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Q-1住宅 / 有限会社 カトウ工務店

地元に根差して40年。高断熱住宅Q-1.0住宅(キューワン住宅)の設計、施工。 翌朝も暖かな家づくりをしています。

インデックスを付ける。

月に一度は何かしらの講習会に参加しようと努めていますが、受講した時は分かった気になっても後からテキストを見返すと、今一つ良く分からなかったりします。
それはきっと、一度しか見ていないテキストのどこに何が書いてあるか分からないからだ!という事でインデックスをつけてみようという事になりました。

 きっかけはありまして、先日casbee戸建評価員の講習を受講しまして2月9日には評価員の試験があります。
試験には講習で使用したテキストのみ持ち込みが認められますが、テキストにインデックス等を付けることは認められているという事で、インデックスをつけてみました。
 インデックスは、原則、目次を参照して付けました。
そうするとテキストの内容はともかくとして、テキストの構成が見えてくるのです。

『これはいい!』

という事で、他の大切な内容だけどもなかなか復習も、実用出来なかった過去入手したテキスト等にインデックスを付けて見よう!と作業に入りました。

 使用したインデックスは、

これです。
結構な枚数を貼る事になるので、一番小さなインデックスシールでラミネート付のものです。
ラミネート無しのものに比べて僅かに高価ですが、耐久性が高いだろうという事でこれにしましたが、それ以上に効果があったのは記入した文字が乾かなくても作業が進められるという事でした。
 使用した筆記具は、小さな紙面に書き込むので、極細0.05のPIGMAという水性ペン。
記入してすぐにラミネートすると乾いていないインクに触れないので汚すこともなく、そのまますぐにテキストに取り付けられます。

 また、何冊も作業するので、インデックスを取り付ける位置を決めるテンプレートを造りました。

適当な厚紙に、シャープペン0.5mmの芯が入る位のスリットを、インデックスの巾に2mmを足した間隔で均等に開けます。
本の角に乗せられる様に折り目を付けますが、スリットはこれを跨る様に開けておくと印をつける時に角から出来るので便利です。
 因みに制作当初は、置いた本の下に短い方を挟んで下から上に向けて線を引いていましたが、裏返しにして短い方を上に乗せて、上から下へ線を引く方が綺麗に楽だという事に気づきました。

 このテンプレートを、使ってテキストに印をつけます。


 後はこれにインデックスを付けて完成です。


 画像の本は、お世話になっている新住協から発刊されている『燃費半分で暮らす家〈増補版〉』です。
弊社も会員紹介のページに掲載されています。

 この本は、見開きで記事が簡潔する形式なので、インデックスをつけづらいので各章に付けましたが、他のテキストは赤と青を使い、見やすいように工夫しています。

 インデックスの記入には文字制限がありますから、分かり易い言葉を見つけなければならないので、いくらか内容を読無事になるので、その為にテキストの構成が見えてくるのです。
今後はこの方法で、使えるテキストにして死蔵しないようにしたいと思います。
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体験しないと気付かない事2。

体験しないと気づかない事で介護保険適用等の住宅改修があります。
最大20万円(本人1割負担なので、実際には18万円)の補助を利用する介護保険の改修工事も行います。

 改修が必要な本人様の体の状況を鑑みながら、必要と思われる部分に手すりを設けたり、段差を解消したりするのですが、これがなかなかに大変な作業です。

 打合せは、ケアマネージャー、リハビリ担当者、介護用品担当者、施工者が立ち合いの下、本人様に対策が必要であろう部分で実際にどういった動作をしているかを見せていただき、対策を考えます。
 壁などに手をつくのであればその周辺に手すりを取り付けますが、どういう動作の中で手をつくかによって鉛直手すりなのか水平手すりなのか、はたまた斜め手すりなのかを検討していきます。
 しかし、様々な事情で本人様が現場に同席できない場合は、関係者だけで本人様の状況を鑑みつつ現場で動いてみて必要なものを予想して検討していきます。

 これがなかなか難しいのです。
例えば利き手の右手が不自由な方の場合、右手を使わずに動作を行います。
出入口の段差のある部分や、浴槽への入り方、便器に腰を掛ける際など体が大きく移動する部分について特に入念に検討していきます。
そういった事をしていくと、手すりの位置、向き、形状が見えてきますし、普段何気なく行っている動作がどこか一部不自由になるとこんなにも世界が変わるのだと実感します。

 今回、私の父のケースですが、もともと右足の膝下を欠損しており義足を付けて生活をしています。
片足となるのは、最近では入浴の時だけですが、右膝の人工関節の手術を受けまして人工関節の強度もよく分からないのと、術後しばらくは余り衝撃を与えたくないので手すりの設置を検討しています。
片足での移動を現場(自宅の浴室)で行ってみましたが、いや~、怖い。
ケンケンと片足で移動する事は、左足に全体重と衝撃を加算しますので諦めます。
すると、前傾姿勢になり両手で何かにつかまり、体を前方にぶらんと振り出すように移動することになります。

 出入口の壁に鉛直手すりでいいかなと考えていましたが、意味がないことが分かりました。

 洗い場と浴槽の移動は、浴槽の縁に腰を掛け、両側の浴槽の縁に手を置けば問題ないことが分かりました。
片足なのと人工関節はあまり深い屈伸動作が出来ないので、洗い場の椅子から立ち上がる時に水平手摺が必要な事が分かります。
立上りでは一般的に鉛直手すりの採用を考えますが、片足なので鉛直手すりではバランスが取りづらそうです。
両腕で体を引き揚げるように立上る必要があり、水平の方が良さそうだと考えています。

