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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

神社の改修。

今年は、地元の神社の改修工事を5月末から行っています。
工期は年内いっぱいですが、工事の為にご移動いただいた神様を、改修後の本殿にお戻りいただかなければいけないので、実際には12月の初旬には完成させなければなりません。

 今回の工事で主な工事は、基礎の交換がありました。
もともとは大谷石【おおやいし・・宇都宮が産地として有名】でしたので、風化して凸凹になってしまっており、また高さも低かったために土と土台が接触している部分もありました。
そういった部分は腐朽していたり、蟻害があったりしたので基礎を大谷石からRC造の布基礎に変更しました。
この工事は6月の梅雨の時期に行っていたので、今年は梅雨らしい梅雨で雨が続き工事が進まないという事もありました。

 瓦の葺き替えも行いました。
基礎の交換前に瓦を下ろし、基礎交換後に屋根下地を直して屋根を葺きました。
屋根下地は8月のお盆前に行いました。
暑くて暑くて、価格の安くなった空調服を導入してみました。
暑いのは暑いのですが、動き続けることが出来るのと、休憩時の回復が早いという事が実感でき、効果を十分に感じることが出来ました。

 外壁は、もともと真壁で、杉板を縦張りしてジョイント部分に押し縁が取り付けたありましたが、基礎工事の際にあちこちを撤去してしまいましたので、ほぼ全面を張り替えます。
しかし、もともとの軸材(土台、柱)の劣化も進んでいましたので、真壁から大壁に変更。
張り方も鎧張りで、ささら子の押し縁押さえとしました
柱を保護するという目的から、出隅【ですみ・・建物の出っぱっている角】にはL字型のコーナーを取り付けることとしました。

 神社の工事をしていると、お参りに来る方々が神様のいない本殿に向かい柏手を打ったり、お辞儀をしたりします。
作業していると恥ずかしいものです。

 現在は内装工事が終盤です。
あちこち杉材を扱い、久しぶりに鉋が大活躍の現場で楽しく作業をしています。
あと、3週間程度で完成させる予定です。
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工作機械の相次ぐトラブル。

私が仕事を始めてから更新されずに使っている機械は多くあります。
その機械たちが最近、続々とトラブっています。

 初めは、自動かんな盤という木材の厚みを決める機械のVベルトの破断です。
Vベルトはモーターを、刃の付いた回転するドラムをつなぐ、とても重要な部品です。
2本あって、その1本が破断してしまいました。
残された1本でも動くのですが、こちらも結構伸びてしまっているので、2本とも交換。

 次は、超仕上げカンナというカンナ仕上げをする機械です。
この機会は、ペダルの操作で入れる材料の高さをざっと合わせ、材料の入り口にあるセンサーで適切な高さに調整しますが、このセンサが効かずに一杯に下がりきってしまいました。
その際に材料を挟み込んでしまったので、上部の材料を送るベルトが入った部分のカバーが変形してしまいました。
こちらは購入した道具屋に修理をしてもらいました。

 次は、作業場で使う配電盤にあるコンデンサの爆発です。
これを変えた記憶はないので、30年以上もそのまま使っていました。
作業場を使わない時には、動力のブレーカは落としてあったので、こんなにも長い期間使えた(?)のでしょうか。
とにかく、作業をしていたら突然『パン』という乾いた音が(なにか拳銃の発泡事件で聴くような表現ですが)して配電盤の方をみると、ゆったりと白い煙が広がっていました。
不気味に、ゆったりと。
すぐにブレーカを落として事なきを得ました。
電気屋さんにこの際、すべてのコンデンサの交換を、してもらいました。

 次は、機械の刃物を研ぐ研磨機のポンプの故障です。
回転はするのですが、すごい音がして大した圧力がかからなくなっていました。
こうなる直前に羽が(錆て)回らなくなっていたので、突いたりしていたので羽が欠けたものと思われます。
この機械が壊れると、頻繁に刃を交換する機械が使えなくなります。
超仕上げを使う際の故障だった為に、久しぶりに手でカンナを掛ける事になりました。
とても久しぶりに(ある程度の巾のある材料を)削ると楽しくて仕方ありません。
また、きれいに仕上がるのでなおさらです。
前出の道具屋さんに交換してもらいました。

