さて、木小屋の造作を職人に任せ、他方でトイレのリフォーム工事も進行させながら次の個人宅の墨付けに取り掛かりました。
とりあえずは、尺杖を作ります。
この作業は毎回一番最初に行います。
墨付を行う前に、集中力を上げていくというような役割もあるでしょう。
この作業、とっても重要なんですよ。
適当な太さの4mの棒に、1尺(約30cm)程度の印を付けて定規を作ります。
これが狂っていると建物も狂ってしまいますので、何度も確認を行いながら丁寧に時間をかけて作っていきます。
墨付けに必要な寸法も一緒に入れていきます。
余り多くの情報が入ると間違ってしまいますので、この頃は多色ボールペンで尺杖を作るようにして分かりやすくしています。
尺ごとの目盛を基本の黒。
尺五寸ごとを、赤。
継ぎ手の位置や火打土台の位置を、緑。
青インクもあるのですが、黒と間違い易いので矩計では使いますが、尺杖では使いません。
ボールペンは、時間がたっても鉛筆よりも見易く、一定の太さの線が引き易いので重宝しています。