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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

増える楽器たち。

パーカッションを趣味としてますと、楽器の数が増えてしまいます。

 持っているのに同じ楽器を買おうとして、妻に窘められます、『腕は2本しかないのよ』と。

 ギターを弾く方が、何本ものギターを所有しているというのは良く聞く話です。
プロのギタリストがステージ上に何本ものギターを置いてあるように、同じギターでも出てくる音が違うのです。

 当然、パーカッションも同様に同じコンガでもメーカー、シリーズ、素材が変われば出てくる音は驚くほどに違うのです。
流石に一つのステージ上で異なるセットを使い分ける人は見たことないですが、参加するジャンルによって使い分ける事はあります。

 ネットオークションを眺めていますと、メーカーの廃業等で今では新規に手に入らない名品が出てくることがあります。
大抵が保管状況の悪さから酷い状況であったり、サイズが特殊であったりしますが、稀に状態が良く低価格で出品されるとドキドキします。

 現在、コンガについてはファイバーシェルのLP社のPATATOモデルを3本セット、ウッドシェルのGONBOPS社のTIMBAPROシリーズを3本セットで持っています。
 これだけあれば十分なのです。
1セット持っていれば、十分すぎるのです。
これ以上入手しても置くところに困ります、他の楽器もあるのに。

 しかし、物欲はとどまる事を知りません。

 縁があれば、増えてしまう・・かもしれません。
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豊洲市場の盛り土。

豊洲市場の盛り土、問題になってますね。
建築業界に身を置くものにとって、地下の空間は『当たり前』なのですね。
『当たり前』と思っていることが、問題だと騒がれるとドキドキします。

 今回の小池知事の緊急会見から始まった一連の報道で、改めて感じるのは、業界の常識は、

『一般の方にとっては知らない事」

そのことは真摯に受け止めようと。
 お客様との打合せの際には気を付けていますが、それでも上手く説明できず理解していただけていない部分があるのだろうなと。
 一層、気をつけねばと思います。

アルミ製の手すりにドアを付ける。

2階建ての住宅のベランダが、1階の屋根の上にアルミ製で作られている現場でした。
1階の屋根の周りはパラペット(立ち上がり)があって、パラペットに沿って箱樋があります。

 近くに神社があり大きな木が生えている森があり、秋になると落ち葉が多く飛んできます。
箱樋の中にも落ち葉が積もるので、以前、脚立を立てて手すりを乗り越えようとした時に、脚立が倒れ、骨折したしまったそうです。
 掃除を業者に頼むのは簡単ですが、1階の屋根はパラペットもあり、屋根に対してベランダは一回り小さいので屋根に出れれば、比較的安全に作業が出来る状況でした。

 そこで、アルミの手すりを一部開口して、出入りが出来るようにドアを付ける事としました。
しかし、アルミ製エクステリアの組立を行う業者に見積をとってみると、普段扱っていないメーカーだという事もあったのですが、非常に高額の見積金額となってしまいました。
頻繁に出入りするならばまだしも、殆んど使われないドアを付ける為に、解体を含まず、新規にアルミ製のベランダと屋根を出入口を含めて設置出来る程の金額となると、流石に考えてしまいます。

 今回は、イタウバという、最近ウッドデッキの材料として注目されている樹種を使ってドアを制作、取付ました。

 なかなか良い感じに仕上がりました。
これで、安全に樋の掃除が出来ます。

体験しないと気付かない事。

お客様の住まい方をヒアリングから想像して、プランを練ります。
その時に頭の中は当然のように3次元です。
PCの3Dソフトで対象物をくるくる回すように感じで、プランを作り込んでいくのです。

 さて、そんな作業を日常的にしているので、想像力には自信が多少ありますが、実際に体験してみないと、考えがおよばず分からない事はまだまだ沢山あります。

 ここ1年位の間考えていて結論を、まことに間抜けでしたが、ふと気づいて結論が出た話をします。

 私は、6歳の頃から近視で眼鏡を使用しています。ず~っと、使用していますから眼鏡との付き合いは40年近くなることになります。
ず~っと、近眼用の眼鏡を使ってきましたが、この年齢になると見え方に変化が起こります。
どうも、目から30cm以内のものがぼやけてしまう。
つまりは、「老眼」の始まりです。

 昔から、「近眼の人は、一度視力が正常になってから老眼になる」なんて事を、聞かされていました。
ず~っと信じていましたが、近眼用の眼鏡を外すことなく手元が見にくくなりました。

 嘘だったんだ。

 近眼と老眼は同居するのですね。
そんなことを考え始めたのは、お客さんとの会話がきっかけでした。
その方は、細かなビス等のピックアップのお仕事をしていましたが、その作業中、老眼を自覚しながらも、小さなものを見る時には近眼用の眼鏡を外し、裸眼で見ていたと。
かかりつけの眼科医には『近眼は金眼』と言われたことがあると。
そんな事を話されていました。

