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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

大谷石。

宇都宮特産の石材に、大谷石【おおやいし】と言うものがあります。
かつては、旧帝国ホテルの内装にかのフランク・ロイド・ライトが惚れこんで採用したことで有名です。

 今から50年くらい前でしょうか。
鴻巣市内でその頃造成された分譲地の擁壁に大谷石が多く採用されていたようです。
軽くて加工性が良い⇒大きい材料で省力化と言う事でしょうか。
また、塀や門柱の材料として採用されていたりします。

 知人のお宅には大谷石つくりの蔵もあります。

 大谷石は、耐火性能が高く、独特の風合いがあって、柔らかく加工性が高い石材ですが、屋外使用では風化が進みやすいようです。

 お客様のお宅の門柱と塀が大谷石で作られていますが、その表面は剥がれ落ちてしまっています。
ビシャン仕上げが施してあることも関係しているのかもしれません。
凸凹したハンマーのような道具で表面に細かな凹凸を付けていく方法は、内部の浅い範囲にも当然影響して、ヒビは発生してもろくなっているでしょうから。

 このお宅のある分譲地内には、当時の流行なのか同様に大谷石で塀のお宅が多く見られますが、そのどれもが多かれ少なかれ同様の様相を呈しています。

 柔らかく加工性がいいという事は、密度が低いという事で、更に耐火性能が高いというのも同様の事が言えると言えます。
風雨に晒されると、深部まで水が浸透して凍結や、何かしらの分解作用が働くのか、酸性雨の影響だったのか、兎に角内部での破壊が進むのだろうと思います。

 この剥がれ落ちた表面を直せないかとお問い合わせをいただく事があります。
思い浮かぶのはモルタルを塗り付けるという事ですが、それが正解とも思えないので出来ないという事をお伝えしています。

どこかで薄く挽いた大谷石を貼りつける方法があると聞いたことがありますが、積み替えるという方法もあるでしょう。

ネットで検索をかけると、なんと県内のさいたま市内に大谷石専門の施工会社があるようです。
サイトの更新は2011年で止まっていますが、検索結果に同社の広告が出てくることから営業はしているようです。
うちのサイトも同じようなものですが。

 御影石のように固くて磨くとツルツルとなる石材も魅力的ですが、表面が荒い大谷石の柔らかな印象もまた魅力的です。
屋内に採用すると、その存在感から空間的な魅力がUP!ですね。
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和室の天井を直したら、床がフワフワしている事に気づいた。

竿縁天井の和室の天井を直す事となりました。
竿縁天井の場合、使っている天井板はイナゴ天井という薄い杉板を、3cmくらい重ねながら竿縁の上から留め付けていきます。

 ところで、和室の天井は施工上、天井裏から留め付けていきます。
敷き目天井は、天井板に梯子上に作られた桟木と野縁を専用の釘で留め付けます。
竿縁天井や格天井は、竿縁や格子に天井裏から釘で留め付けます。
本実のある羽目板や縁甲板を張る場合、野縁には部屋側から釘で留め付けられますが、真壁であれば張り始めや張り仕舞い、両端部はやはり天井裏から廻り縁に留め付けます。

 張り仕舞いを天井裏から施工すると、職人は天井裏に取り残されてその後、一生天井裏で過ごす事に・・はなりません。
どこからか生還しますが、2階建の1階の和室の天井裏は狭いことが多く、天井裏に上がって施工する事は出来ません。
そこで、張り仕舞いは廊下や押入側になるようにします。
和室の隣の押入や廊下から天井の最後を留め付けるのです。

 つまり、和室の天井を張り替えるというのは、張り仕舞いをどうやって納めるのかが問題となって来るのです。
張り仕舞いとなる側に押入があれば、何とかなるでしょうが、廊下となると天井裏を這いつくばって、和天井でなければいけますが、和天井の場合は強度的に難しくなります。

 今回は、仕上げを杉の網代風のクロス貼りとすることにして、竿縁の下端に合板5.5mm厚を張上げてクロス下地にする事としました。
竿縁と廻り縁とのチリは10mm程度なので、仕上がるとチリは2~3mmと言った所です。

 そうして、職人がビニルクロスを貼り終え、床の養生をあわただしく剥がしていくと、お客さんが部屋の一角の畳が柔らかい事に気づかれました。
傍から見ても沈み込むことが確認出来、乗ってみると、荒床が明らかにダメージを受けている感じが伝わってきます。
根太は無事のようです。
早速、畳を上げてみると、巾50cm、長さ1m20cm程度の範囲にシロアリがいて荒床が大きく食い荒らされています。

