熱貫流率や熱伝導率のお話を書いてきましたが、結局のところ室内で大切なのは床・壁・天井の表面温度をいかに高く保つかという事だと、なんとなくわかっていただけましたでしょうか。
専門的な理屈を伝えようとした時に、難しい専門用語等を使うと難しくなってしまい、結局伝わらないという事はよくある事です。
どうにかして上手く伝えられないかと、簡単な言葉を探すのですが、私の理解もまだまだ浅く、こんな内容の記事を書こうとした時に、運転中など、どんなふうに説明すればよいかと考えますが、なかなか簡単で適当な言葉が見つかりません。
また、これを説明するにはこれを説明しなければと、ついつい細かな部分まで話をしてしまったりするのが良くないとは思うのですが、より正確な情報提供をと思うとそういった事態にハマってしまいます。
分からない人に分かる人が(特に専門的分野の)物事を説明すると、上手く理解してもらえない事が多いと聞きますし、実感しています。
というのは、分かる人はその分野の基本的な事は当たり前のことと思っていて、なおかつ相手も分かっているという前提で説明をしてしまいがちですから。
その結果、相手は基本的な部分も分かっていないのにその上の話など分かるはずもなく、結局なにも分からないとなります。
そういった、人に何かを説明する機会が公私共に増えてきて、最近なるほどなと思うのは、その分野の基本的な部分が分かっていない人に説明する人は、専門的な知識のない人の方が良いというのです。
つまりは、基本的な部分を分からない事を分かる人が説明した方が、分かってもらえるという事です。
経験者は語る、といった感じでしょうか。
人に物事を説明するには説明する側も、その物事に対して深い理解が必要であると同時に、説明を受ける側をも理解しないといけないなと思います。