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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

転落防止柵~取付~。

転落防止柵04


 塗装も無事に終了して、現場で取り付け作業です。
まずは、既存の見切りや手すりとの関係を整え、受け材を壁に固定しました。
転落防止柵02

 それに、丸棒で組み立てた手すり本体を長さを調整してはめてみます。
転落防止柵03

階段の側から。

 丸棒にした事で手すり本体の取付、取り外しがスムーズです。
多少雑に行っても、するりと納まってくれます。

 これで、お客さんも安心して暮らせるでしょう。
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転落防止柵。

tesuri001

 いつもご贔屓にして頂いているお客様から、階段を上りきったところに転落防止用に柵が欲しいと言うご依頼を頂きました。

 現場を見させていただき様々な方法を考えるのですが、なかなかこれが難しい。

 色々な面から考えるとこの類のものは単純に、どちらかに丁番を付けてドアの様に開閉式にするのが一番な訳ですが、このお宅では片方は洗面化粧台で、片方が廊下。
使わない時に仕舞っておく置く場所が無いのです。

 最初現場を見た時に思い浮かんだのは、取り外し式の物。
しかし、取り外す部分の重量や、取り外し方、壁に取り付ける受の形状等々。
克服すなければならない問題は多くあります。

 それならばと、開くのが駄目なら横に引こうと。
これも色々考えました。
開くタイプと同じで、動くけどもその場に固定されているので、重量の事はさほど気にする必要はない方法ですが、高さ1m10cmを目安に考えていると、そもそも固定の方法や、仕舞っておく状態での出っ張りやらなんやら。
最終的には、コストがかかり過ぎお客様がそれは望んでいない事からこの方法は辞めました。

 結局は、初めに思い浮かんだ取り外し式を採用するのですが、重点的に考えたのは取り外す部分の重量、操作性、安全性ですね。
様々な事を考えた結果、こんな形に落ち着きました。
後は、塗装して現場へ取り付けるだけです。

 写真は横の棒の長さがかなり長くなってますが、これは現場で合わせて大体左右合わせて30cm位は詰めます。
取付後の写真も後ほど。

床のリフォーム。

 一般的な合板に突き板(0.3mm前後の薄い板)を貼り付けた出来ているフロアー材は、湿気が多かったり、階段の降りたところだったり、日頃から良く歩く部分では、合板の糊が切れてしまいフカフカしてきます。

 大抵の場合は、床材だけが傷んでいて床材を受けている根太は問題が無い事が多いですね。
根太は、尺(3030mm)~尺2寸(360mm)間隔で入っているので、フワフワした床の中でもこの間隔でしっかりとした部分が感じられたなら、根太は大丈夫と言う事になります。


 先日も台所と洗面所が繋がっているお宅の床にこの症状が出てまして、床のリフォームを行う事になりました。

 台所に繋がる和室と廊下との出入口の敷居と沓摺りに1寸(3cm)の段差があったので、既存の床の上に新しく張る15mmの無垢フローリングと、12mmの捨て張り合板を重ねて施工し、段差を3mmとしました。

 1枚の床板の幅が90mmと狭く、手間がかかりましたし、床張りは腰に来るので苦労しましたが、無垢板は張りあがるとやはり良いものです。
この質感は、無垢ならではですね。

軽1BOX 内装。

2010 販売車 間仕切


 先日納品出来たのですが、こんな事もやります。
と言っても、初めてやったのですけどねw

 軽1BOXの荷室で食品の販売を行う、移動販売車を作ると言う事でその内部の間仕切板と棚と手洗の製作を依頼されました。

 写真はとりあえず、間仕切板を取り付けた状態です。
この後、ウィンドウにフィルムを貼られ、電装屋さんがショーケース等を取付て再び戻ってきます。

 それから、棚と手洗を納まる様に3日寝ずに考えて製作すると、

2010 販売車 什器


 こんな感じに仕上がりました。

 右にある箱が商品を納める棚になってます。
中は、引出が7段入ってます。

 中央にあるのが手洗です。
給水と排水用のポリタンクが上下に納まっています。
特に指示がなかったのですが、ポリタンクが見えてはみっともないので扉を付けました。
この手洗はなかなかの仕上がりだなと思います。

シロアリの事。

2階蟻害状況


 これは、先日工事を行ったお家です。
2階の梁が白蟻によって食い散らかされ、柱と繋がっていないのが分かります。

 これだけ木材を食い荒らされているのを見ると、食い散らかした木材の中に住んでいるように思われがちですが、鴻巣近辺の白蟻は、ヤマトシロアリという種類で、その巣は土の中にあります。
 ですから、この食い散らかした木材は単に『エサ場』なのです。

 これだけの被害を与える白蟻は怖い存在ですね。
どうやって防げば良いのでしょうか?


