先日お世話になった現場は、2階の寝室を1階に移動したいというご相談。
1階南西にある和室6畳と、押入、床の間をリフォームして、ベッドで就寝されたいとの事でした。
床天井、外壁側の壁(真壁)を撤去して、床は大引間+根太間にHGW16kを計135mm、天井はHGW16kを210mm、壁はHGW16kを105mm施工しました。
併せてその他の下屋部分の天井に施工されていた断熱材を直し、和室の天井に敷かれていた断熱材を利用して断熱補強と、間仕切、外壁の上部に天井裏から通気止めを施工しました。
サッシは一枚ガラスのアルミサッシで、ランマ一体型のものが付いていましたが、ランマ部分は断熱材を充填して壁としてしまいました。
掃出し部分はそのままで障子が付いています。
幸いなことに雨戸が断熱雨戸になっていたので、日没後これを閉じることで、多少の保温には役立ちそうです。
その結果、お客様からの反応はというと、『朝起きたら18度で、暖かいの』大変喜んでいただけました。
これからの季節、暖かいという事は幸せな事なのだなと感じました。
少々意外だったのは、サッシに手を入れていないのに、これ程までの性能を発揮したという事です、サッシは、9尺巾のものだったのですが。
寒いと言われたら、内窓を提案しようと考えていました。
障子と断熱雨戸の効果って、侮れません。
気になるのは、来年の夏ですね。
お客様には、『お日様を入れない事です』とお伝えしましたが、またまた幸いなことにこのお宅はほぼ真南を向いていまして、真夏の日射は直接室内に入らない事が分かっています。
中間期の日射のコントロールが鍵になりそうです。
それでも、高断熱仕様にしたこの寝室はエアコンの冷房も良く効きますから、日射の遮蔽とエアコンを必要に応じて使う事で、問題ないのかなと思っています。