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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

床の修繕。

 昨年末に防音対策を施した部屋の床がペコペコしているので直すことになりました。
部屋の半分(ピアノを置くために強化してあるらしい)はしっかりしていますが、残り半分はかなり凹みます。
床がペコペコするとか、凹みとかという症状の場合は合板製の床板に多く見られます。
合板は薄い板を繊維が直角になるように奇数枚接着剤で貼り合わせた物ですが、床下の湿気や結露の影響によってそれぞれの薄い板が伸び縮みを繰り返すうちに接着剤が切れて1枚だった合板が奇数枚の薄い板が重なっているだけになり柔らかくてなってしまう事で起こります。
その場合、床板を支える根太(ねだ)は健全であることが多く、約30cm間隔で線状に硬い部分がある事で見分けます。

 しかし今回は30cmなんてものではなく、全体に下がる状態でした。
この言った場合には、根太、若しくはその下で根太を支える大引(おおびき)か壁際であれば根太掛け(ねだがけ)、大引を受ける床束(ゆかつか)のどこかで不具合が発生しています。
その多くはシロアリ被害か、木材に欠陥があって折れてしまったのどちらかです。

 はたして今回は根太の不具合でした。
最近の木材ではあまり見掛けないですが、一部に樹皮が付いている断面が扇型のものが使われており、この樹皮の裏に虫が入り込み樹皮が剥がれて強度が落ちたと言ったところです。
古い住宅だとあちこちにこう言った材料が使われていましたが、今では一切見なくなりました。
こう言った材料の癖を見抜いてそれこそ適材適所に使うのが大工でしたが、そう言った技術も失われてしまったようですね。

 愚痴っぽくなりました。
すみません。

 で、このお宅は築60年を越える2階建木造店舗に台所と浴室を平屋で増築したものです。
その増築した部分を防音施工したのが今回の現場。
床下を覗くと水廻りの痕跡が見て取れます。
ここが台所でこっちが浴室で…。



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スマホからの投稿テスト。

 しばらく更新が滞ってしまい、申し訳ありません。
昨年10月にセキュリティーを強化するサービスを導入したところ、このブログの投稿ができなくなってしまい、どうにかしようと思いつつ、年を越し1月も末が近づいてきました。
今月中には改善する予定ですが、取り敢えず(今更ですが)スマホから投稿する設定をしましたので、動作確認を合わせて投稿しています。

 無垢フローリング。

床のリフォームで、無垢の1枚板のフローリングを既存の合板フローリングの上に、重ねて施工しています。

今回使用しているのは、ウッドワンのピノアースの91mm巾です。

 こんなに細い床材を張るのは久しぶりです。
1枚1枚接着剤を縫って貼り付け行くのは、かなり時間がかかります。

 ウッドワンは、オーストラリア(?)で植林した松系の材料を使い、床材以外にも木製建具なども展開しています。
以前から地球環境を考えている企業です。

 お客様の希望は、浮造りの床板でした。

 いざ貼ってみると、柔らかい材料なので加工が楽でした。
また、柾目なのでねじれやソリと言った狂いが少なく、扱い易い床材でした。

 柔らかいので傷が付きやすいでしょうが、暖かさはありそうです。

 施工後の床が結構良く滑るのには驚きました。

築50年弱の寝室の断熱改修から思う事。

天井裏に断熱材を入れましょうという内容の工事が、着工当日に畳を辞めてフロアにすることになり、畳を上げてみるとシロアリの被害が発見され、荒床を剥がしていくと束石が4尺ピッチとやや広め。
急遽、束石からやり直す事になり床の断熱も行う事になりました。

 弊社の断熱は通常、GW(グラスウール)で行うので束石を設置してから、大引間、根太間に充填して捨て張り合板を張るまでに1日半と、結構手間がかかります。
床束は鋼製に変更して、大引は注入材を採用しました。

 押入の敷居の下には土台が無く、大引に留められた根太掛で床を支えていたり、隣の押入との間仕切り壁の下にも土台が無いのは同様。
ということは、ここの押入の壁に耐力壁としての役割を期待することは出来ません。

 古い家(と言っても築4~50年位)を弄っていると、表面的には壁が多くて耐震性が高そうに見えても、いざ解体したり床下や天井裏に潜ってみると、今回のように土台が無かったり梁と繋がっていなかったりする事があります。
その結果を反映して見直していると、全く壁のないガランドウな建物だったなんて事もあるのです。
 以前耐震診断を行った建物は、昔ながらの田の字プランで和室の四方の壁は引違い戸で開放的になる様になっています。
過去に台所周辺のリフォームをした際に一部の2,730mm巾の開口部を塞いで壁にし、合板を使ったとおっしゃっており、施工した大工も「これで安心だ」というような事を言っていたそうです。
しかし、単純に開口部を塞いだからと言って構造的に強くなるかというと、そうではありません。
まして2,730mm間口では耐力壁になりませんし。
更にこの建物の場合、天井裏に潜ってみると土壁なのですが木小舞が梁下まで達しておらず、当然土壁も梁下までは施工されていません。
天井から梁下まではどこを見ても、塞がっていない状況でした。
しかも、両面真壁の為、1,820mm巾の壁や開口部の上部は、中央に胴縁材(14x45)が梁から下げられているだけで、基本的には貫(15x90)で壁を支えている仕様です。
1階のほぼ全てが真壁ですから、外壁以外の間仕切壁には1か所も筋違は無く、土壁もそのような状況でしたから、建物内部の耐力壁は0という診断を下しました。

