2018年11月にWHOが、冬の室温は18度以上と強く勧告したのは、ご存知でしょうか。
すこし、かなり前の話ではあるので今更なのですが、18度未満の住宅では健康に影響があるという事が研究で分かっています。
あなたのお住いは、冬、何度ですか?
家の中で特に注意したい部屋は、トイレと脱衣所です。
これらの部屋は、1年を通して素肌を晒す場所ですから、特に健康に影響を与える場所になります。
寝室の朝の気温は、何度ですか?
冬の廊下、脱衣所の平均気温は12度という報告もあります。
リビングでも16度。
暖かい家に住むことは、健康でいられるという事なのです。
では、健康でいられる暖かい家にするにはどうすれば良いか。
それは、家中の至る所に暖房器具を置いて、24時間動かせば良いのです。
そうすることで、暖かい家が手に入ります。
とても簡単です。
しかし、この方法は、地球環境にも影響を与えてしまいます。
ここのところ毎年のように、西日本を襲う降雨による水害は海水温の上昇が原因と言われています。
エネルギーを消費すると、温室効果ガスである二酸化炭素を排出してしまう事に繋がり、地球温暖化が促進され、より大きな自然災害が発生する可能性があるのです。
と、スケールの大きな話をしましたが、近いところでは兎に角、暖房費が数倍からもしかしたら、数十倍に跳ね上がってしまうという、懐にやさしくない方法です。
もうひとつの方法は、住宅の断熱性能を高めてあげる事です。
室内の温度が保ちやすい住宅であれば、小さな暖房機で家全体を十分に温められます。
寝る時に暖房を止めても、冬の朝、寝室の気温が20度。
そういう住宅も出来ます。
建築費用は高くなりますが、月々の光熱費は驚くほど安くなります。
どんな家でも、外装のリフォーム、機器の更新等のメンテナンスも必要になってきます。
断熱性を高めた住宅は、メンテナンスの内、冷暖房機器の能力は小さくてよく、台数も少なくて済みますから、機器の更新コストが低くなるのです。
人のいるところを狙い撃ちするような高性能で20万円もするようなエアコンも必要ありません。
ベーシックな機能のエアコンで十分なのです。
安く手に入れて、高い維持費で健康でいられるかもしれない家に住むか。
高く手に入れて、安い維持費で健康でいられる家に住むか。
どちらを選びますか?