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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

住まいの将来。

あくまでも個人的な考えなんです。
漠然としています。
少し珍しいプランについてだと思ってください。

 先日、某SNSで知り合いの方と2階リビング、浴室プランの事で意見の交換を行いました。
私は少々大げさに『将来的に引っ越しが必要なプラン』と言いました。
2階への移動が出来なくなった時点で、その家で生活する事は難しくなりますから。

 2階リビングには外界の視線を感じづらいので、カーテンなどが必要なくなったり、採光をふんだんに取り入れたりとメリットも多いものです。
地方へ行くと眺望もよくなりますから、2階リビングもより魅力的になります。

 その一方で、必ず2階へ上がらないと生活が成り立たないとう問題も残ります。

 例えば、ぎっくり腰や足の骨折等で階段を上りづらくなったり、脳卒中の後遺症で麻痺がでてしまったりした際などの2階への移動が困難な場合の対応に苦慮します。

また、そうなった本人だけでなくその介護を行う家族にも負担はかかるのです。

 SNSでのプランは、1階が寝室で2階にリビング、浴室というものですから、動きづらくなった人は1階の寝室にいる事になりますし、SNSの相手も『障害者は1階寝室』と言っていましたからそうなります。

 食事、入浴は2階ですが、それは難しいので家族が2階から食事を運びまた、片付、入浴は絶望的ですから体をふく準備をして1階に下りてきます。
家族との団らんは取りづらくなり孤独を感じるかもしれません。


 解決策として『ホームエレベータ』があります。

 これがあれば、だれでも2階へ移動できますから問題解決です。

 しかし、今回の意見交換の前提は、あくまでも健常者が生活する住宅の2階リビングだったと思っています。

 例えば、建築主の年齢が35歳とすると、健康で歳を重ね加齢により体力が低下して階段の上り下りが難しくなるのが80歳位とします。

 そうすると、45年、ホームエレベータは別になくてもよい設備になるはずです。
その間に導入コストは勿論ですが、定期点検の費用が発生し、45年の間には故障もするでしょうし、全体の更新が必要なケースもあるでしょう。

 健常者(将来も健常者でいられると信じて疑わない方々)は、2階リビング、浴室でもホームエレベータは要らないというでしょう。

採用するにしてもそれは、万が一ケガなどで階段が登れなくなってしまった際の『保険』として設置する側面が大きいと思います。


 でも、そう考えるのって無駄な気がするんです。

 将来何があるか分からないのに、それに完璧に対応できるようにするというのは無理があります。

 2階リビングにしたいならしたら良いのです。

 私は別に反対はしていないのです。
リットを十分に享受して充実した日常を送り2階リビングの住宅に住みづらくなったのなら、その家はそういったプランを欲しがる方に住んでもらって、自分はその時点で都合の良い家に住み替えればそれでよいのです。

 最近の住宅は、以前の20年位で建て替えるような『スクラップ アンド ビルド』とは変わって長寿命化しているはずです。

 例えば、子育て世代向けの住宅とか、高齢者向けの住宅とか、特定の世代に向けたプランの住宅が増えていけば自然と住み替えていくというスタイルも出来上がっていくのかなと思います。


 昔から住宅は車で例えられることが多いです。
例えばお金の事。
本体価格だけでは乗れない(住めない)ところとか。
法的な縛りがあるところとか。
性能の面とか。 省エネ性能、安全性能等高性能化がすすみ、値段が高くなっていくところとか。

 最近は、車価格の上昇もあってか残価を保証したサブスクで車に乗るという方も増えているようです。
一時的に大金を払うのではなくて、毎月定額を支払い、一定期間経過したら乗り換えるか買い取るかを選択するという方法ですね。
場合によっても保険も、メンテナンスも含んだ契約が出来るようです。

 総支払は当然一括で購入するよりも高くなるでしょうが、気に入らなければ一定期間で乗り換えが出来るというのは魅力かもしれません。


 住宅も将来的には同じような形になるかもしれません。


一定のメンテナンスを続ける事で、住宅の価値を維持してあげれば、20年、30年経っても十分な価格で売る事も出来るはずです。

そんな時代になっていくと思います。

 そういった事をなんとなく思っていて、2階リビングのプランは『将来的に引っ越す必要があるプラン』と言ったのです。
 合わなくなったら住み替えればよいだろうという考えからです。


