今年の梅雨はもう終わるのでしょうか。
台風3号がやってきて通り過ぎました。
さて、今年の夏は猛暑だとあちらこちらで言われています。
高断熱高気密住宅は、エアコン1台で十分に涼しいですよというのですが、本当でしょうか。
熱量計算書を前に考えてみました。
暖房器具の必要な能力は、熱量計算をして得た数値を掛け合わせて簡単に出てきます。
Q値1.5の150m2の建物、暖房をエアコンでするとして設定温度20℃だと、全体で4.9kW位。
冷房能力6畳相当、8畳相当の機械2台で、14畳相当の機械なら1台で賄える計算になります。
冷房の場合は、設定温度24℃で考えると、3.4kW。
6畳相当1.5台分、12畳相当の機械1台で間に合います。
一番床面積の多くなるLDKでも、単純に言えば床面積120m2までは一番小さい6畳相当の機械で賄えます。
ということで、この建物は一番広いLDKに、余裕をみて8畳相当の機械を1台設置して、あとは最小の機械を必要に応じて設置すれば足りる事になります。
弊社で手掛ける高断熱高気密住宅では、エアコンを小さく出来、台数を減らすことも出来ます。
最近のエアコンは、多機能化しており高価なものも多いですね。
6畳用でも3万~20万円を超える機械も売られています。
8畳用で4万~26万円。
10畳用になると、5万~33万円。
エアコンを何年使いますか?
エアコンの寿命はどのくらいでしょうか、機械ものは大抵10年程度と言われます。
これは住宅の寿命や、ローンの期間と比べても短く、買い替えを何回することになるでしょう。
小さなエアコンで、台数も減らせれば買い替えコストもそうですが、日々の光熱費をも少なくする事が出来ます。
高価なエアコンを購入するよりも、廉価版のエアコンにして余った費用を高断熱の費用に当ててあげれば、長い目で見れば住宅にかかる総コストは少なくなりそうですね。
また、こういった設備は今後も高効率化が進無でしょうから、次に買い替える時には嫌でも省エネ性能が上がり高熱費も下がる事になり、ますます総コストは低下していきます。
H25年基準の断熱性能から、弊社が手掛ける高断熱住宅のコスト差額は坪あたり2~3万円です。
エアコンのほかに、給湯設備、創電設備、蓄電設備も設備更新の度に効率が上がるはずです。
創電、蓄電設備は最初は設置せずに建物本体に予算を回し、将来、今よりも効率の良い設備を設置する事を検討しても良いかと思います。
注意:エアコンの能力計算では、一般的だろうと思われる設定温度で計算していますので、暖房期の高温設定や、冷房期の低温設定を前提とはしていません。
しかし、その場合でもその条件で計算することにより最適な能力を算定できますので、ご相談下さい。