唖然。

 同じには、部屋に家具を運びこぶ前に気付けたのは良かったのですけど。

 天井の作業中は、畳の上に養生シートを敷き、その上に養生用の薄い合板を置いていましたし、位置的に脚立の作業なので、床に直接立つ事も少ない事から、気づかなかった様です。

 シロアリの蟻道は、荒床の継ぎ目の中を進んで隣の畳の下へも続いています。
2間続きの隣の部屋にも少し被害が見られます。
全ての畳をどけてはいませんが、かなり広範囲に被害がありそうです。
今後はシロアリの駆除会社へ調査を依頼、見積、施工となります。

 弊社は、床束、大引、根太、荒床の交換と、断熱材の追加の工事を行う事になります。
駆除会社が施工できるように、あらかじめ点検口を作っておくことになります。
築50年位の建物で、過去シロアリの被害は無かったようですが、今回、玄関先でもシロアリの痕跡が見られましたが、大事には至っていません。
今回は、運悪く和室に達し、畳の下と言う事で広く広がったようです。


 因みに、『シロアリは、蟻ではなくてゴキブリの仲間なんですよ』と言ってきました。
先日、ラジオのラジオショッピングで、シロアリ駆除を紹介しており『ゴキブリは、シロアリの仲間なのです。なのでシロアリは害虫なんです』と言っているのをラジオで聞きました。
言い回しで印象が変わるなぁと、ハッとしました。
 私は、一般の方よりもシロアリに出会う事が多く、見知った仲と言えなくもないですので、『シロアリ』を主語としてもイメージし易いのですが、シロアリを良く知らない方にしてみれば、『シロアリ』よりも何度も遭遇しているであろう『ゴキブリ』を主語とした方が、シロアリの事が想像しやすいと思いました。
ゴキブリは、印象最悪ですからね。
ただ、必要以上に危機感を煽る可能性があるとも思いますけど。
ハッとしたのはそういう事です。

和室の畳を床板に。

和室の畳をどけて、床を張るという工事の依頼は多いです。
落ち着ける、寝転がれると精神的に癒しを得やすいという利点は多いですが、生活様式が西洋化して久しく、高年齢化により床に座る形式よりも椅子、ベッドの生活を意識し始め、将来の介護の事まで視野にいれると畳よりも、何かと使い勝手の良い床にしたいという事も多いものです。

 和室があるという時点で、かなりの築年数が経過した住宅だと思ってください。
現在のべた基礎が標準となっている住宅の場合、今回の話は当てはまらないかもしれません。

 床(畳、フロア)のリフォームは、
①床束、大引、根太まで丸ごと作り替える方法
②既存の床板に重ねる方法、
③畳を外すと出てくる荒床【あらゆか・・仕上げてない床という意味でしょうかね】の上にで根太を置いて床を張る方法
があります。

②は既存が床の場合で、③は畳の場合。
①はどちらの場合でも対応できる方法です。

 古い住宅の床は、ほとんどが平らではないです。
布基礎が標準で、床下は土のままの建物で、床がまず平らである事は稀です。
凸凹した床の上に新しい床をそのまま作ると、凸凹なままです。
凸凹なので、無理に床板を張りこむと床鳴りの原因になったりします。

それでも、出来るだけ水平に近づけたい。
水平でなくても平らであれば良い。
そう考えた時に、どうすれば良いのかを想像してみてください。

 コンクリートのような流動的な材料を既存の床の上に、凸凹の最大値を超える位の厚みで流し込んでみますか。
そうすれば、概ね水平になるはずです。
しかし、コンクリートは重量がありますし、穴があれば流れ出してしまいます。
なによりとても冷たく、とても硬い床が出来上がります。

 面の凸凹を面で処理しようとすると大変です。
 なので、面の凸凹は線や、点で処理をします。

 新しい床を水平にしたいと言えば、①か③が可能で、②はあくまでも既存に準じて凸凹になります。
床が凹んでいるのは壁際で、部屋の中で大きな荷重を支えている柱近くが大きく下がっており、部屋の中央が一番高くなっていることが多いです。