これからは、色々な意味(耐久性、性能、各世代が必要とするプラン等)で資産価値のある家を作り、維持していく事が大切。なんでしょうかね。どうでしょうか。
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これはどうなのだろうというお仕事。

ご依頼いただくお仕事の中で、他社施工の改修や相談というのがあります。
具体的な内容は書けない事も多いですが、なんとなく感じてください。

 ホームセンターのリフォーム窓口で洗面脱衣室のリフォーム工事。
洗面台を入替、床のクッションフロアシート貼替、壁紙貼替。

 施工時に浴室出入口付近の下地合板が腐朽していることが判明。
通常なら工事を止めるか、床下地まで手を入れるかを考えるのですが、そのままクッションフロアを張り込んでしまった案件の改修を行ったことがあります。
実に工事から1週間後。
 現場の職人に工事内容を変更する権限がないからこういう事になったのだろうと思います。
これについてはもう数年前の話なので、現在は何かしらの対策が取られていると思います。


 ほぼまるまるリフォームなのに、耐震補強も断熱改修の提案も改修も行わなかった案件。
担当者に耐震と断熱の事は、『見ておいてくれ』と伝えたそうですが、竣工後そのことを追求すると『聞いていない』と言われたそうです。
断熱材で言うと30年前位に当たり前に行われていたダメな施工でした。
築40年を超えた旧耐震の案件ですが、耐震補強と断熱改修の提案をしても良かったんじゃないかと思う工事内容でした。


 飛び込みの業者に修理を依頼したら、本来そこには使わない(使えない)材料で工事をされた案件。
目の当たりにして信じられなかったですね。2年持つかどうかですし、周辺に影響を与えそうな内容でした。
これについては、明らかにいい加減な仕事というかまともじゃありませんでした。
施工業者に連絡してみたいところですね。存在していないかもしれませんが。


 お医者や調剤薬局の様に、工務店はかかりつけにならないとやっぱりいけないなと思うのでした。

CO2の貯留。

国内で排出されたCO2を貯留するのって、本当に考えられていたのですね。


 一般家庭や走行中の自動車か排出されるCO2を回収するのは効率悪そうですが、工場や発電所であれば、それほど難しくなさそうです。


 CO2の貯留は深海という話を見かけたことがありますが、今回は地中貯留。
場所はマレーシアとのことです。


 実際に貯留できるようになるのはまだまだ先のようですが、協力する事の覚書が取り交わされたようです。


 貯留だけでなく、日本から越境しての輸送についても協議しなければなりません。



 回収しづらい場面では、排出量を減らす、排出場所を集約するという事が進んでいくでしょうか。

 回収しやすい所は、回収する設備の設置義務化ですね。

 石油ストーブなどではCO2回収装置が付加されて、集めたCO2は自治体の回収ステーションに出すなんて時代が来るのでしょうか。

 それとも、各家庭にCO2貯留タンクの設置が進むとか。

最近。

最近、ZOZOTAWNの創始者 前澤友作氏の名前を見聞きする事がありました。
 

 ひとつは営業の電話。 前澤氏のなんたらで工務店営業のあーたらに無料で登録できますみたいな内容。
 いきなりの営業電話で、有名人の名前と、無料とくるときな臭い事個の上ないのでお断りしました。
『無料ですけど』と言われるとさらに不信感が募ります。



 もう一つは、何かを検索していてたどり着いた読売新聞オンラインの特別記事とかいうページ。
前澤氏がテレビ番組でだれもが数カ月で億万長者になれる方法を公開したが、メガバンクに公開停止を直後に申し込まれたというもの。
 その方法を記者が実際に試して、元手5万円を1週間で55万円の利益を上げたとか。
仮想通貨の自動取引アプリの話なのだけど、ふふふ。
 そのページ自体が読売新聞オンラインの正式なページではないらしく、左上の読売新聞オンラインのロゴをクリックしてもエラー表示。

 よくある詐欺的な?