 浴室全体を使って動くので、介護用の大きな椅子を洗い場に置いておくのは邪魔そうです。
入口は片開きのドアの為、置ける場所は限られる上、椅子を置く場所は移動線上になります。
そうなると、座面は高いですが浴槽に浸かった状態で片手で移動できるくらいの重さのものがよさそうです。

 今回のケースで片足である事の不自由さがどういった事か、垣間見えました。
もっともっと想像力を働かして、住宅改修のみならず、新築に置いてもお客様の動作を検討しなければならないなと感じました。

お勉強会で感じる事。

参加している一般社団法人 新木造住宅技術研究協議会(通称:新住協)関東支部が主催する現場見学会に参加してきました。
いつもは断熱施工中の現場の見学会が多いのですが、今回は完成見学会となりました。

 今回の現場は、外壁の断熱材厚さがHGW16k315mmというもの。
外壁が厚いので外観上普通の窓が、室内に入るとすべて出窓になっています。
完成見学会と言ってもまだ計画換気も稼働していない状況でしたし、人の出入りも多く300mm断熱を肌で感じることはできませんでしたが、こういったものもいずれは手掛けたいと思います。

 今回配られた資料の中で、Q値1.1前後(壁の断熱材は220mm)の物件の年間の光熱費(オール電化の為電気代)に関するものがありました。
40坪弱、3人家族で年間115,000円程度で、ひと月1万円を切るのです。
仮に、次世代省エネ基準の住宅をQ値1.1近くまで上げる費用と相殺させると10~15年位で回収になるかと思います。
丁度その時期には、外装のリフォームなどが必要な時期ですから、次世代省エネ基準の住宅と比べるとランニングコストが安く収まる事が想像できると思います。

 また、お金のことも当然大切ですが、その間もその後も夏は涼しく、冬は暖かい暮らしが出来、温度差で亡くなる可能性が低く出来るだろう事を考えると充分に価値のある投資だと思うのです。

自動車の走行コスト。

スーパーGTプラスという番組を見る機会が多くあります。
GT300、GT500がシーズンオフの現在は新車の試乗リポートや、車にまつわるイベント(カスタマイズ等)のリポート等放送されます。

 先日は、純粋なガソリン車以外の車の燃費(コスト)は果たして良いのか、悪いのかという内容でした。
登場する車は、

 ①燃料電池  トヨタ ミライ
 ②ディーゼル メルセデス・ベンツ E220アバンギャルドスポーツ
 ③PHV   アウディ A3スポーツバック e-tron
 ④電気    BMW i3

 なかなか興味深い企画でした。
車格など様々なのでエネルギー効率を単純比較はできませんし、省エネを意識した番組ではなく、あくまでも車好き向けの番組なので各車両の操縦性や、トランクにゴルフバックがいくつ入るのかといった事も話題になっています。

 燃費の比較方法ですが、箱根から都内まで走行し、それぞれの100km当たりの燃料代で比較しました。
結果は、電気自動車(¥250)がダントツに安く、それにディーゼル(¥707)が続き、燃料電池(¥1,492)、PHV(¥1,489)となりました。

 電気はコストは安いですが、走行距離が短いのがネックです。普段の足として近場を移動するには良いですね。

ディーゼルは、まぁ、今までのコストの安い方式という事で入れたようですし、以前のイメージがどれだけ払拭され乗用車として実用的か?という事も確認したかったようです。
しかし、確立されている方式はやっぱり安いですね。

 PHVについては、今回の対象車両がハイオク仕様であったのと、山道での検証で最初EV走行した為にバッテリー残量があっという間に底をついてしまった結果。
つい先日トヨタが満を持して発売を開始したプリウスPHVだともう少し良い結果になったのかもしれません。

 で、燃料電池のミライですが、水素の販売する単位はkgなんですね、ミライは約5kg充填できるそうです。
単価は、¥1,080/kg。206km走行して2.85kg充填(消費)しましたから、満タンで360km程度走れそうです。
まだまだ、市販されている燃料電池車はミライだけですから、コストの高さは否めません。
水素ステーション自体も数が少ないですし。

 今後、水素によって自動車のみならず、住宅や社会がどうなっていくか注目したいところです。

豊洲市場の盛り土。

豊洲市場の盛り土、問題になってますね。
建築業界に身を置くものにとって、地下の空間は『当たり前』なのですね。
『当たり前』と思っていることが、問題だと騒がれるとドキドキします。

 今回の小池知事の緊急会見から始まった一連の報道で、改めて感じるのは、業界の常識は、

『一般の方にとっては知らない事」

そのことは真摯に受け止めようと。
 お客様との打合せの際には気を付けていますが、それでも上手く説明できず理解していただけていない部分があるのだろうなと。
 一層、気をつけねばと思います。

プロフィール

埼玉県鴻巣市で創業40年。 地域に根差し、お客様にとって最適な工事を提供出来るよう心掛けています。

HN:
加藤茂貴
性別:
男性
趣味:
コンガ、ジャンベ等パーカッション演奏
自己紹介:
会社名称:
 有限会社 カトウ工務店
 (1級建築士事務所併設)
所在:
 埼玉県鴻巣市松原1-20-10
tel/fax:
 048-541-1014 / 541-1017

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