 今回の工事は、物置なのでコスト優先、畳をどけて合板を張るという工事になりました。
畳をどけてレーザーレベルで高さを計測すると、部屋の周囲で約20mm程度の高低差があり、部屋の中央を含めると最大で40mm近い高低差となりました。
今までは畳があったので、多少の凸凹は畳が吸収してくれていましたが、このまま板を張ってしまうのは、この高低差が気になりますというか、部屋としてどうなのか。

 と言う事で、今回は③の方法を採用し、根太の高さを調整する事で水平にしていきました。
採用した根太の高さは45mmとしました。
既存の根太は455mmピッチで施工されていて、荒床も15mmあるので根太の最小の高さは20mm位でも十分でしょうか。

 一番低いところでは、パッキン(飼い物)を入れて【点で処理 】、45mm以下の所は根太を削り調整【線で処理】します。
正直、この調整が一番大変な作業です。
原則的には、パッキンで点で処理するのか作業も楽なのですが、凸凹が酷い時は根太を削る方が強度を保てますし、途中で継ぐことも減らせるのでそうします。
たとえば今回の場合、一番高いところは20mm位になりますが、15mmの根太材で5mmのパッキンとするのは強度的に問題が出てきます。
薄くなってしまう所は出来るだけ線で支えるようにします。

 根太の厚みの調整は殆んどは今回の様に凸凹の差が大きいので、実際は丸鋸で割きます。
カンナで削って済む位であれば、根太の太さを変えてパッキン施工にします。

 新しい根太を、既存の床にビスで留め付け根太の両端(若しくは削り始める所)にレーザーレベルを使って高さを出し、墨壺で墨を打ちます。
ビスを抜いて根太を外して、墨に合わせて丸鋸で根太を割いて、今度は裏返しにして根太を固定
し、既存の根太の上で高さを確認して出来上がりです。

 床が凸凹になっていると言っても、線で見ると大凡、弓なりになっていますから、この方法で概ね平らにする事が出来ます。

ききかた。改訂版。

今年の夏は終わったのでしょうか。
お盆前までは確かに暑かったはずなのですが、お盆直前から雨が降り続けてたまに晴れながらも、概ね雨の日が続いています。
10月の陽気とか。

 昨年はお盆前から急激に暑くなり、お盆明けも暑かったような気がします。

 空調服ってありますが、今年は暑くなる前にTVでも話題になっていたようですが、弊社では昨年のお盆頃に屋根の上の工事があって、とても暑すぎて動けないので探し回り手に入れましたが、当時はどこも品切れだったことを覚えています。
恐らくその反省からか、今年は早い時期から店頭にあふれていました。

空調服って外気を服の中に取り入れて、強制換気するものです。
機械給気の自然排気なので、住宅ではまずお目にかからない第2種換気ですね。
空調って聞くとどうもエアコンのイメージが付きまとい冷却してくれるものと思ってしまうのは私だけかもしれませんが、どうやらそうでもなくて着ていると『涼しいの?』と良く聴かれます。

 私としては、ちょっと困るのですね。
涼しいかと言われると、そういう場面もあるし、そうでない場面もあるのです。
yesだしnoでもあるのです。
なので、『体は楽ですよ』と言う風に答える事が多いです。

 空調服の実態は換気服なのですが、ネーミングで売り上げが大きく変わる事を考えると、換気服で売るよりも、空調服の方がより涼しそうです。

 換気服なので冷却機能はなくて、ただただ、服内の空気を入れ替えるものです。
外気が体温よりも低ければ寒いほどに冷えますし、体温に近かったり同じだと涼しいとは感じられない事もあります。
それでも、体が楽なのは体から出た熱を外部へ放出してくれるからなのです。

 人の体の周りには薄い水蒸気の幕があります。
体から放出された水蒸気は、熱を含んでいて幕を作る事で保温する役割も持っています。
そこへ風が吹くとこの幕が取れ除かれて、体に直接新鮮な空気が触れて体温を奪う事で涼しく感じたり、寒く感じたりします。
これは、外気温が体温より低いので外気自体も体温を奪ってくれるからそう感じます。
外気温が高いと外気自体は温度を奪えませんから涼しくは感じないのですが、保温をしてしまう水蒸気を取り除くことは体温の上昇を抑える効果があり、涼しく感じなくても『体が楽』なのです。
 ただ、外気が高温で更に高湿だと効果は無くなってしまうはずなので、作業環境によっては役に立たない場合があります。
温度も湿度も高い方から低い方へ移動しますから、その辺を考えて着るか着ないかを考えると良いと思います。


