万が一の際、客観的な証拠を残す、ドライブレコーダー。
安全運転の意識の高い方が多いのでしょう、装着している車も増えていますね。
先日、バイクに乗った大学生を追い回して死亡させたドライバーの乗っていた車に搭載されていたドライブレコーダーは、その過程が客観的に記録されていましたね。
自分の潔白も、悪意も証拠として記録してくれるドライブレコーダー。
街中に溢れている防犯カメラと同じで、監視されているという気もしないでもありません。
さて、そのドライブレコーダーですが、先日トラックで白岡にあるトナミ運輸のターミナルへ、弊社の事務所が留守で受け取れなかった、翌日に使う予定の荷物を引き取りに向かう途中の話です。
国道17号から菖蒲へ向かう道路との交差点で、目の前を走る軽自動車がふいにブレーキランプを点灯させました。
タイミング的には、ドキッとするイレギュラーなタイミング。
その時は、軽自動車の前を走る車も見えましたし、ガソリンスタンドの入口もあったので、そのせいだと思いました。
しかし、その後の道路は真っすぐで、軽自動車の前の車との間隔も十分にある状況で、再度軽自動車のブレーキランプが点灯して速度を落とし、制限速度40km/hのその道路を制限速度をやや下回る速度で走行し始め、軽自動車の前を走る車との車間距離は大きく開きました。
普段、私は確かに車間距離がやや狭いと、同乗する嫁様に指摘されることもありますから、あおられていると思われているのかなと思いましたが、一時停止や交差点などの減速する場所を除けば、それ以上車間距離を詰める事もしませんから、前の車が制限速度を下回ろうと、減速された直後は近づきますが、そのあとは一定の車間距離を保って走行します。
気にせずに走ってもらえるとありがたいのですが、気になるのでしょうね。
しかしながら、その後も2度、3度と、全走車はあるものの何も障害が無いだろうと見える状況でブレーキランプが点灯します。
ふと見れば、その軽自動車のリアガラスにはドライブレコーダーを搭載している事を表すステッカーが貼ってあります。
恐らく、前方だけでなく後方も録画するタイプが着いているのでしょう。
それで、あおり運転とは思っていない私に対して、あおり運転を止めろと言う警告を発しているのか、若しくは、何があっても制限速度を遵守する、アクセルとブレーキペダルのいずれかを常に踏んでいるタイプのどちらかかなと思っていました。
県央道と並走する道に差し掛かる手前で、軽自動車の前を走る車がいなくなった瞬間、突如、軽自動車は速度を上げて、時速50km/hで走る私を置いてけぼりにするくらいの速度で走っていきました。
どうやら、制限速度を順守するタイプではないようです。
そのまま走っていると、赤信号の次の交差点で停車する為に速度を落とした軽自動車の後ろに付きました。
とてもゆっくりと走っているので、私のトラックも軽自動車に接近していきました。
軽自動車と、その前に止まる車との距離10m位でしょうか、突如軽自動車がゆっくりとした速度でしたが急に止まり、私も瞬間的にブレーキを踏込み止まりました。
その距離15~20cmです。
明らかにぶつけさせようとする意図を感じました。
そういう事もあるんじゃないかと思って、走っていたのでぶつからずに済んだのですが、なぜ、そんな行動を相手のドライバーは起こしたのでしょうか。
そこにはきっと、ドライブレコーダーの存在があるんだと思うんです。
『すべてを記録しているぞ!』
『お前のあおり運転を記録しているぞ!』
『私は正義だ!こちらには証拠があるんだ!』
そんな心理が働いたのか。
若しくは、ドライブレコーダーを付けたばかりで、役に立つ瞬間を求めていたのかもしれません。
ドライブレコーダーを付ける人は、安全運転をしようとしている人ばかりでないのだなという印象を受けました。
しかしながら、ステッカーが貼ってあっただけで、そもそも本当にドライブレコーダーが装着されていたかどうかは、18時を過ぎ、街灯もない暗い道で見分けられなかったので、分かりません。
そのステッカーにまんまと私が騙され、こんな印象を勝手に抱いているだけなのかもしれません。
ドライブレコーダーが登場した直後は、取り付けたタクシーの事故率が下がって、危険運転(という表現はあまり好きではないですが)の抑制に効果があると言われましたが、冒頭のバイクの事件の様にドライブレコーダーの装着車は、必ずしも安全運転をする訳じゃないと思わないといけないですね。
心に余裕をもって、あらゆることに対応出来るように心がけよう。
もう少し車間距離にも余裕を持とう、と思った一件でした。