アプローチてすりです。
このお宅では、階段の袖壁(コンクリートブロック)に支柱を2本、タイルに1本という構成でした。
予想では、袖壁の穴の方が手間がかかると思っていましたが、タイル床の方に時間を取られました。
タイルは100角なので、1枚を剥がしホールソーで穴を開け、砕石と土を掘り出せば終わるはずが、玉石の下にコンクリートブロックのかなり大きなガラがあり、ホールソーで開けようにも固定されていないので穴が開かず、ハンマーでつついて割ろうとしても割れずという感じです。
最終的には、そのガラも含めて柱の固定に役立ってもらうという解釈で施工しました。
隣の柱も近いので問題にはならないだろうという事と、表層部のコンクリート土間部分はこういったタイル下地にしては十分な厚みがありましたので。
手すりの曲り部分が、段鼻でない為、傾斜部分と水平部分で床からの高さが違ってしまいますが、お客様に確認していただきながら施工しました。
このメーカーの手すりは、柱も笠木も長尺のパイプから切り出す為、無駄が少なく、こういった柱の長さが異なる場合も便利に使えます。
手前の手すりの端部にはエンドエルボを使いました。
これは、階段の始まりの段鼻よりも柱が奥に入ってしまう為、通常の柱と手すりを連結する部材(今回はタイル床に建っている柱の上部)を使うと手すりが遠くなってしまう為です。