以前、軒裏換気口の話を、恐らく軒裏換気口の話だったと思いますが、きっと脱線して違う話になっているかもしれませんが。
有孔板を使った小屋裏換気孔を、外装の再塗装の時に塗料で埋まってしまった物件を見つけましたので、画像を上げておきます。
この現場は、ケイカル板の有孔板ではなく合板の有孔板でした。
有孔板の軒天は↑こんな感じです。
新築の際の塗装でも、気を付けないと問題になりますが、塗替えの際には特に気を付けないとこの穴を塗料で塞いでしまう場合があります。
上の画像をよく見ると、穴が無いところがあったりします。
拡大してみます。
完全に埋まっている所もありますし、穴が小さくなっている所もあります。
2回、塗替えているそうです。
新耐震基準(昭和56年6月)前の建物で、40年以上経過した建物ですから塗替えが2回と言うのは少ないと言えなくもないですが。
合板の有孔板は、特に穴が小さいように思います。
ケイカル板の有孔板は、メーカーと生産時期によって穴の大きさや間隔が異なります。
と言う事は、小屋裏の換気量計算をする際に、有孔板の開口率が問題になってくるはずですね。
調べると
チヨダウーテ製は、3.07%
エヌビーエル製は、4.4%~7.8%
あくまでも3x6の大きさ一枚で、下地によって塞がれてしまう部分が無いものとしての開口率。
実際の施工状況によっては、変わってしまうものでしょう。
将来のメンテナンスで塞がる事も鑑みて、余裕を持って設計したいものです。
軒天換気に有孔板を使う(使われている)場合には、塗装に気を付けないといけないというお話でした。