大型の新築・既存住宅の省エネキャンペーンが、始まっています。
今回の内容は、
①子育て世代・若年世代の新築住宅取得に100万円。
②窓等の断熱リフォーム工事と合わせてバリアフリー等のリフォーム工事に対して200万円。
③エネファームや、エコキュート等の高効率給湯器の導入に15万円。
の3本立て。
今までは、同様の補助金を各省庁がそれぞれバラバラに行っていましたが、今回は窓口が1つに統合されたの手続きが簡単になりました。
あるリフォーム工事はこっちでは対象じゃないけど、こっちは対象になるよって事が分かりやすくなりました。
例えば、給湯器。
③の補助金では、潜熱回収型のエコジョーズやエコフィールは対象になっていませんが、実は①の補助金の対象にはなっているのです。
①は子育て世代・若年世代の新築取得に目が行きがちですが、リフォーム工事となるとそれ以外の所有者の住宅も対象になります。
また、①は特定の省エネ工事を行う事が要件になりますが、省エネ設備の導入はその要件に当てはまりますので、他に工事をおこなくても給湯器の交換だけで一つ目の条件は満たすのですが、もう一つ、補助金の額が5万円以上にならなければならないという条件がありますので、他の工事も合わせて行う必要があります。
内窓の設置で言えば、おトイレの高さ30cm程度の引違いの窓(省エネ基準)2カ所で条件を満たします。
他には、手すりを取り付け(¥5,000-)、廊下と居室の間に段差がある場合に段差解消スロープを取り付け(¥6,000-)と上記の窓1か所で条件を満たすことが出来ます。
そこまで考えていると、必要な工事なのか、補助金をもらうための工事なのか分からなくなってきますね。
今回は、②の補助金を受けてすべての窓の内窓設置、①の補助金の受けて玄関ドアと床壁天井のZEHレベルの断熱改修でしょうか。
これで最大230万円(一般世帯)の補助金が受けられます。
床壁天井の断熱改修にもっと補助金が出れば良いですけどね。
しかし、高断熱化には高気密化も必要になってきますし、気密止めの施工も必須です。
その辺りを知らない業者が単純に断熱材を入れただけ(今は流石にないでしょうが、昔は天井の上に梱包を解かない断熱材を載せてあるだけというのを、大手ハウスメーカー製の住宅で見たことがあります)の施工をしてしまったら、断熱効果は少ないし、躯体内部で結露して腐朽、シロアリ被害にまでつながるかもしれませんから怖いですね。