 この建物で施された開口部を塞ぐ工事は、構造的には無意味です。
使う上では荷物が置けたり動線が変わるなどの変化がありますけど。
開口部分を耐力壁にするには、耐力部材(筋違や合板)を原則4辺共に構造部材(柱・梁・土台等)に留め付ける必要があります。
敷居と鴨居と柱に留め付けても、人間の力に対しては十分効きますが、地震や台風などにはほぼ無力なのです。
また、2,730mmの間口を耐力壁にする場合は、最低柱を1本、理想は2本それも土台と梁に繋がるものを設置しなければならないのです。

 今回の現場では、将来使用する人がいないという事で、構造的な改修は行わず、断熱性を高める工事を行いました。
床も断熱工事を施したので、外壁面も地窓を2個外し壁とし、800mm高さの窓には内窓を施しました。
外壁面はプリント鋼板を剥がし土壁の外側に高性能GW(グラスウール)を薄く裂いたものを充填、内側も同じ手法で高性能GWを充填しました。
外した窓の部分や、天井より上の梁下までの部分には105mmを充填し0.2mmの気密シートを張って仕上げました。

 間仕切り壁の上下には気流止めを施し、土壁(約10k相当GW50mmの断熱性能)なので、追加での断熱は行いませんでした。
天井は、高性能GW105mmを3枚重ねとし、部屋よりも910mm広く断熱施工しました。
熱的には大きく改善されます。
 窓は西側。
寝室なので、冬場は日射を取得して暖めたいです。
夏は、日射を遮蔽する簾やシェードなどを付けたいのですが、お客様の都合もあり冬場の日射取得を犠牲にして、Low-Eのペアガラス仕様としました。
それでも、夏場の日射遮蔽は行いたいのです。

災害時の屋根のブルーシート。

台風15号の被害で千葉県内の住宅の屋根にブルーシートが被せられる様子がTVで移されていますね。

 鴻巣でも先の3・11の時に瓦屋根の棟が落ちたケースが多くありました。
発生直後から屋根に上り、ブルーシートを掛けました。

 ブルーシートを掛けてその抑えに、崩れた棟の瓦や葺き土を土嚢袋に入れたものを載せたり、紐で樋受金物に留めたりしました。
しかし、ある現場で隅棟の軒先に置いておいた土嚢袋が落下するという事がありました。
幸いにして落下時に下に人はいなかったので、けがを負わせてしまう事はありませんでしたが、もしもの事を考えると恐ろしくなったことを覚えています。
 また、土嚢袋や紐は必ず劣化します。
シートもしかりですが、土嚢袋が劣化して持ち上げただけでも破けてしまうと、また新しい袋に詰め直すという作業が発生します。
屋根の上の不安定な足場で、重労働をするのは安全性もコスト的にも不安があります。
ブルーシートとの付き合いは長くなりますので、先の事も考えておくことが大切です。

 その一件があってから屋根の養生を変えました。
ブルーシートは使いますが、土嚢袋や瓦で抑える事はしません。
ただし、至急の場合は押える方が圧倒的に早いですから、まずはそういった方法で養生し落ち着いたら順次変えていくという方法が良いかと思います。


 使う資材はアルミテープです。


 屋根は直射日光に晒される為、建物の部位でも過酷な条件の所です。
ここにクラフトテープや、ガムテープ、その他の紙や樹脂系の粘着テープを使うと劣化もするし、粘着剤も残ってしまいます。
その点アルミテープは、金属ですから劣化しずらく瓦の形に良く馴染み、形も維持してくれて、粘着剤も残りづらいのです。
ブルーシートとの相性は今一つですが、簡単には飛ばされません。

 ブルーシートに重しを乗せて抑えようとするのは、風で飛ばされないようにする為ですが、シートの下に風が入るとバタツキと共に持ち上げられてしまう事があります。
角材にブルーシートを留める方法も試しましたが、簡単に持ち上がってしまいました。

 それよりもシートの下に風を入れないようにしてあげると強い風が吹いてもシートは持ち上がりません。
1、2カ月すると端の方がめくれてしまう事もありますが、完全に飛ばされた事はありませんでした。
もし飛ばされても、土嚢袋が落下するよりも安全でしょう。
また、直すのも簡単ですし資材も少なく交換もスムーズです。

 ブルーシートは厚手の物を使い、1枚では不安なので折って使いました。
その場合、端をアルミテープで貼り合わせて袋とじにして使いました。
折った中に風が入ってしまうと危ないですから、あくまでも1枚のシートの様にして施工する事が大切です。
 また、瓦の凹凸に沿って貼り付けていきますから、巾方向は実際の長さよりも長くなりますので、それを見越した大きいブルーシートを用意します。

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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