

私が仕事を始めてから更新されずに使っている機械は多くあります。
その機械たちが最近、続々とトラブっています。

 初めは、自動かんな盤という木材の厚みを決める機械のVベルトの破断です。
Vベルトはモーターを、刃の付いた回転するドラムをつなぐ、とても重要な部品です。
2本あって、その1本が破断してしまいました。
残された1本でも動くのですが、こちらも結構伸びてしまっているので、2本とも交換。

 次は、超仕上げカンナというカンナ仕上げをする機械です。
この機会は、ペダルの操作で入れる材料の高さをざっと合わせ、材料の入り口にあるセンサーで適切な高さに調整しますが、このセンサが効かずに一杯に下がりきってしまいました。
その際に材料を挟み込んでしまったので、上部の材料を送るベルトが入った部分のカバーが変形してしまいました。
こちらは購入した道具屋に修理をしてもらいました。

 次は、作業場で使う配電盤にあるコンデンサの爆発です。
これを変えた記憶はないので、30年以上もそのまま使っていました。
作業場を使わない時には、動力のブレーカは落としてあったので、こんなにも長い期間使えた(?)のでしょうか。
とにかく、作業をしていたら突然『パン』という乾いた音が(なにか拳銃の発泡事件で聴くような表現ですが)して配電盤の方をみると、ゆったりと白い煙が広がっていました。
不気味に、ゆったりと。
すぐにブレーカを落として事なきを得ました。
電気屋さんにこの際、すべてのコンデンサの交換を、してもらいました。

 次は、機械の刃物を研ぐ研磨機のポンプの故障です。
回転はするのですが、すごい音がして大した圧力がかからなくなっていました。
こうなる直前に羽が(錆て)回らなくなっていたので、突いたりしていたので羽が欠けたものと思われます。
この機械が壊れると、頻繁に刃を交換する機械が使えなくなります。
超仕上げを使う際の故障だった為に、久しぶりに手でカンナを掛ける事になりました。
とても久しぶりに(ある程度の巾のある材料を)削ると楽しくて仕方ありません。
また、きれいに仕上がるのでなおさらです。
前出の道具屋さんに交換してもらいました。

 帯鋸という手鋸(通常の手で挽くのこぎり)を伸ばしてリング状にしたものを回転させて木材を挽く機械です.
この機械は起動時には低回転用の回路で動き、ある程度回転数があがると高回転用の回路に切り替わります。
この切り替えを手動でやるものもあるようですが、弊社のものは自動で『グン』という音と共に切り替わる仕様です。
しかし、それが切り替わらずに低速回転の回路で動いています。
低回転用の回路でも挽く事は出来るので、困る事は一応ありませんが、将来硬くて太い木材を引く事になると困るかなと。
力は弱いので。
因みに、この機械を制作したメーカーは既になく、部品(特に電装)の交換は出来ないと道具屋に言われています。
探せば直せる人はいると思いますが。

 こう見てくると、壊れていない機械が他に何台かありますが、どれも今回故障した機械よりも古いものばかりです。
古いものの方が耐久性が優れている(悪く言うと過剰な設計。良く言うと良心的な設計。)と実感する日々です。

 そう考えながら、近年の家電を考えると、大凡10年程度が寿命と感じます。
しかも、その寿命は能力が落ちても使えるという事ではなくて、壊れるという寿命です。
壊れてくれないと買換えが行われずメーカーは窮地に陥ってしまいますから、仕方がないのかもしれません。

 住宅業界で言えば、外装のメンテナンスのサイクルですね。
現在は窯業系サイディングを採用するケースが圧倒的に多いですが、サイディング表面の耐久性が高くなった物もありますが、ジョイントや窓回りに施工されるコーキングの耐久年数がいまもまだ10年持たないとか言われます。
その為、10年前後の塗替えが推奨されますが、これはかなりの負担になると思います。

そこでちょっと注目しているのは、木材の外壁材。

 杉の外壁材は昔から使われています。
色が黒くなって、『古いなぁ』という印象を抱く事もありますが、よくよく考えてみればそうなるまで何年経過しているのでしょうか。
大抵の場合はなんのメンテナンスも施していない筈です。

と、木工機械からかなり脱線してしまいました。
それでも、直せれば業務用の機械は長く使えますから、まだなだ現役で頑張ってもらいます。
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プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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