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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

沈下の形跡。


ご近所の分譲地の写真です。
この一帯外壁の塗り替えを行った物件がちらほら見えますから、10~15年位経過した物件でしょうか。
雨樋交換で足場をかけてぐるりと点検中、鼻隠板が垂れているのに気付き、外壁側も眺めてみたら
見事に垂れてしまっています。
軒天材と共に外壁も垂れているので、明らかに建築後に垂れたことが伺えます。
地盤に何らかの問題があったという事が言えるでしょう。

 私が仕事を始めた後に建てられた最近の物件で見られたこの現象は、衝撃的でした。
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新年のご挨拶。

2015年となりました。
今年もよろしくお願いいたします。

 今年は、遅ればせながら弊社も高気密高断熱住宅にシフトし、省エネで快適な住宅を提供していきます。

 『高気密高断熱』という工法が世に出た当時、様々な人や関連メーカーが『窒息する』息苦しい家だと言いました。
恥ずかしいことに、私も『高気密』という言葉のイメージに騙され同意してしまったのですが、個人的に寒いのは嫌いですから、常々暖かい家を考えていました。

 暖かい家であれば少々乱暴になりますが、『高断熱』にすればよいのです。
断熱材の厚みを厚くして壁や床下、天井裏に入れてあげればよいんです、とても簡単な事です。
 しかし、実際には効果が薄いんですね。
単純に断熱材を厚くしても、断熱材の性能を引き出せる施工が出来ていないと、ほとんど機能しないのです。
断熱材を厚くし、更に壁内、床下、小屋裏等を含む建物内部の空気の動きをコントロールできないと、暖かく快適な家にはならないことがわかりました。

 『高断熱』にすることで、冬はいいけど夏はどうなの?って話になります。
『高気密高断熱』は、北海道で生まれた工法ですから主に冬の暖房エネルギーの削減に重きを置いてあります。
そのままの建物を温暖地域に持ってきたら、夏は暑いでしょう。
そうしたら、エアコンで冷やす!・・・なんて乱暴なことはせずに、その地域の風土を読み取って自然の力を上手に使い、夏の熱気を屋外に排出できる設計で十分にカバーできます。
 日中の太陽の日射を遮り、夜間の内外の温度差を利用して通風したりと。

 『ゼロエネ』住宅が、大手メーカーから発売されています。
これは、年間の消費エネルギー(一次エネルギー)が、太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用で概ね『0』になる住宅のことを言っています。
 極端な話をすると、そこそこの断熱性能(と言っても最低基準は設定されていますが)に大規模な発電パネルを載せると『ゼロエネ』住宅が出来上がります。
確かにトータルゼロですが、大量のエネルギーを使って、大量のエネルギーを作ってというのは、どうなのでしょう。
 もっと、住宅の基本的な性能を高めてあげれば、使うエネルギーを減らすことができ、大規模な発電パネルも必要なくトータルゼロになります。
当然、ゼロではなくマイナスにすることも、十分にできるのです。
その為には、省エネ家電や発電パネルなどの寿命の短めの設備に頼る前に、基本的な住宅の性能に注目するべきなのです。
そうして、消費エネルギーを抑えて上げられれば、光熱費も削減でき、設備も小型、小容量のもので間に合い過剰な設備投資も抑えることが出来るのです。

 『高気密高断熱』にする為には、多少なりとも今までの住宅よりも当然コストがかかりますが、弊社では高性能グラスウール(GW)を使用した工法で断熱工事を行ってまいります。
GWは、プラスティックのボード状断熱材と同等の性能を得ようとすると厚くなりますが、その反面コストは安くなります。
 また、GWは、不燃材であるという事は大切なポイントです。
火事の際、自ら燃えることはありません。
ウレタンなどの断熱材は、難燃加工を施されていますが、加熱し続けると発火し燃えてしまいます。
ボード状の断熱材を使って外断熱工法で建てられる住宅は多くありますが、万が一の火事の際はどうなるのか、心配になります。

 GWは吸湿して構造体を腐らせるなんて事が言われます。
確かに、きちんとした施工方法が確立していなかった時代の建物の中には、そういったものがありますが、現在では湿気対策も施されており10年程度経過した建物でも断熱材も構造体も乾燥状態である事が確認されています。
 また、外壁通気工法が広く普及した現在、結露により吸湿してしまったとしても、通気により速やかに乾燥が進み、構造体を腐らせる心配は減りました。
 さて、何故GWは吸湿してしまったのでしょうか。
答えは、住宅内部や床下で発生した水蒸気が壁の中に入り込み、冷やされ結露した結果です。
通気工法で乾燥が進むことは先に書きましたが、それと同時にこの壁の中に侵入する水蒸気を減らすことが出来たなら、吸湿することも少なります。
そこで必要になるのが『高気密』なのです。
水蒸気をコントロールし、壁体内の結露を防止するのが『高気密』の目的なのです。