 先日、NHKのサッカー関連の番組で名波監督が出てて、サッカー選手の育成に言葉の専門家を招いているという事を話題にしていました。
その言葉の専門家の女性も出演していました。
 サッカーは試合中にフィールド上に散っていて、選手同士が話をするのはとても少なく、全員が集まって話をするとなると前後半の間の休憩時間に限られています。
ボールが外に出たり、得点の直後、ファールの直後などの短い時間で話をして効果を得るのはとても難しい。

 日本人はもともと空気を読んで行動するのが得意ですが、それでは正確に伝わる事は難しいでしょうし、KYだなんて言葉が過去に流行りましたが、空気を読む能力も人それぞれです。
試合中はもっと短い時間で的確に伝わる方法を考えなければいけません。

 積極的に言葉に出すことで、コミュニケーションが円滑になり初見の間でもまとまる事が出来るのだそうです。
その点は外国人の方が得意で、初見同士のチームでも意見をどんどんかわす事でどんどん打ち解けていく事が出来るそうです。
日本人は、言わずもがなですね。

 その番組の中で、マスコミ嫌いの中田選手の本当の話をしていました。
当時の記者達は試合後の選手たちにこう質問します。
『今日の試合、どうでしたか?』
色々な場面で良く聴く言葉ですよね、『どうでしたか?』
試合の感想を聞こうという意図は分かるのですが、受けた方は印象に残っている事は様々ですし、その事を話すにも状況や背景を説明しない事には伝わらない内容もあるのです。
聴く側は、こちら側はこういった背景が分かっている事を前置きする事で、何を聞きたいのかを明確にするべし。
選手から話を聞き出すのが仕事であるのならなおさら、プロ意識をもってこれにあたるべし。
と言う事で、中田選手は怒り、マスコミ嫌いと言われるようになったと言います。

『今日の試合、後半で追いつかれましたが何が原因だと思いますか?』とか、
『前回の試合とポジションが変わりましたが?』とか。
『今日の試合の結果を受けて、次回のスタメンはどのように考えていますか?』とか。
話題の的を絞るべきだと。
確かにその通りだなと。

 そうなる為の訓練も紹介していました。

 問答ゲーム(?)というそれは、相手の感想に対してどうしてそう思ったのか、原因や根拠を考えて説明させるものでした。
日本人はゲームにすると食いつきが良いそうです。
1枚の絵を見させて、ストーリーを付けさせる。
その絵は、海が見える小窓がある建物の中の絵で、建物の中には季節家電が無造作に置かれていたり、椅子が立てかけてあったりと『物置』を連想させるものでした。
回答者の2人は『物置』と決めつけてその根拠を示さずにストーリーを組み立てますが、言葉の専門家はなぜ『物置』だと思ったのかと問いかけたりします。
そう聞かれると、なんとなく物の配置などからそう思い込んでいる事に気が付かされます。
 また、普通に話をしている中でも、『どうして?』『なんでそう思ったの?』『これこれはどいうものなの?』と聞いて相手に説明を促します。

 根拠や原因を意識しながら話す事で、短い時間で効率的な会話が出来るのだそうです。
試合中のあの場面で、なにが悪かったのかどうすれば良いか、どうしたいかと言うのは、普段からそういう意識で話を重ねているので、僅かなやり取りで理解が出来るのだそうです。

『私は、これこれこうだからこう思う。』
そういうことを意識して、話をしていこうと思います。
それを意識する事は、質問をする時にも役に立つのですよね。

 それでは、最初に戻ります。
『それ、涼しい?』という質問は、自分では使った事がなくて効果が分からないものについての質問なので、ついついそう聞いてしまうのでしょうが、条件を提示して範囲を限定してくれればお互い有意義な受け答えが出来るのだろうなと思います。
折角、見ず知らずの得体の知れない職人風の風体の人間に、話しかけてくれたのですから。

 例えば『農作業で使いたいと思っているのだけど、それ着れば涼しいの?』と聞いたりしてくれればこちらも、農作業だと炎天下だろうと想像が出来ますので『炎天下だと涼しさはそれ程感じられないかもしれませんが、着ないよりは長い時間作業が出来ますよ』とか、『炎天下は大して変わりませんが、日陰に入ると涼しいですよ』とか。
『脱穀とかホコリっぽい所で使うと、ファンが吸い込んで服が埃だらけになりますよ』とか。

