先日、とある事情でとある方にお借りした『篩(ふるい)』。
結構、酷使しましたら張ってある金網に穴が開いてしまいましたので、金網を交換しようとしたら枠が割れてしまったので、金属部品以外を新調しました。
見本が無く、使った事もなくて作るとしたら、恐らくもっと板厚を厚く取り、木材も耐久性を考えると桧を使う事を考えるでしょうが、杉で作るのが正解だと今なら分かります。
杉は柔らかいですが、桧よりも軽く作る事が出来ます。
それでも流石に、貫材の14mm x 90mm程度のものではスカスカなので、もう少し目の詰まった物を探して加工しました。
作業に使う道具ですから、それも繰り返し繰り返しふるうものですから、軽い方が体の負担が軽減します。
持ち手の部分も同じ形に仕上げました。
手前の端っこが太くなっていて、軽く握っていれば手から抜けてしまわないようになっています。
握る部分の手前の小指側が僅かに細くなっているのは、手の形を意識してのことなのでしょう。
細かく見ると考えてあるなと感心しますが、良くある話として、作った当の本人はそんな意図が無かったりします。
あとからそれを見た人たちが、勝手に解釈する。
芸術作品とかそういったものにあるのじゃないでしょうか。
音楽にもあるかと思います。
そんな事もありますが、とりあえず今回は考えられていると信じて、なるほど、と思った次第です。