 駆除会社に依頼して薬剤の散布が正解でしょうか?
確かにそれも有効な手段の一つなのでしょうが、その前に白蟻の事をもっと知っても良いのではないのでしょうか。
相手を知っていれば、もっと効率的な対策が思い浮かぶかもしれませんから。


 まず、木造のお家の全てが白蟻に食いつくされていないと言う事に気付いてください。
全てのお家が白蟻に食べ尽くされ、壊れてしまうのであれば木造のお家は建てない方が良いという事になり、木造のお家が今も作られるというのは考えられません。
でも、古くは日本のお家は木と土と紙で作られ、今でもその時代のものが多く残っています。
これは、必ずしも全てのお家が白蟻に食べられていると言う訳ではないと言う事です。
白蟻の被害に遭うお家と遭わないお家には、何か秘密があるに違いありません。


 と言う事で、白蟻が生きていく為に必要なものはというと、

1、栄養
2、温度
3、酸素
4、水

 の4つです。
このうちの一つでも欠けると白蟻はその場所で生きていけませんから、白蟻の被害から大切なお家を守るには、どれかを取り除いてあげればよいのです。
取り除くと言うと難しそうですが、完全に”0(ゼロ)”にすると言う訳ではなく、白蟻が棲みづらくする程度に取り除くと言う意味です。


 では、どれを取り除く事ができるのか考えていきましょう。

 まず、『栄養』ですが、これを取り除くとお家自体が無くなってしまいますね。
 鉄骨造や鉄筋コンクリート造なら無縁の様な感じもしますが、構造部分では使われなくても、下地材や造作材(仕上材)に木材は多く使われていますので、被害にあう事がありますから、無関係ではありません。

次は2つまとめて、『温度』と『酸素』ですが、この二つを取り除くと人間も生活するには不便ですね。

 さて、最後に『水』。
これを取り除くことが、白蟻対策の基本なのです。
 私たちでも、食事をする時は水分を一緒にとりますよね?
お味噌汁、スープ、お茶やコーヒー等。
白蟻も同じで、食事をする時は水分が必要なのです。

 ですから、床下に、湿気を侵入させない(防湿)、侵入した湿気を吸い取る(吸湿)、吸い出す(排出)、湿気を木材に触れさせない(遮断)と、こんな対策の考え方があると思います。
また、白蟻が嫌う樹種(檜、檜葉等)を利用するというのも良い手です。
一つまたは、組み合わせて対策を考えると良いでしょう。

 ちなみに新築の場合は、基礎をべた基礎にしたり、防蟻処理をしたり、床下全周換気と効果的な対策を施せますし、施しますので安心できます。

 白蟻の被害には、浴室、洗面所、台所、トイレの水廻りに集中しています。
また玄関も被害が多い場所ですが、これは他の場所よりも土の近くにまで木が接近していたり、土と木がくっついてしまっている場合もある上、空気の流れが少ない場所になり易いからです。
多くのお家の場合、これらの場所以外で白蟻が発生する事は少ないのです。

 また、これまでは基礎の内側からの白蟻の侵入を考えてきましたが、外部から侵入するケースもあります。
基礎に木材を建てかけていたり、植木等の植栽がっくっついていたら要注意です。
基礎との間の隙間を使って、白蟻が蟻道を作っているかもしれません。
お家の廻りはきれいに片づけて空気の通りを良くしておくことが、白蟻対策になります。

 さて、最初の写真を思い出してください。
これは、2階の梁が白蟻の被害に遭った写真です。
そして、白蟻の巣は土の中にあると言う話もしました。
また、浴室等の水廻りでもありません。


 では、何故ここにこんなにも大きな白蟻の被害が発生したのでしょう。


通常であれば、巣のある土からも離れていて水廻り設備(給排水管も含みます)のない部分で白蟻の被害に遭う事はまずありません。
これは、白蟻が生きる為の『水』が無いからです。
しかし、現実には2階の床に白蟻の被害が発生するケースが、この写真の様にあるのです。

『水』ないはずの場所に、一体どこから『水』が来たのでしょうか?

 答えは、雨漏りです。
このお家のベランダの柱は、化粧柱(柱が見えている状態)で外部に露出しています。
この柱に、ベランダの床を受ける為の部材を取り付けてありますが、その取付部分から柱の内部まで染み込み更には、羽子板ボルトを伝わり梁へと広がりました。
 木材はある程度湿っていると菌が増えて腐ってしまいます。
また、腐り始めると白蟻の大好きな臭いを発生し白蟻を誘惑します。。
そしてこのお家は、2階の梁まで白蟻の被害に遭ってしまったのでした。


 この事例は、白蟻対策からいえば想定外なのですが、雨漏りを放置する事は非常に危険だと言う事が分かるでしょうか。
屋根材の割れやずれ、外壁のひび割れからも雨水は侵入しますので、気付いたら早めに修理をしましょう。


 写真の現場は、次の様に梁の一部を新しい物(檜)に替え、既存の柱ともう一方の梁とは羽子板ボルトで接続、この後2階の柱も根継ぎしましたが、そちらも金物補強を施しました。
 復旧時には、雨漏りの対策を念入りに施しておきましたから、ここでのシロアリ被害は起こらないでしょう。
2階胴差交換

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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