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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

シロアリ駆除の宣伝。

普段聴いているラジオ番組はというと、AMのニッポン放送です。
ラジオ放送でもテレビショッピング同様、ラジオショッピングというものがありまして、お得なんだろうなというような商品を扱っています。
その中には、トイレリフォームやシロアリ駆除という商品も出てきます。

 今日のラジオショッピングは、そのシロアリ駆除でした。
商品紹介の文章に違和感がありましたので、書いてみます。

 すべてそのままの文章では覚えていませんが、こんな内容です。

『5月から6月はシロアリは移動の季節。移動先のおうちでここと決めたら、奴らは食いつきますからね。』

 5月から6月が移動の季節というのは、まぁ、あってます。
少し前に都内でミツバチが街灯の旗等に密集していたニュースがありました。
あれは『分巣【ぶんそう】』と言いまして、新しい女王蜂が誕生すると・・・確か古い女王蜂が巣を出て移動するんだったと思います。
あれに近いのですが、シロアリは巣の許容量を超すと羽根を持つものが出てきて、他へ出ていきます。
この現象は必ず、5月初め頃の妙に蒸し暑い日に発生して羽根蟻が塊となっているので分かりやすいのです。

 シロアリの羽根蟻が飛び立ち(飛ぶのは上手くないですが)他の地に達し、皆が皆そこに巣を作れるかというと、違います。
詳しい数字は忘れましたが、発生したシロアリの2%だったか、0.2%だったかとその位のものです。

 更に言うと、巣を作ったシロアリがすべて家を餌とするかというと、そうでもありません。

 シロアリは『森の掃除屋』といわれ、他の生物では分解できない枯れ木等の植物の死骸を分解して土に変えるという、大切な役割を担っています。
森に達するものもいるし、庭の植え込みに巣を作るものもいるでしょう。
必ず家に到達する訳ではないですし、家だけを食べる訳でもありません。

 つまりは、新規に羽根蟻によって被害にあうという確率はとても低いのですが、ラジオショッピングの紹介では恐ろしい羽根蟻集団がやってきて、我が家を食い尽くすみたいな印象を受けかねないなと感じます。
誇張し過ぎと思います。

*ここでは、ヤマトシロアリについて話しています。

 シロアリはあちこちにいます。
あなたの住まいの下にも、当たり前のように生息していてもおかしくないのです。

 生息しているのに被害にあっていないのは、今はあなたの大切な住まいの存在に気が付いていないだけなのでしょう。

 シロアリがあなたの大切な住まいに気付くのは、雨漏りや水漏れで木材が腐り、シロアリを引き付ける臭いを発生し始めると、臭いに誘われてふらふらとやってきます。
この臭いに誘われて被害にあうというケースの方が、多いのじゃないかなと。

 木材が腐らないように、常に木材が乾燥状態を維持する事で、被害を防ぐことが出来ます。

 とは言っても、古い建物で湿地帯の埋め立て地や、周囲が田んぼ、床下は土が露出しているという場合は、難しいと言わざる負えません。
こういった建物で床下換気が上手くいっていないと、床下の多量の湿気で木材が湿った状態となり、場合によっては腐りはじめているかもしれません。
あちこちの木製の床束や、基礎にシロアリの通り道となるトンネル状の蟻道【ぎどう】を見つける事が出来ます。

 この場合の対策は、床束を交換して鋼製床束にして侵入し易い経路を減らす事。
 出来れば、効率的な床下換気を実現する(床下換気扇は、気密の低い建物だと床下全体の換気が行える訳ではないのでお勧めしませんし、床下調湿材も無限に湿気を吸収する訳ではありませんので考えもの)事です。
 予防策としてホウ酸塩を木部に塗布します。
ホウ酸塩は人体には無害ですが、シロアリが体内に取り込むと死んでしまいます。

 また、よく建物にくっつけて物を積んでいたり、植え込みを作ってしまうと建物と物の隙間を伝ったり、土台などの木材に地面が近づき被害にあう事があります。
建物に物をくっつけて置く、特に木材を置く事は止めましょう。

以前に書いた、シロアリ対策考。1
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年度末のキッチンリフォーム。

 年度末に急に決まったキッチンリフォーム。
着工日はキッチンの納期によって決まりました。

 今回もクリナップのラクエラ、I型2550です。
もともとはこちら側の巾いっぱい、3mを超える間口の流し台が設置されていました。
しかし、冷蔵庫の居場所が無く、掃出し窓を半分塞ぐ形で置かれて使っていましたし、3mを超える流し台は必要ないでしょう。
出窓が一部使えなくなりますが流し台の巾を2550か、2700にして冷蔵庫を置く場所を作りませんかと提案させていただきました。

 扉色は『カフェタイルローズ』です。
壁に貼ったアイカのセラールも、同系色とし、室内の壁紙はホワイトにして廻り縁も白いものを採用しました。
清潔な感じで、プリンセスな感じだなと思います。

