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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

アプローチの手すり。②


 外部の手すりの2つ目は、柱と笠木を使って設置したタイプです。

 加齢とともに足の力がなくなり、階段の上り下りが辛くなったことと、玄関から外に出る時に階段の奥行きが少なく、なんとなく怖さを感じるという事で、手すりを設置する事となりました。

 玄関のアプローチには玄昌石仕上げの階段がありますが、柱を建てるには幅が狭すぎるので階段下の土間から柱を立ち上げました。

 コンクリート土間にホルソーで穴を開けて埋込深さ200mmを確保します。
階段下の部分は柱の長さが、メーカー指定長さを越えてしまいますので、階段の側面にブラケットを取り付けて、曲がらないように補強しています。


 今回穴あけに使用した道具です。
ロータリーハンマードリルと、金熊のWらせん堀りというディガーです。
らせん羽根が2枚、たて切刃が2枚あり、φ75mmで開けたコンクリートの穴はぎっちぎちですが、そこさえ超えればは快適に穴掘りが出来ます。
側壁が崩れずにきれいな穴が開くので、とても重宝する道具です。
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アプローチの手すり。①


 手すりの施工も承ります。
屋内だけでなく、屋外の手すりも取付いたします。
介護保険の住宅改修も対応致します。

 さて、今回の手すりは外壁に取り付けるタイプです。
既存の外壁は、モルタル壁の上に『さいでりあ』が施工されています。
『さいでりあ』というと、かつてぽっちゃりとした作曲家を起用したCMで『ぱっとさいでりあ~』と耳に残るCMソングで有名になりました。
この外壁材、金属サイディングで裏に外壁材では厚い20mm厚位のウレタンを貼付けて、表面の仕上げは車と同様に焼付塗装で、お客様の記憶では『塗替え不要』と言われたそうです。
まぁ、その『塗替え不要』の真偽は置いておくこととします。

 材料としては悪いものではないのですが、その強引な販売手法が問題となって姿を見なくなってしまいましたが、未だ販売は継続しているようです。
少なくとも数年前に、リフォームをした時にはありました。
また、外壁材の断熱材が、室内環境の改善に大きな影響はない事は分かっていますから、外壁材の厚さを誇っても金属サイディングの場合、魅力はありません。

 さて通常の外部の手すりは、土間(床)から柱を建ててそこに手すり(笠木)を取り付けますが、今回の現場では、

 ・駐車スペースの為階段からはみ出せない。
 ・階段の幅が狭く柱を建てるのは避けたい。

という理由から、壁付けになりました。

 『さいでりあ』は金属サイディングでして、見た目は20mmを越える厚みがありますが、手すりを支える事は出来ず、手すりを支える場合は存在しないものとして考えて取り付けます。
外断熱の断熱材と同じですね。
 そこで、さいでりあの中に下地を作り、潰れないようにして手すりを取り付けました。

 使用した手すりは、ステンレスパイプに樹脂材をかぶせてあり、直射日光を浴びても金属に比べ熱くなりづらいのと、滑りにくい素材です。
以前はLIXILやTOTOの手すりを採用していましたが、今は汎用性の高いこのメーカーの手すりを採用しています。

ミニ四駆コース。


 ミニ四駆のコースを作りました。

 と、言ってもコースを置くスペースを作りました。

 ミニ四駆。
子供の頃、と言っても私よりも下の世代が第一世代になるのでしょうね、コロコロコミックに連載されて、大ブームになった・・と思います。

 そのコースが、隣町のラジコン屋さんにありまして、定期的に大会を開催しています。
以前のコースのスペースは、店主がご自分で制作したそうで、乗ってみるとあちこちでふわふわしています。
小さな模型のレースで、多少の上下でコースアウトなんて事も起こりうるので、今回改修という事になりました。

 マンションなどで使われているフリーフロアという方法で、施工しました。
製材を使用すると、反りが出たりしてしまい、以前と同じになってしまうで、この方法を採用しました。
高さを抑えられるというのも、理由の一つです。

 万協フロアのWPBタイプ(補強型)を採用し、パーチも25mm厚としました。
このタイプは、沈み込みが少ないのが特徴です。
これで、快適なミニ四駆ライフが実現できます。


 飛び出し防止には、カラーフロア(以前の材料を流用)し、上端には配管カバーを取付てクッションとしています。
コースレイアウトが出来たら、写真をアップしようと思います。