 帯鋸という手鋸(通常の手で挽くのこぎり)を伸ばしてリング状にしたものを回転させて木材を挽く機械です.
この機械は起動時には低回転用の回路で動き、ある程度回転数があがると高回転用の回路に切り替わります。
この切り替えを手動でやるものもあるようですが、弊社のものは自動で『グン』という音と共に切り替わる仕様です。
しかし、それが切り替わらずに低速回転の回路で動いています。
低回転用の回路でも挽く事は出来るので、困る事は一応ありませんが、将来硬くて太い木材を引く事になると困るかなと。
力は弱いので。
因みに、この機械を制作したメーカーは既になく、部品(特に電装)の交換は出来ないと道具屋に言われています。
探せば直せる人はいると思いますが。

 こう見てくると、壊れていない機械が他に何台かありますが、どれも今回故障した機械よりも古いものばかりです。
古いものの方が耐久性が優れている(悪く言うと過剰な設計。良く言うと良心的な設計。)と実感する日々です。

 そう考えながら、近年の家電を考えると、大凡10年程度が寿命と感じます。
しかも、その寿命は能力が落ちても使えるという事ではなくて、壊れるという寿命です。
壊れてくれないと買換えが行われずメーカーは窮地に陥ってしまいますから、仕方がないのかもしれません。

 住宅業界で言えば、外装のメンテナンスのサイクルですね。
現在は窯業系サイディングを採用するケースが圧倒的に多いですが、サイディング表面の耐久性が高くなった物もありますが、ジョイントや窓回りに施工されるコーキングの耐久年数がいまもまだ10年持たないとか言われます。
その為、10年前後の塗替えが推奨されますが、これはかなりの負担になると思います。

そこでちょっと注目しているのは、木材の外壁材。

 杉の外壁材は昔から使われています。
色が黒くなって、『古いなぁ』という印象を抱く事もありますが、よくよく考えてみればそうなるまで何年経過しているのでしょうか。
大抵の場合はなんのメンテナンスも施していない筈です。

と、木工機械からかなり脱線してしまいました。
それでも、直せれば業務用の機械は長く使えますから、まだなだ現役で頑張ってもらいます。

プレファブ建物の内装工事。

神社の工事を少しお休みして、いつもお世話になっているお客様のプレファブ建物、間口5間、奥行き3間の平屋建ての内装工事を行っています。
もう、短期決戦でシルバーウィークとは何ぞや?と、日曜日も返上して現場通いです。

 入口のところは、1.5間×3間の土間。
残りの部分は200㎜上がって床を張り込みます。
200mmの段差では、大引【おおびき】(90mm)+根太【根太】(45mm)+捨て貼り(12mm)+床材(12mm)となると合計159mmで、床束が41mm。
多少それぞれの断面を変更しても、大引の変形を拘束しきれるかとか、手間を考えると難しいのでマンションなどで採用されている置床、フリーフロアを採用します。
仕上げは1×6の床材、12mm厚なので捨て貼りはいらず、直接施工できますが、床を張る前に作業があるので9mmの合板を捨て貼りしておきました。

 フリーフロアは、鋼製床束(樹脂製もあります。)と、床下地材のパーチクルボード20mm厚で構成される工法です。
木材を組む床組みに比べ、短期間で施工でき、材料の反りも少ないので精度よく水平に仕上げることが出来ます。
その反面、パーチクルボードが水に弱いのと、長期の耐久性に個人的に不安を抱いているので一般住宅には床下空間が少ない今回のような場合を除いては、採用することはありません。

 プレファブの柱は軽量鉄骨のチャンネル(アルファベットのCの断面を持つ部材)を2つ溶接したものが使われていて、口が開いているところに木製のパネルを落とし込んで壁(下地)とします。
この木製の壁下地に間柱を足して、100mm厚の断熱材(高性能グラスウール)が入れられるようにしますが、壁の骨組み(間柱様)が、約600mmと広く規格サイズのグラスウールでは納めにくいのでロール状の物を採用しました。
また、3尺ピッチで横にも骨組みがあるので厚さを50mmとして2枚重ねて入れる事にしました。
 付け足した間柱の間にグラスウールを入れて防湿シート0.2mm厚を張り上げます。
その後、天井を施工していきます。

