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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

浸水発生。

暑いですね。
猛暑が戻ってきましたね。
ちょっと前は西の方が、豪雨に見舞われて大きな被害が毎年ありましたが、今年は北の方なのでしょうか。
数年先は真ん中も被害が発生するようになるのでしょうか。

 そういえば、先月、結構な雨が夜に降りまして、事務所の隣にある材木置き場が浸水するという事がありました。

 一般的に、木材は乾燥状態で立てて保管しますから、足元はすのこで嵩上げ刺してありますが、一部でこのすのこの上まで水が入ってしまいました。

 建物は建築してから年数が経過すると、様々な理由で回りの地面が高くなってしまし、床下に水が入りやすくなってしまった何てことがありますが、今回もそんな感じです。

 数年前にお隣さんが境界にCBを作ったのも影響しているのでしょうね。
それまでは境界に何もなかったので、隣地へ雨水も逃げたでしょうがせき止められたので逃げ場のなくなった雨水が浸水してきたと。

 夜の雨で、朝には水が無くなっていたので浸水は恐らく気づかなかっただけで、いままでも量の違いはあっても発生していたのかもしれません。

 入り易くて出易い状態。

 良いのか悪いのか。
いや、良くないでしょう。

 はぁ。
材料をどけて内部の嵩上げか。
棚とかいろいろここ数年で作ったのに。
億劫がってすのこの上に作ってしまったから、それらもどうにかしないと。
同じには、すのこの上だったので水に浸からずに助かった道具もありますけど。
楽器も少し置いてあるのですけど、それは幾らか被害に遭いました。

 頭の痛い問題ですが、将来的に急な豪雨が発生する可能性は今後高まっていく気がしますので、近く対策を始めないといけません。
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嘘をつく迷惑な電話。

迷惑な電話は、個人宅にもかかってきますが(我が家は会社兼用電話なので少ないですが)、会社には会社向けの迷惑な営業電話がかかってきます。

 その一つに、複合機の営業電話があります。
複合機をリース契約で使用していますが、この契約内容がどうやらどこからか漏えいする事があるようです。
紆余曲折して現在は、有名な会社と契約しているのでそういった事は無いようです。

 情報の新鮮さと言うのは電話を掛けてくる業者によって変わります。
と言うのは、『今も〇〇のコピー機をご利用いただいていますか?』と聞いてきますが、それは今の前に使っていた機械ですでに10年近く前だとか、更にその前とかという事が起こります。

 この頃は、現在使っている機械のメーカーを行ってくる業者はいないので、リースで借りた会社は信用できると言えるのでしょう。
いままでは、リース契約が残り2年を切る頃の年度末(3月頃)になると盛んに営業電話がかかってきて、リースを斡旋する会社の仕入れ価格は前年度の納入実績によって変わるので、今なら大変お得に契約できますよとそんな事を言いながら契約を迫ってきましたが、今の会社に変えてからはそういう内容の電話は一切なくなりました。
今の前の機械をリースアップしてしばらく使っていたというのも影響しているのかもしれません。
迷惑電話にも、『まだまだ使えるから、リースアップする』とは言っていましたし。

 そんな平穏な時期を過ごしていましたが、先日かかってきた1本の電話に出た妻が、うっかりと今使っている複合機のメーカーを教えてしまったようで、それを知らずにその後かかってきて私が応対した電話に騙されてしまうのでした、とほほ。

 私が受けたのは、複合機の保証の内容の更新というもので、そんな事を言われたことなど過去一度もなかったけどなと思いつつも、現在のメーカーを知っているというのが結構信ぴょう性があったので、疑いつつも話を聞いていると来訪して内容の確認をしますと。
翌日の夕方に来るというので、それも遅めの時間(大抵の会社が17:00以降の対応を嫌がる)のもあって会う約束をしたのですよ。
で、電話の最後に(その頃には割と信用していた)聞かれた複合機の型番を教えてしまったのでした。

 翌日、夕方、近所で行っている工事を早めに切り上げて待っていると、一向に来ない。
18:00を過ぎても来ない。

 ん?騙されたか。

と、気づいたは18:30頃で、既にアルコールを採ってはいましたが、なんともやるせない気持ち。

 相手の目的は、弊社の複合機がどのメーカーの機種かの情報を得る事だったようです。
ここ何年も出回っている情報が更新されておらず、その情報でアタックしてもメーカーが異なる事から門前払いだったからでしょうかね。

 それにしても、そんな情報を得る為に、まるまる嘘をつくのですね。
実質的な被害は、作業時間1時間でした。

 そういえば、来ると言って来なかったケースは電気の契約内容の確認でもあったな。
訪問すると言われると、そこで話をして怪しければ、断ろうと思ってしまうのでついつい・・。
電気の契約は、確か動力の事だったと思います。
メーターの確認とかなんとかだったかな。

