和便器と、兼用便器(洋風便器)がある4尺(1,212mm)×6尺(1,820mm)の、ちょっと広めのトイレスペースの改修工事を始めました。
初日は、既設便器の撤去と内装の撤去です。
今回は高断熱化をする為、床・壁・天井共に撤去します。
壁は、4mm合板下地にもともとはビニルクロス(VC)貼だったものを、化粧合板仕上げに変更してありました。
天井は、4mm合板下地にVC仕上げ。
床は、12mmのコンパネにクッションフロア(CF)シート仕上げです。
ここのトイレは、建物の北西の位置にあります。
周辺は竹林と林に囲まれていて、西側の窓から差し込む西日で温室状態なんて心配は無さそうですので、高断熱化を実施します。
トイレ以外は、恐らく無断熱状態ですから寝室からトイレまでの動線上は寒いでしょうが、下着を脱いで素肌を露出するトイレ内を、少ないエネルギーで暖かく保てるという事は、十分意味があります。
解体していると気付くのですが、このトイレは増築されたようです。
母屋と使っている材料が違いますし、グラスウール(GW)10k50mmが外壁側に入っていました。
天井、床共に無断熱で、驚いたことに床束が9尺(2,730mm)の間なく(通常は910mm間隔)、更には和便器の所で大引が切断されて、床束で支えられることもありませんでした。
根太は、40mmx45mm@303mmで問題ないですが、スパンが1,212mmと根太の断面のわりに大きすぎます。
その為大引を入れますが、床束で支えていなければ意味もありません。
信じがたい程の施工不良。
また、GW以外を採用するメーカーが、未だに良く言うような断熱材の垂下がりを起こしていましたが、よく見るとステープルで留め付けられていない、ちょっと信じがたい施工不良でした。
という事で、トイレの中だけ外壁残しのスケルトンとして作業を終えました。