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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

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七月になりました。

久しぶりにサッシの入替工事を行いました。
最近は、断熱対策というと内窓を設置する事がおおいので、サッシ本体を入れ替えるという事はなかなかありませんが、今回は温熱対策に合わせて雨戸も戸袋も変えたいというご希望でしたので、内窓と雨戸一筋を付けて、サッシ本体を残すよりも丸々交換してしまった方が、良いだろうという事でそうなりました。

 既設は、内付アルミサッシに、木製の雨戸。
敷居も鴨居も木製で、戸袋も木製。
築50年近い物件ですから、このような仕様です。

 交換したサッシは、LIXILの樹脂とアルミの複合サッシ、サーモスL。
乾燥空気層に、Low-eガラスを合わせました。

 このサッシ、従来のサッシと同じ取付寸法でも、窓枠の内法寸法が小さいので既設の窓枠の中に窓枠を入れる感じで納める事が出来ます。
従来の交換工事よりも納まりが良く、幅は出隅でも規格寸法で納まります。
 
 また、階段室に大きな木製枠のFIX窓があるのすが、夏季は西日が入り非常に高温になってしまうそうです。
冬の寒さが応えるという事だったと思っていましたが、私の勘違いだったようです。
断熱性の話だと思っていたので、内側にアクリル板をはめ殺しにして取り付けようと思っていましたが、アクリル板では西日対策には期待できないので、急遽、遮熱フィルムの施工を検討しました。
しかし、現在のガラスは型ガラスで屋内側の表面が凸凹です。
フィルムを張るには平滑でないと空気の残りの恐れが多く、対応する遮熱フィルムはメーカーによると無いそうです。
平滑な屋外に施工する方法もありますが、足場が必要になりますし、耐久年数も気になるところです。
また、このガラス、細い針金が入っている所謂、網入りガラスで、網入りガラスの場合、遮熱フィルムを施工すると熱割れ(ガラスと針金の膨張率の差による)がとても発生し易いので施工できないとの事。

 ホームセンターなどで売られているフィルムには、凸凹対応、網入り対応と謳う遮熱フィルムもあるようですが、本職の世界では未だないのです。
と言う事は、何か理由があるのだろうと思います。

 かと言って、屋内に遮熱のロールスクリーンをぶら下げるというのも、効果は少ないので、屋内側に施工するならアクリル板以外の材料でと言う事で、ポリカの採用となりました。

 ポリカーボネート板には、熱線をカットしてくれるものがあります。
熱線と共に可視光線も同時に結構カットしますけど。
クリアだと遮熱カットの効果は低く、色付きの方が(カーポートの屋根等)効果は高いですが、可視光線のカット量も多くなります。
紫外線はもともとカットします。

それでも明るさは犠牲になっても、暑さ対策を優先するという事で、今回はブラウンスモークの物を採用する事になりました。
メーカーに相談すると、膨張率がガラスよりも大きいのでクリアランスに注意してくださいと言う事なので、調べてみると1m当たり1度板温度が上がると、0.0065%伸びるそうです。
冬場の寒い頃、0度として、夏の熱い頃50度とすると50度差ですから、計算すると実に3.25mmも伸びます。
今回は高さが1700mmありますから、1.7倍すると5.525mmですよ。
結構伸びますね。
施工時の温度も勘案してクリアランスを決めます。
まぁ、押縁で納めますから見付12mm(正面から見える高さ・巾)の物で押えるとして検討します。
下のパッキンを5mmで入れると、7mm掛かりで上は0度の時、伸びを見込んで8mmクリアランスの4mm掛かりとしてあげようか。
50度の時に6mm伸びて余裕は2mmですね。
パッキンを4mmにしようか。
押縁を15mmにした方が良いかな。
そんな事を考えながら、寸法を算出して材料の手配を掛けました。

 いずれにしても、ガラスとポリカ板の間に空気層が出来ますから、断熱性が改善され、冬場の窓がら降ってくる冷気も改善される事でしょう。
来週に施工予定です。
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プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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