リビング階段で、玄関が吹き抜けている中古の建売住宅。
住宅取得者のかつての憧れだった玄関の吹抜けとリビング階段。
断熱性能を本気で考えていない頃の物だけど、50mm程度の外断熱が高断熱だと言われていいた頃の物かもしれない。
省エネ基準をぎりぎりクリアしているから『省エネ住宅』と言っていたかも。
高断熱だからリビング階段でも寒くない!
そんな事を平気で言っていた時代ですね。
お風呂とトイレはリビングから玄関に繋がる短い廊下に面しているので、今年の冬はとても寒い。
『露天風呂へ行くようだ』
そういう訳で、玄関戸廊下の間の開口部をドアを付けて塞ぎ、内風呂にする工事を行いました。
現在の壁の仕上げはビニルクロスで、開口部分と新規部分を面一で仕上げるのも良いのですが、そうすると壁全体の仕上げ直しも考えなければなりません。
今回は、壁の下地材を通常の在来木造で使われる105mm(3寸5分)ではなくて、65mmを採用してトータルの壁厚を、90mmで仕上げる事にしました。
そうする事で余計な見切を入れずに、現在の壁紙を仕上げ直すことなく納める事にしました。
開口部は芯々で4尺5寸あるので、既製品の片開きドアでは最大幅の物が入りますし、親子ドアも採用できますが、今回は片開きドアを選択し、ドアの上部にはめ殺しでランマを、枠無しの壁紙巻込みで作りました。
普段作らない、可愛らしい雰囲気に仕上がりました。
リビング階段も寒いんですよね。
しかも、階段室の壁に縦長の開口が2カ所開いていて、階段の上り口を塞いでも、その開口があるからやっぱり寒い。
最初はそこには何もありませんでしたが、次にお伺いした時にはカーテンが上り口と二つの開口部に下がっていました。
正直、見た目はあまりよくありません。
と言う事で、この2つの開口に樹脂板ガラスを入れる事となりました。
そうすれば、階段の上り口だけならリビングからは、見えづらいので来客目線で言えば、見た目は気になりません。
アパートやマンションから越してくると、木造住宅って寒いという話は良く聴きます。
同じ木造のアパートは、界壁や界床で区画されて気密が良く、漏気が少ないからでしょう。
周囲の住戸でも冷暖房していますから、囲まれている住戸は更に快適だったりします。
Q-1.0住宅が良いなって思います。