 そのページで紹介されているアプリ名称によく似たアプリが、検索を掛けると公式ページらしきものが引っかかるのですが、注意書きをよく見ると『最終的に金融投資で70%の方がお金を失います』とあります。
最終的な条件が良く分かりませんし、あやふやな表現で、もしかしたら一般的な表現なのかもしれませんが、どうやらだれでも億万長者にはなれそうにありません。



 と、時系列的にはこんな感じで前澤氏の名前に接したので、ついでに一つ目の方も検索してみました。
しばらく前の話なので、会社名は分からず、サービスの詳細も良く分からないのですが、『前澤友作 工務店』と検索をしてみました。
そうしたら、前澤ファンドというサイトに、前澤氏が融資をしている事業の一つがどうやらその営業電話の会社のようです。
住宅の建設から引き渡し後まで、施主と工務店をつなぐサービスのようです。

 会社名を忘れてしまっているので、この会社からの営業電話だったかは定かではないですが、前澤氏が関係しているそういった事業があることは確認できました。


 何が本当か、嘘なのか簡単には見分けられなくなってきていますので、注意しすぎるきらいはありますけど、気を付けないといけません。



 そういえば、Facebookでも、有名人(ビル・ゲイツ氏、孫正義氏等)がお勧めする金融商品とか新たな暗号資産の広告がたまに出てきますけど、ああいったものはFacebookでは掲載に当たり、審査とかないのですかね。
審査は別の内容で通して、実際に掲載するのは別の内容にしていたりするのでしょうか。
疑い深くないと引っかかりそうですww

カラフルな水素。

ヨーロッパにおいて自動車はEV100%にしよう!なんて事が推進されていますが、その方針に少し陰りが出てきたというような事を、何処かの記事で目にしました。

 車の環境への負荷を考える場合、走行時だけでなく、製造から廃棄までの環境負荷までを含めた考え方(LCA・・ライフサイクルアセスメント)で判断されていく時代に入っています。  

走行時のEVは『負荷0』ですが、使っている電気が何に由来するかで変わってきます。 現在走行しているEVが使っている電気の多くが、火力発電に由来すると言われていますから、この場合『負荷0』とは言えなくなってきます。

 日本では電力の多くを火力発電に依存していますから、日本でEV生産をすることはLCAの観点からみると、不利になってしまいます。


 電力事情の改善は、世界と戦えるかどうかに繋がるのです。


 EVは電気をためる為にバッテリーを使いますが、走行距離やハイパワーを実現しようとすると搭載するバッテリーは大きく重くなってしまいます。

搭載するバッテリーが40kWh級であれば、現在市販されている自動車の中ではPHEV(プラグインハイブリット・・充電できるハイブリット)と共に、低負荷ですが、80kWh級のバッテリーを搭載してしまうと、ハイブリットやFCEV(燃料電池)よりも負荷が大きくなります。


 という事は。

 EVは小型であれば良いですが、より長距離を走らせようとか、パワフルなモーターを使うとか、快適性を求めてボディが大きくなればなるほど環境負荷が増えていく事になるのです。


 そうなると、トラックなどの大型車のEV化はどうなかと。

大型車の場合、車重自体も大きいですし、積載量も大きく、走行距離も長い。


 当然、モーターも高出力になりますし、バッテリーもかなりの量を積まなければなりませんから、結果、ほぼバッテリーを運ぶための構成になってしまうようです。


 EVは普段の足として使うのが、とても地球にやさしいと思うのです。

高齢化・過疎化が進む地方で、昔あった50c.c.カーのような小さなEVが普及すれば良いのになと思います。


 で、期待したいのは『水素』です。


水素というと、数年前にトヨタがそれにまつわる特許を公開して話題になった、燃料電池車(FCEV)が思い浮かぶと思います。


 これは、走行時に水素を使って発電し、モーターを動かすというものです。

 EVのように何も出てこないわけではなく、水が生成されますが、エコな方式として注目されましたが、普及したかというと・・。


 しかし、現在トヨタは、水素エンジンを搭載した車両(ヤリス)でレースに参戦しています。

今度は水素で発電してモーターを動かすのではなくて、水素を直接燃やしてエンジンを回す、ガソリンを水素に置き換えたエンジンの開発を行っているのです。


 今年初めまでは、圧縮した水素(気体)をタンクに納めて利用している為、後部座席のスペースはすべてタンクで占領されてしまっている上、走行距離は短いというのが難点でしたが、今年は水素を液体化したものを搭載する事で、タンク容量を小型化して、3月にレースに参戦しました。

