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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

夏場も内窓。

 福島原発の深刻な事態が続く中、これから訪れる夏場の東京電力管内の電力供給量に不安ですね。
政府の浜岡原発の運転停止要請を、中部電力が受け入れ、それに伴い東京電力への供給も取りやめるということで、東京電力管内の電力不足に拍車がかかったことは否めないでしょう。
政府も、全体の3~4割を占める一般家庭での更なる節電を要求してくるでしょうし、計画停電が行われる可能性もあるでしょう。

 どうやって、今年の夏を乗り越えるか?

 もし、昨年のような酷暑になってしまったら、エアコンに頼らざるをえません。
現場で仕事をしていても、1時間続けて作業するのが辛かったですからね。
水分を補給しないと、朦朧として思考がうまく働かなかったものです。
また、屋内にいるから安全かというと、屋内でも熱中症になる方も多くいらっしゃいましたし。

 どうしたらよいのでしょうか。

 室内への日射を防ぐことと、風通しを良くすること。
風を通す窓の前の土間に打ち水をするのも効果がありますね。
これが出来て、これで我慢出来たらよいのですが、間取りや家電の発熱によって快適にならない場合もあるでしょう。

倒れてしまっては元も子もないですから、エアコンを使うとするとしたら、部屋の断熱性能を上げることで使用電力量を抑えることが出来ます。
たとえば、昨年から施行されている住宅エコポイントで注目されている、窓の断熱性と遮音性を上げることが出来る内窓(トステムのインプラス等)の設置。

 窓周辺は、他の部分に比べて熱の出入りの激しいところですから、ここの断熱性を上げることで断熱性はかなりUPします。
 この内窓、冬場の商品と思われがちですが、夏場でも有効なのです。
外からの熱を室内に取り込まないことで、冷房負荷を下げ、使用電力を減らすことが出来るのです。
年数の経過している住宅ですと、壁床天井の断熱材が入っていない場合も多いものです。
断熱材を充填してあげることで、同じように使用電力を減らすことが出来ます。

 暑くなる前の準備をお勧めします。
ぜひともご相談ください。
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屋根材の重さと、瓦材の事。

 先日の東北地方太平洋沖地震で、瓦屋根の棟に被害を受けたお宅が多くあります。
棟を直すか、それとも建物自体も古いので屋根を軽くしたいと思い悩むところだと思います。

 地震に対して、屋根材を軽くするのは安全側に作用します。
屋根が軽くなると建物の重心が下がるので、大きく揺れる事を防ぐ事が出来ます。
また、筋交1か所当りの負担も小さくなるのでより大きな地震に抵抗する事が出来る事になります。

 さて、では各屋根材の重さはどのくらいなのでしょう?

粘土瓦            1㎡当り 43.34kg
平板スレート(コロニアル)  1㎡当り 20.60kg
金属系段葺き(しゃねつルーフ)1㎡当り  5.34kg

 3間x5間の15坪のお宅で、屋根面積は、大体21坪くらい。
21坪は、約70㎡ですから

粘土瓦    3,033.8kg
平板スレート 1,442.0kg
金属系段葺き   373.8kg

 粘土瓦では、実に3トンの瓦が載っています。
これを平板スレートにすると半分。
金属系段葺き材にすると1/8。

 重量だけを考えれば、これだけの差があるのです。
軽い屋根材を使う事は、新築の場合は同じ耐震性にするなら少ない筋交で済み、コストが下がりますし、既存の建物なら瓦から変更する事で、筋交(配置のバランスを考えなければ)を増やしたのと同じ効果になります。

 重さではこんな結果です。
では、各屋根材の特徴を。

 瓦のメリットと言うと、色彩等の見た目の美しさと耐久性です。
寿命は大体55~60年と言われ、その間ほぼメンテナンスフリーですので、トータルコストは安くなります。
瓦とその下の野地板との間に空間がある為、断熱性に優れます。
隙間も多いので、下地の換気や湿気の排出等も出来、下地の健全性が保てます。
また、今回被害をうけたのはのし瓦と冠瓦で棟を作る和型の瓦屋根で、洋風デザインにあう平型では
棟を高く積む事がほとんどない為、被害を受けませんでした。
和型の瓦でも平成13年に刊行された『瓦屋根標準設計・施工ガイドライン』による施工(以下ガイドライン工法)で耐震性が飛躍的に高まります。

 平板スレートのメリットは、瓦屋根よりも軽く仕上がる事と、見た目の屋根の厚みを薄くする事ができるのでシャープな印象の建物に仕上がります。
セメント版を高圧養生する事で、高強度が得られるので薄く仕上がります。
施工時のコストが安く上がる事も上げられますが、10前後で表面の塗装面がはげ苔が生える等見た目が悪くなってしまいます。
メーカーは、この状態でも屋根材としての機能は果たすので問題ないといいますが、見た目も性能の内と考えると塗替え等のメンテナンスを行う事になり、その後は5年位での塗替えをお勧めします。
寿命は30年位。

 金属系の屋根材は、葺き方に多くのバリエーションがあり、緩い勾配にも対応出来る為、金属特有の無機質な質感から、モダン建築で採用される事もあります。
現在は、ガルバリウム鋼板とよばれるメッキにアルミニウムを含ませる事で、以前のトタンよりも耐久性が向上しています。
塗装面が劣化する為に、塗替えも必要になります。
雨音は他の屋根材に比べ大きいのは否めませんが、断熱材など他の部分の工夫でかなり抑えられます。
また、完全に錆びない訳ではないので、メンテナンスの頻度によって寿命は大きく変わります。

