高齢化社会と言われますが、地域でもお家の中や外での移動の助けに、手摺や段差解消の工事依頼が増えています。
このお宅では、玄関土間と廊下の段差約30cmを、ご本人が余裕を持って上り下りが出来る15cmの段差となる様に、台を取り付けて段差をを緩やかにし、更に上り下りの際の体の安定を図る為、手すりを取り付けました。
下駄箱の強度を確認し、下駄箱の上に水平手摺を設置する事は決まりましたが、取り付けた台から廊下へ上がる時には用が足りません。
床から自立する手すりを、設置してしまうのも一つの方法ですが、上り下りの部分で、しかも上がりきる場所ですので水平手摺より縦手摺の方が必要とお客様との意見とも一致しました。
しかし、縦手摺と言っても欲しい場所には、取り付けられるようなものはありません。
壁に取り付けても、下駄箱がある為役に立ちません。
そこで、下駄箱の隣に小さな収納が置かれていたので、この収納の役割と手すりの役割を一緒に出来たらお客様のご家族にも役立つと言う事で写真のような収納家具を製作し、下駄箱の上からこの家具までつながる様に手すりを取り付けました。
お客様にも、ご満足頂きました。
収納家具の棚は、水平手摺が付いている後ろにある棚以外は、皆1.5cm間隔で上下に移動出来るようになっています。