 セラールは、今回も出窓内まで貼りこみました。
造作で窓の木部が見えていると、新しくなった感じが半減なので清掃性も良いことから、貼ってしまう事が多いです。

 換気扇と吊戸棚の下端がずれているのは、排気効率を考えての事です。
下端を揃えても良かったのですが、ワークトップ上端から吊戸棚下端で約1mとなり、少々離れ過ぎかなという感じですので、少し下げました。
消防関連では、80cm以上離すという規定だけなので問題はないのですが、将来、IHクッキングヒーターを採用するなんて事になると、上昇気流がガスに比べて弱く、1mは離れ過ぎなので。

 吊戸棚は天井直付けで施工したので、換気扇の上にだけ隙間が出来ます。
扉色の天井フィラーではおかしいかなと思い、換気扇本体に近い色で幕板を処理しました。
違和感なく出来たと思います。

 冷蔵庫の上に吊戸棚を付けるか付けないかというのは、いつも悩むところです。
冷蔵庫の奥行きが大きいので、通常の吊戸を付けても、細かいものを入れて使う事は出来ないと思っています。
冷蔵庫の上用の吊戸棚もあると思いますが、これは吊戸棚自体の奥行きがあり過ぎて、押入の天袋の様に取出しづらい収納で、使われることはないだろうなと思っています。
見た目、少し気になりますが、将来的には2mを超える冷蔵庫が普及するという事にしておいてはいかがでしょうか。
若しくは、冷蔵庫の上は、吊戸棚と壁に突っ張らせて飾り棚を付けるとか、冷蔵庫の上を工夫して大きめの物を乗せるという事で。対応していただきたいと思います。

 弊社はシステムキッチンを、メーカーの責任施工前提の商品でない場合は、弊社で組み立てます。
そうする事で、周りとの取り合い部分の処理が緻密に一体的に、綺麗に出来るのが自慢です。

アプローチの手すり。③


 アプローチてすりです。
このお宅では、階段の袖壁(コンクリートブロック)に支柱を2本、タイルに1本という構成でした。
 予想では、袖壁の穴の方が手間がかかると思っていましたが、タイル床の方に時間を取られました。
タイルは100角なので、1枚を剥がしホールソーで穴を開け、砕石と土を掘り出せば終わるはずが、玉石の下にコンクリートブロックのかなり大きなガラがあり、ホールソーで開けようにも固定されていないので穴が開かず、ハンマーでつついて割ろうとしても割れずという感じです。
最終的には、そのガラも含めて柱の固定に役立ってもらうという解釈で施工しました。
隣の柱も近いので問題にはならないだろうという事と、表層部のコンクリート土間部分はこういったタイル下地にしては十分な厚みがありましたので。

 手すりの曲り部分が、段鼻でない為、傾斜部分と水平部分で床からの高さが違ってしまいますが、お客様に確認していただきながら施工しました。
 
 このメーカーの手すりは、柱も笠木も長尺のパイプから切り出す為、無駄が少なく、こういった柱の長さが異なる場合も便利に使えます。

 手前の手すりの端部にはエンドエルボを使いました。
これは、階段の始まりの段鼻よりも柱が奥に入ってしまう為、通常の柱と手すりを連結する部材(今回はタイル床に建っている柱の上部)を使うと手すりが遠くなってしまう為です。

【日記】トイレを高断熱化するリフォーム。8日目。

8日目の今日は、便器の取付となります。
着工から、8日目にしてやっとおトイレを使える状態になります。

 木工事はおやすみです。



 採用した便器は、LIXIL アメージュZ便器 + KB
手洗器は、同じくLIXIL コフレルワイド

 良い感じです。

 シャワートイレをシート型にするのは、故障した時に最小限(この場合は、シャワートイレ。つまり便座部分)の交換で済むからです。
シャワートイレ一体型はお掃除など、日ごろのお手入れが楽で清潔に保ちやすい反面、機械部分がタンクと一体化してしまっているので、故障した場合に修理対応になります。
それでも交換部品が手に入る場合は良いですが、故障するのは大抵、設置から時間が経過していますから、交換部品が手に入らずに、便器を含めて全部を交換なんて事もあると思われます。
 LIXILでは【100年便器】と謳っているのに、100年を待たずに交換しなければならないケースも出てくる筈です。
 そういった事を考えて、設置コストも将来の修理・交換コストも安価に住むだろうシートタイプのシャワートイレをお薦めしています。

 なにせ、ホームセンターのプライベートブランドの物などお安く手に入る商品も出ていますし、交換するのは割と簡単に出来ますので。

【日記】トイレを高断熱化するリフォーム。7日目。

7日目です。

 再びの雨です。

 今日は、壁を仕上げて枠を取り付けていきます。
枠は、先に入れる事も多いのですが思うところあり、後付けとしました。

 サッシと木部の取り合いは、気密テープで気密処理を行っておきます。
壁は天井と同じ、桧の羽目板を施工していきます。

 入隅はどうしようかなと思いながら、突き付けで仕上げていきました。
一枚一枚削り付けるので、時間ばかりが過ぎていきます。

 入隅の羽目板の目地から、なにもしないと隙間風が入ってきますが気密処理をしているのでそういった事はありません。


 7日目は、壁を張上げ、枠を取り付けて終了です。

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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