玄関ホールが吹き抜けている建売の中古住宅を購入すると、その吹抜けに床を作って納戸等に活用したくなるみたいです。
一時期、建売住宅で玄関ホールの1坪(2畳、3.3m2)位の吹抜けが流行りました。
海外の邸宅の影響なのですかね、玄関入ると階段があって吹き抜けているという。
アメリカのTVドラマとか映画で良く見かける住宅ですね。
大きくなると、左右の壁にそれぞれ階段があって、とか。
いずれにしてもそういう住宅の吹抜けは、それなりの広さがあるのです。
1坪位の吹抜けは狭くて高さ方向が視界に納まりきれないので、あまり解放感は感じられず気づかれない事もあるかもしれません。
実際に生活をしてみると、冬の時期、玄関とそれに続く廊下の寒い事に愕然とする事でしょう。
中古の建売ですから、断熱性能は期待できません。
Q1.0住宅ならそういった心配はありませんけど。
逆に、吹抜けがあった方が上下階の温度差が少なくなりやすいのです。
最初に購入した方々は、それなりにこの吹抜けに憧れがあったりしますが、中古で購入した方々はそんな事はありません。
『吹抜けは無駄、部屋にしたい』
そう思う事も多いようで、相談されることがあります。
リビングなどの吹き抜けに床を作るという話になると、床を受ける梁を入れる事に悩まされます。
それなりの大きな断面の梁を入れなければなりませんし、場合によっては柱をどこかに建てなければならなくなります。
そうなると、床下からの補強も必要になったりするのです。
しかし、1坪位の吹抜け(柱芯~柱芯寸法が2000以下)であれば、梁を入れずに根太ですみます。
外周もぐるりと胴差と梁が回って言いますから、根太を受ける根太掛けもがっちりと留める事が出来るので、簡単に床を作る事が出来ます。
出入口の工事や、電気配線等、他に必要な工事が発生してきますが、とりあえず、床を作る事はそう難しくはないというお話でした。