 天井は100mm+50mmとします。
天井のグラスウールの施工は結構大変で、施工不良も起こりやすいので、通常は吹き込みのグラスウールかセルロースファイバーを吹き込むことも多いですが、今回は予算の関係もありマット状のグラスウールを入れていきます。
そうして防湿シート0.2mm厚を張ります。
野縁【のぶち・・天井材を受ける木材】の高さは30mmで、この部分に入れる断熱材は50mmと20mmの差がありますが、155mmの断熱材を野縁部分で切り込み引き下ろす手間よりも、野縁部分を別とした方が施工性は上がるので、2枚としました。
野縁の上が少し空いてしまいますが、どちらが施工精度が高いかという事を目安に判断しました。

 防湿シートは0.1mmを採用する会社も多いでしょうが、0.2mmの方が防湿の性能も当然良いのですが、施工性が圧倒的によくなります。
簡単には穴は開きませんし、引っ張っても伸びません。
この辺りは施工する現場の人間では分からないところかと思いますが、予算がなくとも0.1mmを使うことは考えられないくらいです。
お客様としても施工不良を防げるので安心かと。

 天井が終わると間仕切り壁の施工になります。
工期や将来の間取り変更、そもそも内部に柱の建たない軽量鉄骨建物なので間仕切壁はあと施工とします。
木造住宅でも、構造にかかわらない部分については天井下に間仕切り壁を組むようにしています。
そこには、秘密もありますが、将来の間取り変更の際、制限が少なく簡単にできるようにという配慮もあります。

【注意】キッチンのシャワー水栓の水漏れ。

システムキッチンになって、流し台の水洗はシャワー水栓を採用する事が多くなりました。
また、浄水器を付けたいがシャワー水栓では取り付けられないといった問題解決のために、浄水カートリッジを本体に内蔵したシャワー水栓が登場しており、これによりシャワー水栓採用率は更に上がりました。

 シンクを掃除する時に、引き出せて隅々まで水を掛ける事が出来てとても便利なシャワー水栓ですが、気を付けないといけない点があります。

 ホースを引き出すと分かりますが、見た目は金属がらせん状に覆われて、強度や耐久性がありそうに見えますが、これはホース本体ではなくてカバーに過ぎません。
本体は、このメタルのなかに樹脂製のものが入っています。
その肉厚は庭で使うようなホースとは異なり、かなり薄いものです。
もっとも、薄くなければあんなにも自由に動かす事は出来ませんが。

 この肉厚の薄いホースの端部は、金属の部品が取り付けて有り、配管と繋がれているのですが、その部品との取り合い部分が切れてしまう事があります。

 水漏れは、システムキッチンのキャビネット(箱の中)で起こり、最近の引出しタイプの場合は、引出しには水が垂れずに、キャビネットに直接落ちる為、普段使用していてもなかなか気づく事はありません。

定期的に引出しの奥の方をのぞき込み、ホースから水滴が垂れたり、キャビネットの底板が濡れていたり、木製のキャビネットの場合は表面が凸凹になっていたりしないかの確認を行ってください。

 大凡、10年程度経過すると要注意です。

 もしも、水漏れが発生していたら本体ごと交換するのが良いでしょう。
ホースだけ部品として取寄せる事も出来ますが、日にちが掛かってしまうので水漏れを起こしている場合にはお薦めしませんし、交換するにしても本体を一度取り外すので良いタイミングと捉えて、最新式の水栓にするのも良いでしょう。

**【交換をご自分でされる方は、自己責任で!】**

 水栓自体はホームセンターで販売されています。
取付ける穴の大きさによって、付けられない場合がありますが、国産の10年前後の物であれば、規格は統一されていますので問題ないでしょうが、念のため穴の直径を確認してから購入してください。
 取り付ける事は、施工説明書をしっかりと読み、工具があれば問題なく取り付けられると思います。

 問題になるのは、取外しです。
まずは、引き渡しの時に受け取った説明書を確認してください。
使用説明書の他に、施工説明書や専用工具も一緒に渡されている場合があります。
もし、これらがあれば取り外すのは難しくありません。

 もし、説明書がなく、取り付け方が分からない場合は、業者に依頼する方が良いかもしれません。
各メーカーで様々な商品が発売されてきて、その時期によって取付方法が違います。
現場での省施工の為に、変わった取付方法が考案されていましたので、こんなところを緩めるの?なんてものもありますので、それでもご自身でやる場合は、良く観察してからあちこちいじくってみてください。

 弊社では、ご自身での施工を推奨している訳ではありませんが、自分の住まいですからある程度は興味を持つ意味でもご自身でメンテナンスをする方が良いと思っています。
この記事を読み触発され、ご自身で施工されて、不具合が発生しても弊社では一切の責任を負いかねますが、そういった経験を積むと他のメンテナンスにもチャレンジする気持ちになると思います。

