新築工事のプランニングに勤しんでいます。
平屋。
2階建て。
来ないときには来ないですが、来るときにはまとまってやってくるものですね。
お客様のご要望を聞いて、色々勘案しながらプランを考えていきます。
今、新築を手に入れようとする方の多くは、寒い住まいのお住いの方なので、打ち合わせをさせていただくと、どうしても寒い家基準のプランニングになるのですよね。
現在の住まい方をベースに考える為に、一般的には使いづらいのではないかとか思いつつ、なんとか方向を修正しています。
また、夢も膨らみますから目いっぱいに詰め込んだ内容になっていますが、敷地の都合も、法的な制限も、ご予算の都合もありますので、多少残酷ながらも膨らみをすぼめさせていただきながら、様々なアプローチで提案しています。
私がおかしいなと思う住まい方(習慣)の例を、我が家の場合で言いますと、歯磨きです。
みなさんは歯磨きをどこでしていますか?
私は、トイレの前にある洗面台で行います。
廊下の片隅にあるので、冬は寒くて水しか出ませんが、そこで磨きます。
一方で妻や子達は、台所で磨きます。
これが、あまり私は好きではないのですが、おそらく子達が家を出て一人暮らしを始めたりすると、台所で当たり前のように歯を磨くのだろうなと思います。
一人暮らしでワンルームで、トイレ・洗面・浴室が一つにまとまったユニットバスだと気が滅入るから台所でという事もあるでしょう。
芸人が若手のころ、バストイレ無しの安アパートで、流しのシンクに水を張って水浴びをしたとかそういう状況では、歯磨きは台所で致し方無いですが、我が家の場合は洗面台はあるのですが、台所です。
このまま成長して、家庭を築いても台所で歯磨き。
新しい家を建てる時に歯磨きは台所だから、洗面台は要らないとか言わないかなとか。
そんなことを思います。
洗面所(脱衣所)には、家族の人数分のバスタオルを掛けられるようにしたいとか、下着は洗面所に置いて置くとか、洗濯機は洗面所には置かずに別のところにとか。
と、考えてみると水廻りで生活習慣の違いを感じる場合が多いです。
台所はそんなに突飛なことは少ないのです。
テレビや住宅雑誌の影響もありますし、言われても想定内であることがよくあります。
使う家電製品の種類に気を付ける位でしょうか。
ちょっと前だと低温調理器がはやりましたし、最近は電気圧力鍋が、様々な料理がつくれると話題になっているようですし。
巣ごもり需要で冷凍庫が売れていたりと、多くの家電がキッチンとその周辺に必要になっています。
この頃は、キッチンと洗面所を広めに取ることが多くなりました。
洗面所は1坪っていうのが、長らく定番で、建売住宅等では当たり前のようになっていますが、1坪の中で脱衣したり、洗濯したり、身だしなみを整えたりというのは実際のところ窮屈だったりします。
1坪の中には大抵の場合、洗面化粧台と洗濯機が入っていますから、着替えやタオルを入れておく家具を置くスペースも少ないですし、洗剤や漂白剤、整髪料、ドライヤー等、キッチン同様に多くの物が納まっている部屋なので、せめて1.5坪は欲しいところです。
場合によっては、家事室の機能を付加して洗濯物を畳む為の台を置いたり、ちょっとした裁縫を行ったりアイロンをかけたり出来ると、他の部屋が散らからなくて済むかもしれません。
今の季節に思う事は、物干し場の設定ですね。
花粉症の方にとってみれば、外に洗濯物は干したくないという方もいらっしゃいますし、梅雨の時期の外に干せない場合の、部屋干しスペースの確保。
リビングに干すのが、比較的よく乾くのですが、来客の時などでは困ります。
そこで、ベランダやデッキに繋がる廊下を広くとって天井に収納できる物干竿を取り付けてそこに干すという事を計画したりします。
外に続いているので、採光も取れますし。
そんなことを考えていると、どんどんと大きくなってしまうのですけどね。
削るのは、リビングとか、個室にしたりします。
造作家具や収納の工夫ですっきりと生活できれば、広さを抑えても十分だったりします。
他の部屋とのつながりなどの工夫で広く見せたりと。
そんなことをやっています。