シロアリ対策で一番安心だろうと考えられる対策は、毒ではなく物理的に侵入を許さない対策になるのかもしれません。
ベタ基礎と立ち上がりのコンクリートを同時に打設してしまえば、打継面がなくなり格段に侵入される危険性が下がります。
また、カネカが採用しているステンレス製の金網は、シロアリの頭部よりも小さな網目で侵入を許しません。
物理的な対策は毒物を使わないので、住まわれるお客様にも安心です。
ベタ基礎と立ち上がりのコンクリートの打継面では、金属板を入れる方法もあります。
シロアリはかじれるものをかじって進み障害物に突き当たると、障害物に沿って横方向へ移動するそうです。
基礎の天端、土台の下部に金属板をいれネズミ返しの様に施工する方もいらっしゃいます。
立ち上がりと土間の隙間対策にはJOTOが販売している細かく砕いた硝子も良さそうです。
配管周りにも使えるようですが、他の施工中に荒らされてしまう事が懸念されます。。
しかしながら、物理的な対策は穴を完全に無くすことが難しいことが言えます。
例えば、つなぎ部分。
重ね合わせることになるでしょうが、ぴったりと重ねて十分な長さを重ねられれば問題ないでしょうが、現場ごとに様々な状況がある為に、完全に近づけようとすると関係者の意識の高さが重要になるかと思います。
固くならないコーキングのようなもので配管の貫通部分を塞ぐ方法もあるようです。
これは目から鱗な感じで、もしかしたら斬鉄剣に対するこんにゃくになりうるのかなと直観的に良さそうに感じています。
かじられるかもしれないけれども、進行は遅いのではないか。
コーキングであるならば、隙間に充填するのは容易で隙間を無くせ気密もとれる。
しかしながら、材料の入手は一般には出来ないようです。
こういったものは、だれでも使えるようにしてもらえると大変ありがたいのですが。
いろいろと考えてくると、どれか一つの対策で完全!というのはなかなかに難しいです。
結論としては、何種類かを組み合わせて施工することが、より安全に近づくということでしょう。
あとはやっぱり、定期的な点検で、簡単に点検が行えるようにする工夫ですね。