 『高断熱』と『高気密』と二つの話をしましたが、もう一つ重要な事があります。
それが『気流止め』です。
断熱材を厚くして、水蒸気を壁内に入れないようにしてもそれだけでは暖かい家にはならないのです。
どうしてかというと、壁の中の空気が温められると上昇し床下から小屋裏へと移動してしまいます。
この空気の移動をさせないために、壁の上下の部分を塞ぐ工事を行いますが、これが『通気止め』の作業です。
今までの家は、この『気流止め』が施されていなかったために、断熱材を入れてもその性能が発揮されることがなかったと言っても過言じゃありません。
断熱材の入っている外壁だけでなく、断熱材の入っていない屋内の間仕切壁の中を床下から風が吹く抜けていくので、寒いのです。
 逆に言えば、『気流止め』を、現在の家に適切に施工出来たら、今より暖かな家になります。
同時に断熱材と開口部の断熱改修を行えば、最新のまでとは言いませんが、暖かで省エネな住宅にすることも出来るのです。

 ながながと煩雑に書いてまいりましたが、弊社では今後、『高気密高断熱』に取り組み『Q1(キューワン)』住宅を目指していきます。
今年一年が、皆様に良い年でありますよう祈念いたします。
有限会社カトウ工務店
代表取締役 加藤茂貴
平成27年1月9日

シフト。

遅ればせながら、弊社でも今後は高気密高断熱の住宅にシフトします。
高断熱化は、丁寧な工事を行えば外断熱、充填断熱、現場発泡、高性能グラスウールなど、性能に違いはありません。
逆に言えば、どんなに優れた断熱材でも施工方法が間違っていれば、その性能は発揮されないばかりか、建物にダメージを与える危険性があります。
 弊社では、コストが安く今後よりレベルの高い断熱性能も得やすい高性能なグラスウールによる充填断熱を基本に行います。

 また、断熱性能だけでなく四季によって変わる太陽の光と熱、風等を取り込んだり、遮ったりして自然と上手に付き合っていける住宅を、お客様と一緒に作っていきたいと考えています。

電気自動車。

今回は少々混乱してますので、その点ご容赦ねがいますww

 『オール電化』が始まった頃、それに対抗するためにガス会社は『燃料電池』を謳っていました。
しかし、その実用化は遅々として進まず、電力会社はヒートポンプのエコキュートを手にして一気に『オール電化』を推進しました。
その後かなり遅れて、『エネファーム』が発売されましたが、導入コストが高いのと排熱利用を考えすぎる(床暖房等)と補助熱源のガス給湯器を使うことになってしまう為ランニングコストが高くなってしまうという事があるようです。

 電力会社の電気は使う場所と発電場所が遠く離れており、利用できない排熱や送電ロスを考えると発電に使った一次エネルギーの約4割程度しか使えていない。よって、贅沢なエネルギーだとガス会社は言っていました。
燃料電池は、水素を空気中の酸素と反応させ電気を得るものです。
この水素を取り出すのに二酸化炭素が少なくて済む(ここも重要です)燃料が、天然ガスです。
この天然ガスから水素を取り出し発電しますが、発電場所と使用場所が同じなので送電ロスがなく、約4割を電気で使うことが出来ます。
ん?
じゃ、電力会社と同じじゃないかと思われますが、発電場所と使用場所が同じな為、発電時に発生する排熱を利用することが出来るので、給湯等に排熱を利用することにより8割を超える高効率を達成します。

 さて、燃料電池を搭載した自動車がトヨタから市販され、来年以降にホンダも市販するようです。
水素スタンドが整備されていない為、購入できるのはインフラの環境が整った地域の人に、しばらくらくは限定されますが、ガソリンエンジン同様の使用感で走行距離も長く今後普及することが期待できます。
そうなると、電気自動車や、プラグインハイブリットは今後どうなるのかと、考えました。
何故そんなことを考えるかというと、ガレージやカーポート周りに充電用の電源が関係してくるためです。
確かに100Vでも充電できますが、200Vの方が短時間で充電できます。
その為には200Vの配線が必要ですし、専用のコンセントの設置も考えたいものです。
燃料電池車は、充電用の電源はいらないだろうな~と思っているんですが。

