JOTOから発売され、一気に浸透したネコ土台の
『キソパッキン』シリーズ。
現在は他メーカーからも同様のものが販売されています。
さて、このキソパッキン。
現在では施工性の良い『
キソパッキン ロング』という長さ910mmで全体的に換気できるようにスリットが開いているものが採用されています。
この利点は、基礎の上全部に並べればよいので置き忘れが起こりにくく、
防鼠材【ぼうそざい】という文字通りネズミの侵入を防ぐ網のような部材を付けなくて良いので、省施工になります。
弊社でも、キソパッキン ロング発売時、すぐに採用して現在に至りますが、プランによっては採用に注意が必要になります。
床下の換気の為には、必要有効換気開口面積という換気する穴の面積が、床面積によって決められています。
床面積が大きくなると、有効換気開口面積も大きく必要になってきますが、玄関脇に外壁に面して土間床のシュークローク等があると床下部分が減り、床下の換気が出来る部分が減ります。
また、脱衣室と浴室の床下を一体にしている場合は、この部分で基礎断熱となり、同様に換気できる部分が減る事もあり、キソパッキンロングだと必要な有効換気開口面積が不足するケースがあるのです。
この場合は、キソパッキン+防鼠材という組み合わせや、それでも不足する場合は他の方法を採用します。
基礎断熱にした場合は、床下換気は必要ないので、キソパッキンは使いません。