 地震に対しては、軽い屋根材が有利ですが、台風や竜巻など強い風に対しては被害を受けやすくなります。
軽い屋根材で軒の出を大きくする事は、被害を受けやすくなります。


 既存住宅、それも昭和56年以前に建てられた住宅は、阪神大震災でも多くが倒壊の被害にあいました。
それだけでは不十分な事もありますが屋根材を軽くしてあげる事はかなりの耐震効果が得られます。
それでも瓦が良いと思われる方は、耐震診断を受け、耐震工事を行う事をお勧めします。

 新築の場合は、建物の強度は以前よりはるかに上がっていますので、瓦屋根でも十分な耐震性があります。
和型瓦自体の施工方法を耐震性の高い『ガイドライン工法』を採用する事で、棟を含め桟瓦の落下等も防ぐ事が出来ます。

 今回の地震は確かにショッキングで、多くの瓦屋根に被害をもたらしましたが、日本に古くから受け継がれてきた瓦という屋根材を否定してしまう方向へ進んでしまうかも知れませんが、それはいかがなものでしょうか。
長年受け継がれてきたおかげで、職人たちが自己流で葺いてしまったという事は確かにあり、被害を受けた屋根の養生を行っていると色々な事が分かります。

 (全ての屋根材に言えますが)適正な方法で施工する事で、瓦屋根でも地震被害を抑える事が出来るのです。

 有限会社カトウ工務店は、1級建築士の設計事務所併設の工務店です。
住宅の耐震診断も承りますので、ご興味のある方はご相談ください。

状況。

 この度の大地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復興をお祈りしています。

 地震当日は、事務処理の為会社(自宅)にいて、TVが倒れないよう抑えていた。
そして、地震発生から1時間後には屋根に上り、ブルーシートをかけていた。


 80代の方が、『こんな大きな地震は、人生で初めて』という地震。
関東大地震が1923年で、88年前だからそうなるのだなと。

 我が家では大した被害も無かったのだが、鴻中陸橋付近のJR沿線は軒並み、まさに軒並み瓦屋根の棟が崩れ落ちている。
作業場が上谷にあるが、その道路を挟んだ反対側は天神の太平団地。
ここも結構な数の住宅が被害に見舞われた。
地震直後から何日も屋根の養生でてんてこ舞い。

 市内で1165棟(3月13日現在)の家屋が、瓦屋根の被害を受けたそうだ。
屋根を修理するにも、地震当日に葺き土が買い占めにあいなくなり、瓦も入手しづらくなり、職人の手も足らない状況。
1件の屋根屋が、100件を超える物件を抱えている為、全てをこなし終えるまでに1年以上かかるだろう。
更には、瓦以外の軽量な屋根材であるスレート板や、鋼板製品も入手が困難。
屋根の下地である野地に使う合板は、関東圏に供給していた工場は東北地方にあり、入荷未定、価格の高騰を招いている。
UBや洗面化粧台等の住宅設備も、その排水トラップの国内シェア80%という工場が福島原発の避難地域にあり入手が困難。
他の会社で金型を作り生産するそうだが、納期は5月末。
昨年から、エコポイントの影響でグラスウール系の断熱材の不足。
塩ビ管も不足らしい。

 そんな状況になってます。

 工事が止まります。

こんな手すりは、いかがでしょう?

ミガキ丸太手すり

 弊社で以前、新築工事をさせていただいたお客様のお宅のリフォームをさせていただきました。
その一部として、玄関のI型手すりの設置を依頼されました。

 室内の雰囲気は、全体的に和のテイストで、家具も無垢のケヤキやクルミの板を使ったものが揃えられています。
建具も組子をふんだんに使った、框戸。

 そんな、雰囲気のお宅に集成材の丸棒手すりでは・・・。
しかも、玄関先でまず目に入る場所です。

 という事で、考えた末に、檜のミガキ丸太を使いました。
金具の受け板は、ケヤキです。

 丸太の凸凹とした表面が、握った時にしっくりとし、やや太めですが丸棒のものよりも握りやすいですね。

 
 そうそう、こういった手すり工事も、エコポイント対象の内窓等の断熱リフォームと一緒に行うと、5,000ポイント貰えるのです。
内窓設置と合わせて、どうぞ。

インプラス、付けました!

 住宅版エコポイントの期限も、延長されましたね。
その恩恵にあやかろうと、我が家でも付けましたよ、インプラス!

 樹脂製の窓で、今あるサッシの内側に追加する商品です。
インプラスは、トステム製ですが、そのほかメーカーからも同様の商品が販売されています。

インプラス01


 我が家の居間は、和室をリフォームした名残で、洋室ですがその雰囲気が好きなので紙障子を残してありました。
今回はこの障子と交換です。
 和紙調のガラスに組子付きの障子にしたので、以前と変わらない雰囲気。

 浴室にも付けました。
インプラス02

 以前はなかった浴室用も、ラインナップに加わりましたので付けました。
我が家の浴室は、タイル張りで、天井が高く、ルーバー窓も付いており、冬場とても寒いのですw

 
 取り付けて一番に思うのは、気密性が上がったということでしょうか。
防音室に入った時に耳に感じる、空気が籠っているような感覚を最初だけ感じますね。
あと、部屋の中が静かになりますし、同時に外への音漏れも少なくなりました。
 入浴中の会話やら音が、外に丸聞こえだったのですけど、気にならない位になりました。
 また、楽器をたたいても以前より、ご近所に迷惑をかけずに済みそうです。

 ここ最近の急激な冷え込みで、暖房を入れるようになりました。
以前より部屋の中が温まりやすくなったように感じます。

 工事は、あっという間に終わります。
今年の冬は寒そうですので、この機会に如何ですか?

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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