 少し混同しそうな内容ですね。
前半の燃料電池の話は、一次エネルギー(化石燃料)から発電した電気の効率の話で、発電に伴う排熱までを考えています。
後半の自動車は、既に取り出された二次エネルギーの水素を利用します。
 自動車の効率を考えると、さてさて、どれだけ効率的なんでしょうか。
走行時には確かに水しか発生しませんが、燃料の水素はどこから来たのか。
空気中の水素を単純に集めたなんてことは、誰も考えないと思います。
 様々な研究が行われているようですが、化石燃料、水、バイオガスなどから取り出せますが、一次エネルギーから精製までにかかわるエネルギーや二酸化炭素の発生量を考えると、どの方法を使って取り出した水素を使う燃料電池自動車は、ガソリン車やディーゼル車に比べてまだまだ地球にやさしいとは言えないようです。
 ま、これからの燃料ですし技術ですから、今後ますます研究開発が進みピカイチのエコなエネルギーになってくれることを期待しましょう。

 水素が一般的になると、将来は現在のガスのような扱いになるかもしれないですね。
LPGのようにボンベで供給するか、天然ガスのように配管での供給か。
そのいずれかの方法で供給された水素を使って、発電し家電を動かし、排熱を給湯や暖房に利用する。
問題になるのは、やはり排熱でしょうか。
発電時の発熱をどれだけ抑える(利用)出来るかが鍵になりそうです。
 また、今まで電力会社の電力が必要で実現できなかった『オールガス』。
燃料電池自動車が移動式の発電所になるわけですから、『オール水素』は実現できるかもしれませんね。

主に電気エネルギーの事。

太陽光発電で作られた電気は、国が電気会社に一定年数固定価格での買取りを義務付けています。
10kW以上の発電能力がある場合は、発電所扱いとなり全量を買い取ってもらうことも可能です。
そうすると、条件が良ければ8年ぐらいで初期投資分を回収でき、その後は収入になるとは施工業者の謳い文句です。

 その机上の計算が合っているかは8年経過してみないとわかりませんが、日本各地の電力会社でこの太陽光発電所からの買取り申請に対する回答を保留する会社が出てきました。
太陽光発電からの供給量が、春秋の日中のピーク電力を上回るからという理由でしたが、どういう事だろうと考えていました。
小難しい理由で正直あまりよくわかりませんが、供給のバランスが崩れと単純に電気が余るというだけでなく最悪、発電所が停止し停電という事態もありうるのだそうです。

 夜間の電力供給が期待できず、雨天や曇天でも発電量が落ちる不安定な太陽光発電は、それだけで電力供給を賄うことは出来ず、他に安定して供給できる電源(例えば原発)と調整可能な電源(火力等)と合わせて運用するべきだと電気会社は言います。
 太陽光発電の様に自然の力で発電するエネルギーを再生可能エネルギー(再エネ)といいますが、再エネには安定供給できるものはないのでしょうか?
【再エネなんて書くと、さも知ってますよなんて雰囲気が出ますねww】

 昨日の朝日新聞の一面に載ったのは、国が地熱発電を見直すという内容でした。その一方で、太陽光発電の買取りは現在稼働中のものも含め抜本的に見直すとも。
 先の福島原発事故直後、各マスコミでも地熱発電に注目が集まりましたが、それも一瞬のことで近頃は地熱の地の字も聞かなくなってました。
しかし、昼夜を問わず安定的に電力供給が期待できる地熱発電がおざなりになっていたのは、原発全停止によるエネルギー不足を短期間で解消(しきれないですが)できると期待される太陽光発電(稼働まで1年程度)に注目が集まったからでしょう。
ここへきて太陽光発電の(予定)量も買い取り価格の引き下げのよる駆け込み需要で急激に増えてしまったので、いよいよ安定供給の再エネをという事なのでしょう。
ちなみに地熱発電は稼働まで10年必要だそうです。
 また、太陽光発電には先に挙げた弱点はあるものの他の再エネに比べ、設置から運用までの問題点が少ないという点も挙げられます。
 太陽光が降り注ぐ場所であれば、山だろうと川だろうと建物の屋根だろうと、外壁だろうと設置場所は選びませんし、その規模も小さくても大きくても対応できます。
また、太陽光を直接電気に変換するので、音の発生がない。
場所を選ばず音が出ないことから、住宅街でも屋根に設置するだけでなく地上に発電所扱いの規模で設置する事も出来ます。
 一方、地熱発電は設置までに時間を必要とするもののその熱源にマグマに熱せられた熱水を利用することで、稼働コストは設備のメンテナンスなどを考えなければ、ほぼゼロとなります。
熱水がなくなって(移動して)しまうという可能性はあるそうですが、昼夜ノンストップで稼働できるという原発にも似た特性をもちつつ、廃棄物の発生がないというのは魅力的な発電方式です。
 火山国日本としては、熱水の埋蔵量は期待できますが、発電所の設置場所は熱水のあるところと、蒸気の音が結構大きいらしいので人里離れた場所に限られるというのが問題点ですが、今後増えていくことでしょう。 