 「見えなければ、裸眼で近づければ見えるんだ」
 「正常視力の人は、老眼になると近くが見えなくなるんだ」
 そう思いましたし、確かにそうでした。
そうして、疑問に感じていた事の一つが解けた気がしましたが、何かモヤモヤとしたものが残ったのも確かでした。

 そのモヤモヤが何だったのかというと、近眼はなんで老眼になっても近くが見えるのだろうと。

 ずっと、一つの条件を見逃していたんですね。
それは、「近眼用の眼鏡」をず~っとかけていたから、遠くが見えるのが当たり前だと思い込んでいたんです。
でもそれは、「近眼用の眼鏡」で矯正しているから見えるのであって、裸眼では「近くしか」はっきりとは見えないのです。
つまり、「近眼用の眼鏡」をかけることで正常視力の方と同じになるので、同様に老眼に悩まされます。
 でも、はずすと近くは見える。
老眼はどこへ?

 で、明日接近する台風に備えて、足場のネットをまとめながら、ふと、ある事に改めて気づいたんです。

 「近眼とは、焦点の合う距離が極端に手前になっている状態。」

 ずっと、近眼は「遠くが見えない」と思っていましたから、「近くしか見えない」という考え方がなかったんですね。
そうして、近眼の老眼はどういうことか考えたんです。
10m先まで見えるのが正常とすれば、近眼はその10mをぎゅっと圧縮した、10cm先まで見える状態なんじゃないかと。

 分かりづらいかもしれませんが、でも、そう考えると、近眼の人が老眼になっても裸眼で近くが見えるという事は納得できたのです。
そして裸眼の時の老眼はどこにあるかというと、先の例で10mの正常視力の人が30cmが見えないとすれば、近眼の人は0.3cmが見えない・・のだろうと。
まぁ、0.3cmなんて誰もが見えないですが、距離の割合から言うとそうだなと。

 どうでもいいことなんですが、そんな事を考えた日でした。
自分が老眼になって初めて、それがどういうメカニズムかを、”私なり”に理解できたと、そんな話でした。

床の重ね貼り施工。

リフォームでダントツに多く行うのが、床のリフォームです。
既存の床がフカフカしてしまったので、どうにかならないかという相談があります。
殆んどの場合が、床材を支える『根太』には問題がなくて床材自体に不具合が出ています。
このフカフカの不具合は、無垢の床板の場合はまず見られません。

 合板の床材に起こる現象です。

 合板は薄くスライスした板を奇数枚、繊維方向が直交する様に接着剤で圧着して1枚の板に作られますが、この接着剤の接着力がなくなってしまい1枚の板だったのが、薄い奇数枚の板に戻ってしまい、結果、フカフカするのです。
じゃあ、なんでそうなるのかというと、階段の降り口の床、台所の流し台の前、廊下、部屋の出入口など人の往来の多い場所で良く起こるので、外部からの衝撃が原因なんて言われていますが、私はそれが直接的な原因ではないと思っています。
 衝撃は、接着剤の接着力が弱くなっている状況で加えられたことにより、接着力がなくなりフカフカしたと。

 接着力を弱めたのは、湿気。

 床下が土の場合で、地下水位が高かったり、換気が上手く出来なくて湿度の高い床下。
加えて温度変化と温度差で起こる結露によって、合板を構成する薄い板が伸び縮みし、経年変化で硬くなった接着剤がそれについていけずに接着力が弱まり、衝撃が加わってフカフカしてしまうと。
ですから、床下に湿気が少なく部屋との温度差の少ない2階以上の床で起こる事は稀です。

 同じ土の床下でも、床材の裏に断熱材が入っているとフカフカになりづらいようです。
また、最近の住宅は断熱材に加えて、捨て張り合板が当たり前になっていますので、フカフカになるなんて事はほぼないだろうと考えています。

 さて、今回はALCの外壁の某メーカーの住宅です。
1階のホールの床が全体的にフカフカしてます。
結構ひどい状況です。

 まず、既存の床材を、根太位置を確認して釘留め(フロアステープル留め)していきます。

次に、既設の上がり框の表面をサンダー(やすり)で削り、

取り合う壁やら見切にくっつく様に加工して、要のリフォーム框をとりつけます。

で、床を張上げて、段差が出来たところに見切りを付けたり、どうにもならなかった隙間やビス頭を処理して完成です。


 廊下は凸凹が多いので、非常に手間がかかります。
1×6の床材10枚の現場でしたが、1日弱といったところです。

 この現場、根太の間隔が無茶苦茶で、既設の床材のジョイント位置になかったりします。
また、基礎が違っていたのでしょう、上がり框も15mm曲がって取り付けて有り、結果、床材は奥の階段の壁に平行には貼ってありません。
 現在はもっとしっかりと監理&管理しているでしょうから、今の製品には当てはまらないかもしれませんが、当時のメーカーのいい加減さが垣間見えた現場です。
 まぁ、地場の工務店が施工した、ここ同様に根太位置がいい加減な現場もありましたので、時代と言えるのかもしれません。

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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