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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

エアコンは換気をしない。

新型コロナウィルスの感染予防について、暑くなるこれからの季節、屋内のエアコンの効いた部屋で過ごす事は熱中症予防の観点から大切な事です。
しかし、それに対して心配を煽るような事をマスコミで言い出しました。

 『エアコンは換気をする事はなく、室内の空気を暖めたり、冷やしたりして循環しているだけだ。
エアコンを使っている室内で感染者が咳などをして、空気中にウィルスを放出するとウィルスはエアコンによって室内全体に広がってしまう。
そうすると空気感染も十分にあり得る。
1時間に2~3回は窓を開けて換気する必要がある』

という内容のものです。
また、
 『もしも、冷暖房に空気の循環を伴わないものを採用すれば、放出されたウィルスは広がらずに済む』

というのです。

 とても気持ちの悪い内容です。
色々な前提条件が欠落していて、極端な話をしているなと感じます。

 エアコンは確かに、室外機で集めた熱を、冷媒と呼ばれるガス(かつてはフロンガスを使っていましたが、オゾンホールの原因の為に、現在は代替フロンガスが使われています)に、受け渡し、室内機で冷媒から室内の空気に熱を受け渡す事で冷暖房を行いますので、室内外の空気の交換はしていません。

 室内でウィルスが、感染者から放出されるとエアコンに吸引され放出され室内に拡散されるというのも本当です。

 しかし、エアコンが動いていない状態で、感染者から放出されたウィルスが拡散しないかというとそれは有り得ないと言えます。

 なぜならば、建物には換気設備が備わっていますから、室内の空気は給気口から排気口(換気扇)に移動しています。
その空気に乗って室内をウィルスは移動します。

また、人の移動によって、室内の空気はかき回されるので、これでもウィルスは移動し拡散していきます。
人の体温や、様々な機械も熱を放出しますので、これによって上昇気流が発生します。
PC等の冷却ファンによっても室内の空気は攪拌されています。

 仮に、ウィルスが拡散しない状況であれば、それはホットスポットとなり他よりも濃度の高い場所となります。
いつまでもそこにホットスポットがあるという状況の方が、不安になります。
それに対するには、目に見えない以上、窓を開けて換気をするしかないでしょう。
初めにいった、エアコンを使っている状況と同様の対応を行う必要が発生してしまうのです。

 ホットスポットが存在する状況は、エアコンで攪拌された濃度が低い状態よりも、感染リスクは高くなるのでは?とも考えてしまいます。
空気感染の可能性は、もとより低い新型コロナウィルスなので、このエアコンについての報道は心配する必要はないと考えています。


 と、記事を公開せずに温めていたら、すっかり報道されなくなりましたね。
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プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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