途中で投稿してしまいました。
スマホからの長文は難しいです。
ピアノを置くので補強されている場所は元の浴室で、一部土間の上になっています。
前回の改修の時に古い根太や大引はそのままで付け足して施工したようで、ごちゃごちゃしていますので取れるものは取り払いました。
床の高さも1cm程度の差が出ていましたし、部屋の中央が高くなっていましたから水平に直す事になっていましたので。
全体的に床の強度を元のピアノ下くらいにしたいと言う要望でしたので、大引を2尺(60cm)間隔で入れ、根太を75寸(15cm)間隔でおき、捨て張り合板+下地合板としました。
仕上げはパンチングカーペットとし、ソフト幅木で納めました。
引き渡しから1ヶ月。
部屋が臭いという電話が。
鳥籠のワラのような臭いと言います。
頭の中であれやこれやと現場を思い出しながら原因を探りつつ現場へ急ぎます。
「臭いとなると内装材の接着剤か、合板の匂いか。しかし、合板ならばカーペットは合板を施工した翌日だからその日の夜に気になるはずだが、木の香りがいいと言っていたから考え辛い。内装材のとなると幅木の接着剤か。しかし、鳥籠のワラの匂いとなると違う気がする。
他に匂いが上がるとしたら壁と床下地の間の隙間。床板を全て剥がして高さ調整をしたから隙間が大きいところが確かにあった。そこから床下の匂いが気圧差で吸い込まれているのでは?」
そんなことを考えて現場に入ると換気しているせいか、言われなければ気付かない程度ですが、確かに鳥籠のワラのような、覚えのある臭いを感じました。
乾燥した床下の匂い、ホコリっぽい匂いがしていました。
施工時に隙間は確かに気になり、コーキングか気密テープで処理するか迷ったのですが、窓もなく換気扇も無い無断熱の部屋の気密を上げてしまって良いものだろうかと考えてしまったのでした。
また、パンチングカーペットを施工してからソフト幅木を付けますからある程度の気密は確保できるのではと期待していたのも確かです。
防音室目的なので、気密は必要なのですからそれに従えば良かったのでした。
考えすぎました。
と言うことで、ソフト幅木を剥がして隙間をコーキング剤をたっぷりと充填します。
充填が最後に近づくと隙間が少なくなることから、隙間風が強くなり、1周し終わると同時に隙間風が止まり、空気の流れが止まります。
これで大丈夫だろうとソフト幅木を再び取り付けて完成です。
やはり、気密は確実に取ろうと再認識した現場でした。