欄間。

長い梅雨が明けたらそこには、酷暑な夏が待っていました。


 毎年、高断熱ではない自宅で快適に過ごすために、少しずつ手を加えてきましたが、こうも熱くなってしまっては、思い切った手段を用いないと難しいなと思っています。

 そうなのです。

 じつは、高断熱のQ-1.0住宅に取り組んでいながら、自宅は旧来の断熱性のは低く、隙間の多い住まいなのです。
Q-1.0住宅に住めるお客様を恨めしく思いながら、早く、Q1.0-住宅に住み替えたいと思っています。
その反面、旧来の住宅に手を加えて環境を改善することもまた、様々な気づきがあり大切だと思っています。
いや、負け惜しみじゃないですよ、本当にw。


 思い切って手を加えたいなと思っているのは、天井付近の開口部。

 所謂、『欄間【らんま】』です。

 昔の日本の家屋には必ずついていました。
透かし彫りの彫刻や、細かな組子細工をはめ込んだ、天井付近の開口部。

 広縁の外部のガラス障子の上部にも、開閉可能なガラス障子が嵌っていたりします。

 この部分は、室内の熱い空気を屋外に排出する役割を担っていました。
欄間は軒天近くにあり、強い風を伴う雨でなければ吹き込まれることも少なく、開け放して置くことも出来ます。
 現在の建物ですと、ランマ付のサッシとすることは殆んどなくなってしまいましたし、部屋の出入口の上に開口部が付く事も少なくなってきました。
 無くなってしまったのは、サッシの断熱性の問題で冬に寒いという理由と、プライバシーの確保という理由と、予算が上げられるでしょうか。

 冬の事を考えると本来は開閉できるタイプのランマにするべきなのですが、恐らく、部屋同士の間に用いられていた彫刻や緻密な格子が、縁側や廊下側にも採用される事により飾りとして扱われることが多くなり、本来の役割が忘れられてしまった事により、『音は漏れるし、冬は寒い』という記憶だけがランマの印象として残ったのでしょう。
もちろん、和室が減ってしまった為、和室と共に採用されることが無くなってしまったという事も言えます。


 さてさて、我が家も欄間がどこにもない住まいです。
かつてはあったのですが、リフォームの際に和室から洋間、それもキッチンに変えたので塞いでしまったという背景があります。


 我が家も夏の日差しで熱せられた瓦屋根により、小屋裏は高温になります。
高性能グラスウール16k 200mm厚を敷き詰めた我が家でも、小屋裏換気がうまく機能していないという事もあり、天井からの輻射熱を感じます。
もしも、外壁のサッシに欄間がついて、各部屋の出入口上部にも開口部がついて空気が流れるように換気経路ができていれば、天井付近の熱い空気は外部に効率よく排出されるでしょう。
それに、空気が流れる事で天井面の温度が多少は下がるはず。

 換気経路を確保するために、室内の出入り口の上に開口部をつけることは、難しくはないのです。
見た目を気にしなければ単純に穴をあけて、冬季に塞げれば事は済みます。
我が家では、5か所必要になります。

 外気との換気は、自然換気であれば、それなりの面積が必要で、サッシを取り付けることになると思いますが、下地を作るためには大きく外壁を開口する必要があります。
設置個所は、各居室と廊下で、我が家では最低4か所。
後付けのサッシは、雨漏りのリスクが大きいので考え物です。
方位によっては余計な日射が増えるという難点もあります。

 現在義務付けられている24時間換気を参考に機械換気を導入するならば、換気経路を明確にし、パイプファンを1か所設置する事で十分ですから、それほど難しくありません。
隙間が多いので、計画通りの換気量は期待できませんが。

 と、以上のことを踏まえると、外壁はパイプファンを温度センサーを組み込んで取り付けようかと思います。
内部に関しては、機械換気なので100φの塩ビパイプを使用して、コーキングと気密処理用のテープを駆使し固定と壁内の空気を室内に引き込まないように注意しようと思います。
冬季は中に念のためGWを詰めて、塩ビのキャップをつけて密閉すれば済むかなと。
外壁の給気孔も同じような処理をしようかなと。

 いつ実現するかは分かりませんが、来年の夏までには頑張ります。

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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