 今後は複合機の営業電話にも、また、気を付けないといけません。


 その後、現在使っている複合機のメーカーを知っている会社から電話がありまして、『今お使いの複合機のリース契約が3年を超える位であれば、お安く出せる機械があるのですが』と。
うっかり、機種も知らせてしまっていたのだけども、どうやらそれは伝わっていないのか、若しくは古すぎて更新されていると警戒しているのか。
いずれにしても、機械の更新をする意思がなければ問題になる話ではないのですけどね。

増築のお話。

増築をしようとすると、問題になって来るのが法規に適合しているかどうかと言う事です。

 新築当時は法規に適合していたとしても、その後法規の改正があって現行法規には不適合になってしまった建物を『既存不適格建築物』と言います。

 この『既存不適格建築物』になってしまったら、すなわち、違法建築物ですぐに適合する様にしなければならない訳ではありません。

しかし、この『既存不適格建築物』に一定規模の工事を行う場合(繋げて増築する等)は、既存部分も現行法規に適合する様に工事を施す事が求められます。

 現在は、この『既存不適格建築物』になってしまう法規は、いくつかありまして、構造部分(筋交など)の件、シックハウス(使用建材)の件、24時間換気の件等あります。

 シックハウスの件は、合板などの生産に使われていたホルマリンから揮発するホルムアルデヒドという有害物質が問題となり、これを含むいくつかの化学物質が使わえる量の制限が掛かりましたが、一定年数が経過すると揮発して無くなる事から、特に建材の交換を迫られる事は無くなっている筈です。
 24時間換気は、シックハウスの時に同時に施工された内容で、建物の外側に合板を張るケースが増えたことで気密性能が高まり、化学物質や二酸化炭素などによる空気汚染が問題となり義務付けされたと思います。換気扇と給気口と換気経路を考えれば良いので、問題にはなりにくいです。
増築する部分と繋がっている範囲だけ適用されます。
 構造部分の件が一番大変で、特に昭和53年以前の建物の場合、基礎部分が問題になります。
断面がI型だったり、鉄筋が入っていなかったり、基礎が連続していなかったり、土台との緊結が確保できていなかったり、地面からの高さが足らなかったり。

 耐力壁(筋交)の量も足りていませんし、当時は『バランスよく配置』としか表記が無かった為、配置に関しての規制はほぼ無いのと同じで、設計時に配置した筋違を、プラン変更などで違う所へ移動したりと言う事は当たり前のように発生していましたし、X、y方向それぞれの量が変わっていなければ金融公庫の検査でも合格できたのです。
完了検査を受けない場合も多かった為、建築確認図面と出来上がった建物のが違うという事は往々にしてあり、筋かいの位置も当てにならない事も多いのです。

現在は、配置に関しても検討方法が規定されていますので、現場で勝手に筋違の位置を変更する事は出来なくなっています。(監理者が責任追及されます)

 さて、木造住宅の建築確認申請については、特例が設けられています。
建築士が設計する場合は、法規に規定する内容を建築確認申請時に添付しなくても良いというものです。
一番大きな規定が、耐力壁に関する規定で、その量、配置は図面に記入しなくても良いので計算しなくて良いと勘違いしてしまっている方々が一定数いるのです。
また、性能表示の規定で耐震等級が設定されていますが、耐力壁量だけを見ると等級1は、法規で求められる量(1.0倍)、等級2は1.25倍、等級3は1.5倍です。
性能表示を受けるのであれば、当然、目標とする等級を満足する壁量を確保しますが、そうでない場合は、コストに直結する話なので最低量で計画されてしまうのです。
そして、建築確認図面だけでは充足量は分からないのです。

 近いうちにこの免除されている部分が縮小される事が、決まったようで、耐力壁量の計算書の添付が要求されるようです。
許容応力度計算などの構造計算を行って安全を確認している場合、耐力壁量はそれに従います。
構造計算に寄らない場合は、耐震等級3相当の壁量を確保する事が求められるようです。

 現在の木造住宅の殆どが、外側に合板などの面材を張り、床面には厚合板を張る工法が主流になっているという事が、今回の特例の部分撤廃に繋がったのだと思います。
ただし、外側に張った合板を全て耐力壁にしてしまうと、バランスが取れない事もよくあるので、そこは設計者の判断で耐力壁にする合板とそれ以外を指定します。
計算を要求する事で、量だけでなく、このバランスを取る事が徹底されるのでしょうね。

 で、もうお分かりだと思いますが、この特例免除の法規が施行されると、それ以前に建てられて構造計算を行っていない法規相当、及び1.25倍相当の耐力壁量の建築物は『既存不適格建築物』になってしまうという事です。
増築などをしなければ問題になる事はありませんが、今新築して、法規施工後に増築しようとすると『耐力壁が不足しているので、補強するように』と指導されるかもしれません。

 今建てるのなら、気を付けないといけない所ですね。

七月になりました。②

階段のFIX窓のポリカ、施工しました。
今回は住友ベークライトの熱線カットグレードのポリカエースを採用しました。

 色のラインナップはそこそこあり、クリアマット、クレースモーク、グレースモークマット、ブラウンスモーク、ブラウンスモークマットと5色あります。
マットは、型ガラスのような物だと思ってください。