液体化に伴い航続距離が延びるのと、車内スペースが増えました。


 結果は、燃料系統のトラブルに見舞われてしまったのですが、次の5月のレースでは問題を解消して完走してくれるでしょう。

 因みに、気体の水素の場合、大型のトレーラー3台分を持ち込んでいたそうです。


 水素エンジンのデメリットは、
『安全面』ですね。
水素は燃焼しやすいですから、怖い感じがしますよね。
実際は拡散スピードも速いので、そんなことないと言いますけど、やっぱり不安です。
液体水素を搭載する技術の研究は始まったばかりですから、今後に期待です。
また、水素が液化する温度は、マイナス267度とほぼ絶対零度。
魔法瓶の技術で対応済と言っていますが、温度を維持するにもエネルギーは必要ですよね。

その一方でメリットは、

 車両の生産段階で大きなバッテリーを必要としないので、バッテリーの生産と廃棄にかかるエネルギーが不要。
大きなバッテリーが要らないので車重が軽くなり、燃費が良くなる。
エンジンの生産技術は現在のガソリンエンジンの技術を流用できる部分が多い。
燃料の補充が短時間で済むと期待できる。

 と、LCAの観点からも普段の使い勝手もEVよりも改善される部分がありそうです。



 水素を使うというのは、目新しい事ではなく産業界では以前から利用されています。

製鉄所では所内で水素を生産して、製鉄に利用していると聞きます。



 そんな水素ですが、色があるんですよ、知っていましたか?


 水素自体に色はついていないのですが、その生産方法(環境負荷)によって水素を色分けして呼んでいるのです。



①グレー水素

 従来から使われている生産方法で作られた水素。
石炭や天然ガスなどの化石燃料を使って生産され、CO2を大量に大気中に放出します。


②ブルー水素
 グレー水素同様の生産方法ですが、発生したCO2を回収して貯留したり、他で利用する事で環境負荷を減らした水素。


③グリーン水素
 中学生の頃に実験でもやりました、電気分解で製造された水素。
とても大量の電力を使いますが、その電力は再生可能エネルギーを利用する事でCO2を発生しない、再エネ由来のクリーンな水素。


 この次に来るのが、現在研究中の『ターコイズ水素』です。

ターコイズ色って、緑がかった青ですね。

生産方法が、グリーンの様にクリーンではないけども、ブルーよりもクリーンという事なのでしょうか。


④ターコイズ水素
 天然ガスやバイオガスに多く含まれるメタンガスを加熱し、固体炭素と共に取り出した水素。
グリーン水素よりも少ないエネルギーで水素を製造でき、固体炭素も別の用途に利用できる方法で、世界各国で実用化に向けて競争が激化しているみたいです。

 この方法、「反応場分離水素製造システム」と言って、温室効果ガスであるメタンガスとCO2を、水素と一酸化炭素(CO)に分解させるという、なんか、地球にとっても優しそうな雰囲気のある方法です。
 固体の炭素を取り出すのですから、更にCOを、炭素(C)と酸素(O2)に分けることが出来るのでしょう。


 温室効果ガスを使用して作られるターコイズ水素をいっぱい使えば、それだけ地球の温暖化の進行を遅くすることが出来そうです、というのは安易すぎるのでしょうか。


 違いますね。
エネルギーは大切にですね。
必要最低限であることが前提という事は、忘れないようにしないと。



 ターコイズ水素の製造に必要なCO2は・・。
あ、ブルー水素ではCO2が発生してしまうのだから、このC02を使ってターコイズ水素を製造すれば、化石燃料を使用してもCO2の発生をかなり減らせますね、たぶん。

 また、メタンガスを天然ガスでなくて違うものから調達できれば、より環境にやさしくなりますよね。
牛のゲップとか、ふん尿とかから出来るバイオガスを利用するとか。


 なんとなくつながっていくような雰囲気はありますが、実用的かどうかは私には分かりません。
小規模であればうまく回るかもしれませんが、設備の小型化が可能かどうか。
小規模で安価に対応できる部分までは小規模で行い、回収して大きな設備で一括処理というのもあるのかもしれません。

 調べていくとわくわくしますよね。
環境の為にいろいろな方法が開発されて、試されていて。
将来が楽しみです。

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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