また、『裏地にアルミの処理がされたものが、このお店では扱い無いですけどネットで売られています。それだと、輻射熱を反射してくれるので炎天下でもいくらか涼しく感じるみたいですよ』なんて情報を提供したりできるんですけどね。


 普段の生活で、『どうする?』みたいな相手に丸投げな質問を安易に聞いてしまう場面は多いものですよね、今後は気をつけたいです。

『今日は、何食べたい?』

 奥さんに聞かれて答えに困る質問ベスト1ですが、これはどうでしょう。
 これ、奥さんの救難信号なのですが、上手に受け答えできてます?

聞く側は毎日1~3食以上の献立を少しはバランスを考慮しながら決めなければならず、料理がすっごい好きという訳でなければ、レパートリーやアイディアもそんなに豊富でもないので大変な事です。
また、食べさせる相手のなるべく満足するものを提供したいと考えている筈です。
それでも体調不良やなんやらで考えたくない事もあります。
 その反面、聞かれる側は出されたものをただ食べる位にしか考えていないので、漠然と質問されてもついつい『なんでもいい』なんて答えになってしまいます。

 なので、例えば、
『昨日はお魚だったし、今日のお昼はトマトソースのパスタ。夜は、何が食べたい?』とか、
『ここの所、お野菜を食べる機会が少なかったから、お野菜も食べたいよね?』とか。
恐らく、『今日jは、何食べたい?』と聞くまでにはこれまでの献立を反芻していいる筈なんです。
そういったいろいろな事を考えてもまとまらず、『今日は、何食べたい?』となった訳ですから。
なので、その辺りを少し説明してあげる事で、相手も答えやすくなるのだと思います。
いつも一緒に料理を作るなんて仲良し同士なら、いきなり『今日の夕飯何にする?』で良いのですよね。
『冷蔵庫にこの間いただいた、肉があったからあれを出そう』とか。
『この間あそこのお店でお肉に合いそうな、気になるワインを見つけたから買っていきましょ』とか。
話も弾むでしょうが、大抵の場合、今日の献立を考える事は無いでしょうからある程度の状況説明は必要と思います。

 長年一緒にいるんだから分かれよ!一緒に考えろよ!というのも分かりますが。
うっ、胸がいたい・・ww

平屋の設計。

平屋の矩計【かなばかり・・高さ方向の各部材の納まりを考えていまして、どうにかこうにかまとまりました。

 今回のテーマは、省施工と断熱性能の両立とでも言いましょうか。
あれとこの部材を兼用したり、梁の断面を小さくする事を考えたり、現場でのゴミの発生を減らす事を考えてみました。

 例えば、ゴミの処分にもお金がかかります。

それならば、ゴミを出さなければ余計な費用は掛かりませんし、資材の加工も減るのです。
加工が減るのは省施工という事です。
建築費用の中で人件費と言うのは大きな割合を占めますから、省施工というのはコストの削減に繋がるのです。

 省施工で、高い断熱性能を維持する事も合わせて考えます。
複雑な施工方法では性能のバラつきを抑えるのは難しいものですし、職人によって変わってしまいます。
もっと、単純で簡単な方法を考えないといけません。
その上で高性能です。


 今後省エネについて新たな技術が開発されて、新たな設備が投入されるようになるでしょう。
それでも今やるべきは、基本性能を高めた住宅と思うのです。

 断熱性能を高めておけば、使用エネルギーを減らす事が出来、使用エネルギーの大部分である電気を発電する太陽光パネルも少なくて済み、地産地消の為の蓄電池も小さくて済みます。
少しのエネルギーで家中を快適な温度に保つことが出来、体に優しい環境がつくれます。

 耐震性能を高める事で、将来高い確率で発生する震災にあっても住み続けられる。

 耐火性能を高めておけば、万が一火事が発生しても燃え広がる事を防ぐことも、もらい火も防ぐ事も出来、財産の消失を防ぐ事も、命も守る事が出来ます。

 気密性能を高めれば、漏気が減り計画通りに換気が出来、全熱交換の換気設備を採用できます。
また、給気口も特定できるのでここに高性能フィルターを設置する事で花粉やPM2.5の侵入を防ぐ事も容易です。

 そんな事を考えています。

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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