 それぞれ3mm厚の時の全光線透過率と熱線カット率(単位は%)は、80-39、28-58、28-58、38-58、38-58となってます。
グレースモークが透過率が低く、今回は38%のブラウンスモークを採用しましたが、日中は気にならない程明るく感じます。
色の薄いサングラスをかけた感じですね。
夜になって外が暗くなると、鏡のようになるそうです。
外から見えるという事ですが、既存のFIXのガラスが型ガラスなので心配はありません。

 日中は見た目が良くわからないものの、58%も熱線をカット出来る製品ですから、暑さ対策としては効果が感じられたようです。
 ガラスとポリカの間に空気層を18mm程設定してありますが、この空気はポリカにカットされた熱線によってある程度温められるはずなので、単純に58%減とは言えないでしょう。

 追加でシェード(遮光3級)を取り付ける事になりましたので、冬の断熱効果が更に上がりそうです。

七月になりました。

久しぶりにサッシの入替工事を行いました。
最近は、断熱対策というと内窓を設置する事がおおいので、サッシ本体を入れ替えるという事はなかなかありませんが、今回は温熱対策に合わせて雨戸も戸袋も変えたいというご希望でしたので、内窓と雨戸一筋を付けて、サッシ本体を残すよりも丸々交換してしまった方が、良いだろうという事でそうなりました。

 既設は、内付アルミサッシに、木製の雨戸。
敷居も鴨居も木製で、戸袋も木製。
築50年近い物件ですから、このような仕様です。

 交換したサッシは、LIXILの樹脂とアルミの複合サッシ、サーモスL。
乾燥空気層に、Low-eガラスを合わせました。

 このサッシ、従来のサッシと同じ取付寸法でも、窓枠の内法寸法が小さいので既設の窓枠の中に窓枠を入れる感じで納める事が出来ます。
従来の交換工事よりも納まりが良く、幅は出隅でも規格寸法で納まります。
 
 また、階段室に大きな木製枠のFIX窓があるのすが、夏季は西日が入り非常に高温になってしまうそうです。
冬の寒さが応えるという事だったと思っていましたが、私の勘違いだったようです。
断熱性の話だと思っていたので、内側にアクリル板をはめ殺しにして取り付けようと思っていましたが、アクリル板では西日対策には期待できないので、急遽、遮熱フィルムの施工を検討しました。
しかし、現在のガラスは型ガラスで屋内側の表面が凸凹です。
フィルムを張るには平滑でないと空気の残りの恐れが多く、対応する遮熱フィルムはメーカーによると無いそうです。
平滑な屋外に施工する方法もありますが、足場が必要になりますし、耐久年数も気になるところです。
また、このガラス、細い針金が入っている所謂、網入りガラスで、網入りガラスの場合、遮熱フィルムを施工すると熱割れ(ガラスと針金の膨張率の差による)がとても発生し易いので施工できないとの事。

 ホームセンターなどで売られているフィルムには、凸凹対応、網入り対応と謳う遮熱フィルムもあるようですが、本職の世界では未だないのです。
と言う事は、何か理由があるのだろうと思います。

 かと言って、屋内に遮熱のロールスクリーンをぶら下げるというのも、効果は少ないので、屋内側に施工するならアクリル板以外の材料でと言う事で、ポリカの採用となりました。

 ポリカーボネート板には、熱線をカットしてくれるものがあります。
熱線と共に可視光線も同時に結構カットしますけど。
クリアだと遮熱カットの効果は低く、色付きの方が(カーポートの屋根等)効果は高いですが、可視光線のカット量も多くなります。
紫外線はもともとカットします。

それでも明るさは犠牲になっても、暑さ対策を優先するという事で、今回はブラウンスモークの物を採用する事になりました。
メーカーに相談すると、膨張率がガラスよりも大きいのでクリアランスに注意してくださいと言う事なので、調べてみると1m当たり1度板温度が上がると、0.0065%伸びるそうです。
冬場の寒い頃、0度として、夏の熱い頃50度とすると50度差ですから、計算すると実に3.25mmも伸びます。
今回は高さが1700mmありますから、1.7倍すると5.525mmですよ。
結構伸びますね。
施工時の温度も勘案してクリアランスを決めます。
まぁ、押縁で納めますから見付12mm(正面から見える高さ・巾)の物で押えるとして検討します。
下のパッキンを5mmで入れると、7mm掛かりで上は0度の時、伸びを見込んで8mmクリアランスの4mm掛かりとしてあげようか。
50度の時に6mm伸びて余裕は2mmですね。
パッキンを4mmにしようか。
押縁を15mmにした方が良いかな。
そんな事を考えながら、寸法を算出して材料の手配を掛けました。

 いずれにしても、ガラスとポリカ板の間に空気層が出来ますから、断熱性が改善され、冬場の窓がら降ってくる冷気も改善される事でしょう。
来週に施工予定です。

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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