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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

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プレファブ建物の内装工事。

神社の工事を少しお休みして、いつもお世話になっているお客様のプレファブ建物、間口5間、奥行き3間の平屋建ての内装工事を行っています。
もう、短期決戦でシルバーウィークとは何ぞや?と、日曜日も返上して現場通いです。

 入口のところは、1.5間×3間の土間。
残りの部分は200㎜上がって床を張り込みます。
200mmの段差では、大引【おおびき】(90mm)+根太【根太】(45mm)+捨て貼り(12mm)+床材(12mm)となると合計159mmで、床束が41mm。
多少それぞれの断面を変更しても、大引の変形を拘束しきれるかとか、手間を考えると難しいのでマンションなどで採用されている置床、フリーフロアを採用します。
仕上げは1×6の床材、12mm厚なので捨て貼りはいらず、直接施工できますが、床を張る前に作業があるので9mmの合板を捨て貼りしておきました。

 フリーフロアは、鋼製床束(樹脂製もあります。)と、床下地材のパーチクルボード20mm厚で構成される工法です。
木材を組む床組みに比べ、短期間で施工でき、材料の反りも少ないので精度よく水平に仕上げることが出来ます。
その反面、パーチクルボードが水に弱いのと、長期の耐久性に個人的に不安を抱いているので一般住宅には床下空間が少ない今回のような場合を除いては、採用することはありません。

 プレファブの柱は軽量鉄骨のチャンネル(アルファベットのCの断面を持つ部材)を2つ溶接したものが使われていて、口が開いているところに木製のパネルを落とし込んで壁(下地)とします。
この木製の壁下地に間柱を足して、100mm厚の断熱材(高性能グラスウール)が入れられるようにしますが、壁の骨組み(間柱様)が、約600mmと広く規格サイズのグラスウールでは納めにくいのでロール状の物を採用しました。
また、3尺ピッチで横にも骨組みがあるので厚さを50mmとして2枚重ねて入れる事にしました。
 付け足した間柱の間にグラスウールを入れて防湿シート0.2mm厚を張り上げます。
その後、天井を施工していきます。

 天井は100mm+50mmとします。
天井のグラスウールの施工は結構大変で、施工不良も起こりやすいので、通常は吹き込みのグラスウールかセルロースファイバーを吹き込むことも多いですが、今回は予算の関係もありマット状のグラスウールを入れていきます。
そうして防湿シート0.2mm厚を張ります。
野縁【のぶち・・天井材を受ける木材】の高さは30mmで、この部分に入れる断熱材は50mmと20mmの差がありますが、155mmの断熱材を野縁部分で切り込み引き下ろす手間よりも、野縁部分を別とした方が施工性は上がるので、2枚としました。
野縁の上が少し空いてしまいますが、どちらが施工精度が高いかという事を目安に判断しました。

 防湿シートは0.1mmを採用する会社も多いでしょうが、0.2mmの方が防湿の性能も当然良いのですが、施工性が圧倒的によくなります。
簡単には穴は開きませんし、引っ張っても伸びません。
この辺りは施工する現場の人間では分からないところかと思いますが、予算がなくとも0.1mmを使うことは考えられないくらいです。
お客様としても施工不良を防げるので安心かと。

 天井が終わると間仕切り壁の施工になります。
工期や将来の間取り変更、そもそも内部に柱の建たない軽量鉄骨建物なので間仕切壁はあと施工とします。
木造住宅でも、構造にかかわらない部分については天井下に間仕切り壁を組むようにしています。
そこには、秘密もありますが、将来の間取り変更の際、制限が少なく簡単にできるようにという配慮もあります。
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プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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