消防法上での換気フードの取り扱いの事を書くきっかけとなった現場、無事に終わりました。
なんだかんだと、時間がかかってしまってお客様にはご不便をおかけしてしまいました。
換気フードは『平型レンジフード』という最近では、新規採用される機会はないだろうタイプの換気扇を採用しました。
というか、プロペラタイプを除くとこれしか設置する事は出来ません。
こんなタイプです。
さて、設置する条件を確認しますと、
①天井吊下げ
②排気孔は側面の内寸300mm角。
③側面とのクリアランスは出来るだけ0。
標準で排気は丸ダクトで上方から行われます。
が、大抵の平型レンジフードは、後方及び側方からの排気にも対応していますので、今回は向かって右方向に排気します。
かつて平型レンジフードでは、丸ダクトではなくの横長の長方形ダクトの製品があるので、これに対応するためのアダプタがオプションで用意されています。
このアダプタは、位置調整が出来るのと、機器外へのはみ出しが少ないのでこれを採用する事としました。
平型レンジフードの交換は、2回目ですが1回目は後方排気の角ダクトでしたので、棚下取付でしたがスムーズでした。
今回は、棚下取付の側方排気。
アダプタを取り付けると側方に出っ張りが発生しますが、棚下の場合、棚に取り付けたレールに本体側のレールを引っ掛けます。
手前から奥へスライドさせて取り付けますから、側方に出っ張りがあると取り付けられないのです。
しかし、どうにかしなければなりません。
図面を見ながら、何度もシュミレーションをしましたが、本体側のレールがどこにつくのかは施工説明書も図面にも特に明記されていないため、実物を見ないと分かりません。
そんな訳でドキドキしながら、当日を迎えるわけです。
そして、やはりアダプタを取り付けたままでは設置できないことが確認できた訳です。
レールも片側だけ後から付けられるかという事も考えましたが、それも出来そうにありません。
結果、アダプタを先に壁に取り付けて換気扇を設置して接続するという方法をとり、無事に設置できました。
最近の製品の施工説明書は、比較的分かりやすく出来てますが、この平型レンジフード、特にオプションパーツの説明書は優しくないですし、本体側の説明書はオプションパーツの連携の部分は不親切です。
いくつか開いているレールの穴のどこで固定するのかの表記もなく、間違えて下穴をあけてしまいましたし。
それでも、角型ダクトのアダプターはイレギュラーにも対応できる出来になっていて良い製品だと思いました。
平型レンジフードも交換も、余裕で対応できますよ!という事で。