 さて、今後の電気エネルギー供給はどうなるのか。
多くの建物や、農地、空き地に太陽光発電パネルなどが設置される結果、地産池消に進むのではないでしょうか。
特にこれといったもののない鴻巣では、発電の主力となるのはやはり、今後過剰供給になりそうな太陽光発電ですね。
 地域で発電した電力を、その地域でシェアする。
電話の通信網のように、小さな監理施設があちこちに出来てネットワークを組み、電気を融通しあえるようになる。
送電ロスを抑えられて省エネにもつながり、電気料金も抑えることが出来るはずです。
個々の住宅で蓄電設備を行うのは、長期的に見て設備の更新や適切な稼働という点で難しいのですが、一か所に集中させて監理すれば、設備の更新もスムーズに行われるでしょうし無駄も省けるでしょう。
もしそうなれば、個々の住宅でゼロエネではなく、地域でのゼロエネが実現できます。

【ゼロエネ】・・使用するエネルギー量と、作り出すエネルギー量を相殺するとゼロ以下になること。エネルギー量は1次エネルギー(石油、天然ガス等。電気は2次エネルギー)に換算して計算。単位:J(ジュール)

 今後の住宅はどうなるか。
 原発の再稼働の見通しが立たない上、脱原発の方向は間違っていません。
不安定だと言われる再エネでも生活できるようにする為には、住宅そのもののエネルギー消費量を減らす工夫が必要となります。
 国は2020年には新築住宅の省エネ基準適合を義務付ようと動いています。
これからの住宅は高気密高断熱が当たり前となります。
高気密高断熱という言葉から受けるイメージは、密閉された空間でしょうか。
高断熱高気密というべきだとこの技術を推進してきた方が言っていました。
その意図は高断熱化を進めていくと高気密が必要となるというものです。
高気密は室内の空気を閉じ込める為ではなく、外壁の内部に水蒸気(人体から放出されます)が侵入し発生する『内部結露』を防ぐ為に行うものなのです。
壁の中で起こる『内部結露』は、住宅の構造部分を腐らせ大きなダメージを与えます。
室内で生き物が生活(水蒸気が発生)しないのであれば、高気密にする必要はありません。

 その一方で、自然の力を利用し省エネになるようなプラン、仕組みを考えて行くことが重要です。
風や、太陽の光を上手にコントロールすることで、換気や冷暖房、照明の使用量を減らすことが出来ます。
 電気を消費する多くの家電製品では省エネ化が進み、先のノーベル賞で評価された青色ダイオードの発明なしには実現しなかったLED照明の値段もこなれ、エアコンも10年前のものを使い続けるより、すぐに買換えれば3年程度で電気代と製品代の差額は埋まる程高効率になっています。
この傾向は今後もどんどん進んでいくことになるでしょう。
家電は住宅に比べ寿命が短く、一生のうちに何度も買換え、その度に省エネのものに更新されていきます。
しかし、住宅本体の性能はそうはいきません。
一度建てれば性能が更新されるような大規模な工事は、なかなか行われません。
初めから、性能を重視した家を作りたいものです。

 余談ですが、『いまある外壁の上に断熱材がくっついた外壁材を張ることで断熱効果が上がり、光熱費が安くなりますよ!』なんて広告を見たことや、実際に行っている現場を見たことがあるかもしれません。
大抵の場合、既設の外壁の上に胴縁を打ち付けその上に外壁を取り付けていきます。
胴縁は、通気層を形成し湿気を外に排出するとともに、熱も排出してしまいます。
また、断熱工事で重要なのは『通気止め』という部材の取付です。
外壁の工事より、この『通気止め』を取り付けた方が効果あるかもしれません。
併せて天井、床の断熱工事が出来ればいう事ありません。
 さてそんな理由でこの外壁工法は、直射日光によって外壁面が温められる事に対する遮熱は期待できるのですが、期待したほどの断熱効果は得られないのでお気を付けください。

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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