外装塗料の耐候性。

お請けするリフォーム工事で、外装リフォームも多くあります。

 外壁の塗替えで、良く効かれる塗料の種類です。

 まずは、配合されている樹脂の種類で、耐久性の低い物から、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂となります(現在、アクリル樹脂とウレタン樹脂は余り使われない)。
以前はウレタン樹脂が、コストパフォーマンスが良かった為多く採用しましたが、現在ではその座はシリコン樹脂になっています。
 フッ素樹脂は、価格が高くなりますが、シリコン樹脂より長い期間、塗膜を維持してくれます。

 次に、塗料を何で薄めるかという事で、水か、シンナーかで変わります。
水で薄めるものは、水性と言われて匂いが無い塗料ですが、水の蒸発によって塗膜が出来上がるため、耐久性がやや劣ります。
シンナーで薄めるものは、弱溶剤型が多く、多少の匂いがありますが、水性に比べ乾燥が早く、固い塗膜を作るので耐久性があります。

 最後に、現場で混ぜ合わせるか、混ぜ合わせないかというのでも変わります。
混ぜ合わせないものは、1液型といって、水かシンナーで少し薄めて塗る事が出来ます。
混ぜ合わせるものは、2液型といって主剤と硬化剤の2つの缶に材料が分かれていて、塗る直前に混ぜ合わせて、その後、水かシンナーで少し薄めて塗る塗料です。
 2液型の方が、硬化のスピードが速いので強固な塗膜が出来、1液型よりも耐久性に優れていると言えます。

 という訳で、『樹脂』、『溶剤』、『1か2』の3つのキーワードで塗料のグレードを表します。
樹脂の話は、良くされると思うのですが、水性か溶剤か、1液か2液かという所も耐久性に大きくかかわりますし、工事金額にも大きくかかわってきますので、注意してください。

『シリコン樹脂だから、耐久性は15年!』

 と、単純には言えないのです。
2液型溶剤形であれば、文句なく言えますが、それ以外では12年位になるかもしれません。

 メーカーのカタログから、分かり易い例を。
促進対抗性試験(キセノンランプ法)という塗膜のツヤの引け具合をみる試験があります。

 まずは、弊社で使用している2液型弱溶剤形 エスケー化研 クリーンマイルドシリーズのグラフです。

耐候性1種(2500時間で80%以上のツヤ)を、楽々クリアしているのが分かります。
5000時間でシリコン樹脂が80%です。

 次に同じエスケー化研 溶剤形1液マイルドのグラフを見てみます。

 パッと見、クリーンマイルドと変わらないグラフに見えますが、照射時間に注目してください。
こちらは、2500時間で80%のツヤをぎりぎりクリアしているのです。
 分かり易いように二つのグラフを重ねてみます。

 1液マイルドシリコンが、クリーンマイルドウレタンと同じ位です。
耐候性1種はクリアしていますが、耐久性に劣るという事は一目瞭然です。

 同じ、シリコン樹脂でも塗料によってこれだけ耐久性が異なりますので、価格を比較する際には樹脂以外の部分にも注目してください。
 見積項目に『シリコン』としかない場合は、具体的な塗料の製品名を聞くようにしましょう。

網付換気扇フード。

キッチンの換気扇フードの話です。
以前はプロペラファンという扇風機の羽根の換気扇が一般的でしたが、現在、弊社では清掃性の高さからシロッコファンの換気扇を採用される方が多いです。

 このシロッコファン等のダクト式の換気扇の屋外に付けるフードに、防虫網付のものを使用すると、目詰まりを起こして換気量が落ちてしまいます。
 

 こういったフードが付いている場合は、ダクト式の換気扇ですので確認すると良いでしょう。

 この画像のものは、約18年経過のものです。
分かり易い症状としては、換気扇を使った時の音が大きくなります。
当然、換気量も少なくなっています。

 この18年経過のフードを交換しましたので、その際の風速を合わせてご紹介いたします。

外観はこんな感じのタイプで、清掃性を向上させた初期のタイプです。
因みにクリナップのクリンレディです。

 現状の換気状況を知る為に、風速を測定します。

弱で、風速0.30m/s

強でも風速0.42m/s

 屋内環境に最適と言われる風速が、0.3m/s位ですから24時間換気が上手く機能している程度の状況で、局所換気としては不十分な状況です。

 既存のフードを撤去して、網なしのフードを取り付けて再度測定します。

弱で、風速0.62m/s、強で風速1.36m/sになりました。

 換気扇の音もとても静かになり、換気していることも感じられる位になりました。

 交換した網なしのフードの内観です。
 作業時間は、測定なども含んで20~30分程度ですが、取付状況によって多少前後します。

 ご心配の場合、ご自分で判断できない場合はご連絡頂ければ、調査にお伺いいたします。

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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